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西安の観光とグルメを紹介しています。 

       西安(長安)の城壁|永寧門を歩く

西安の城壁

西安の長安城壁と永寧門

 西安の城壁は、完全に保存されている古代城壁の中で世界最大のものだそうです。現存している西安の城壁は、明の洪武年間(1370年~1378年)に、唐代の長安城をベースにレンガを積み重ねて築かれたもので、周囲13,912メートル、高さ12メートル、底の幅18メートル、頂部の広さ15メートルある巨大なものです。特に、高さよりも厚みの方があることに、当時の防衛の拠点としての城づくりの考え方が見えます。
 中国語では街のことを「城市」ということでも分かるように、昔から自分たちの街を守るために城を築いていました。私たちがよく読む三国志でも、長安(現在の西安)の城は難攻不落なのですが、この長安(現在の西安)の地理的な重要性から、かねてより長安城は堅固に作られていましたし、秦の都だった時代もあり、また、董卓が洛陽から長安に遷都したことにより、長安の街はさらに拡大したことなどから、現在の世界最大の古代城壁が生まれてきたのです。

夜の西安城城壁(永寧門付近)

 今回私が宿泊したホテルは、西安城壁の南にある永寧門(南門)近くにありました。上の二つの写真はいずれもそのホテルの客室から撮影しました。昼は昼で城壁の雄大さを感じますし、暗くなれば美しいイルミネーションが夜の景色を飾ってくれています。


 このページでは、永寧門(南門)付近だけにはなりますが、西安の城壁(長安城壁)の素晴らしさを紹介していきます。



 永寧門(南門)から長安城壁に登る


 ホテルから歩いて2分のところにある永寧門入口です。永寧門は鐘楼のある交差点から南に下ったところにあって、永寧門の地下鉄駅からすぐのところです。永寧門は日本のガイドブックでは「南門」として紹介されていることが多いようです。ここから長安城壁に登ります。

西安城壁(永寧門)

 上の写真は、城壁をくりぬいてできている永寧門です。高さより厚みがあることについては既に紹介済みですが、なるほどトンネルのように長い門です。人の大きさからこの門の大きさや城壁の高さも見て取れると思います。

 

 永寧門を抜けると、そこには太鼓と日時計があります。

 
 立派な太鼓です。触ることはできますがバチがないので叩くことができません。
西安・永寧門の日時計
 
 上の写真は日時計です。白い面に黒い影が映って、これだと確かに時間も見やすいですね。



玄奘三蔵院には玄奘三蔵ゆかりの品がいっぱい

 

 上の写真は永寧門の構造です。太鼓や日時計があるのは、下の層になります。太鼓や日時計がある層から 高さ12mの城壁の上へは階段で登っていきます。しかし、いかにも頑丈そうな城壁ですね。


 城壁の上はこのように広くなっています。敵が攻めてきた場合には、ここに幾重もの列をなした兵が待ち構え、弓などで応戦できるようになっています。
 今となってはただ広いだけの城壁ですが、ここを散歩するのも気持の良いものです。

 
 

 この永寧門(南門)から西に少し行ったところに貸自転車屋があって、この貸自転車を使えば城壁を一周してくることも可能です。城壁一周で約14㎞ですから、一時間くらいで一周できると思います。城壁からの景色を楽しむために、途中何回か停まっても、一時間半から二時間程度で一周できるはずです。



西安城壁からの眺め 

 

 西安城壁からの眺めは素晴らしいものがあります。本来ならば自転車で一周したかったところですが、時間が限られていたため、今回は永寧門(南門)周辺だけしか紹介できません。
 城壁には上の写真の通り、場外に向けてはかつては弓を射るためのスペースがありますし、城内側の壁は低くなっていますから、城内外の景色を楽しむことができるのです。

 
 

 上の写真は永寧門(南門)の真上あたりから鐘楼方面を見たところです。若干霞んでいますけれども、道路の正面に見えるのが鐘楼です。広い道路の両側にはビルが建てられていますが、この広い通りが永寧門から真っ直ぐに走っていて、 日本の平城京や平安京の手本となった長安の街をイメージすることができます。

 
 

 上の写真は書院門通りのエリアです。書院門通りは、碑林博物館の手前に広がる書画・骨董や文房四宝(紙、筆、硯、墨)などを扱う専門店街です。昔ながらの書画骨董の専門店街という雰囲気が残っています。この一角は高いビルがないので、昔の街並みが広がっています。

 
 

 この建物は城壁のすぐそばに建つ年季の入ったビルで、永寧国際美術館という名前が見えます。屋根の部分に特徴があって、ホテルのようにも見えます。
 私が宿泊したホテルからも近いのでこの建物の前を通り過ぎましたが、ちょうど改装工事中で中に入れない状態でした。後日ネットで調べてみたところ、私が西安に行った翌月である2015年5月に美術館として開業したそうです。西安に次回行った時にはぜひ立ち寄りたいところです。

 
 

  以上のように、永寧門付近だけでも西安らしい眺めを満喫できる西安城壁、次回はぜひ自転車で一周したいものです。

 上の写真は永寧門でのアトラクションです。西安城壁への観光客が最も多いのが、この永寧門(南門)です。上の写真のように明代の兵士の装備を付けた人たちが永寧門の前に整列するアトラクションも、一日に数回行われています。こうして整列した写真を撮る時間の後に、観光客が彼らに混じって写真を撮る時間もありますので、お好きな方は明代の兵士とのツーショットも楽しめます。

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西安(長安)の城壁|永寧門を歩く


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