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西安の観光とグルメを紹介しています。 

       本場の油溌麺、西安のB級グルメ

西安のB級グルメ


 中国の麺の本場はどこでしょうか。日本のラーメンのような美味しい中華麺なら蘇州ラーメンがおすすめですし、香港のワンタンメンカレーラーメンも美味しいです。でも、中国の人に聞くと西安の麺も美味しいよと言います。
 かつて西安(長安)はシルクロードの出発点でした。シルクロードは、シルク(絹)だけではなく、人や文化、モノが運ばれ、小麦や麺文化もこのシルクロードを通って伝わったとされています。小麦はメソポタミアから栽培が始まったと言われていますが、中国にも栽培方法や小麦粉にする技術がシルクロードを通って伝わったのです。そうした意味で、西安は中国における麺の原点がある街に間違いなく、言われてみれば日本で刀削麺を食べる店に行くと西安料理店です。
 上の写真は西安の回民街(イスラム人街)のB級グルメ通り、回坊風情街にあったラーメン屋(麺食堂)です。この通りにはこのように店頭で麺を打っている店を多く見ることができます。


 西安で有名なラーメンと言うと、その第一に挙げなければならないのがビャンビャン麺です。日本ではあまり馴染みのない名前ですが、ビャンビャン麺は中国では広く知られた西安名物です。一言で幅広で太い麺と言っても、日本人が日本で見慣れている幅広で太い麺よりも数段幅広で太い麺です。この麺を酸辣味のスープに入れ、羊や牛などの肉を具にして食べるのです。羊肉のビャンビャン麺は、シルクロードの出発点である西安らしくイスラミックな香りのする美味しいラーメンです。
 上の写真は西安の老劉家ビャンビャン麺で食べたビャンビャン麺です。詳しくはリンクのページでご覧ください。

 
 そして、西安で有名な麺料理でもう一つ有名なのが、油溌麺です。油溌麺は唐辛子入りの味噌やピーナッツが載せられている汁なし麺です。最近は中国各地でこの油溌麺が人気で、あちこちの西安料理店で食べられます。中国への出張や旅行の多い私も上海、深圳や大連などでこの油溌麺を食べていて、実はすっかり油溌麺のファンになってしまっていたのです。
 上の写真は大連で食べた油溌麺です。

  
 せっかく来た西安ですから、私の大好物の油溌麺を食べないわけにはいきません。そこで、回民街(イスラム人街)のB級グルメ通り、回坊風情街で、「油溌麺」が店名にもなっている老陝油溌麺という食堂を見つけたので、入ってみることにしました。雰囲気の良さそうな店です。
 なお、店名の「陝」は「陝西」から来ているのだと思います。ご存知の通り、西安はもともと陝西省の一都市でしたが、1950年に陝西省から独立し直轄市になっています。

 


 本場の油溌麺


 老陝油溌麺の油溌麺です。かなり太めの麺に沢山の唐辛子とネギ、そして羊肉が乗っています。西安の他の店でも油溌麺を食べましたけれども、ここは唐辛子の量が多いですね。
 一緒に注文した飲み物は酸梅湯です。酸っぱさが強く、一方で少し甘みも感じます。身体に良さそうな味でもあります。油溌麺が結構辛いので、この組み合わせはいいですね。
 
 
 油溌麺をアップで撮ってみました。太くて平たいビャンビャン麺が使われています。唐辛子だけでなく、ピーナッツもたくさん入っているのも分かります。それから、ネギも多いですね。油溌麺専門店で食べているのですから、これこそ本場の油溌麺なのでしょう。


 油溌麺は食べる前に麺全体をよくかき混ぜて食べます。この食べ方については汁なし麺には共通していて、日本でも油そばを食べる時には最初にかき混ぜて食べますよね。それと同じ要領です。
 アップした写真で見ると量が少なく見えるかもしれませんが、とにかく幅広で分厚い麺ですから、これで結構満腹になってしまいます。スパイシーで期待通りの味です。大満足の油溌麺です。


 さらにアップして見ると、日本の刀削麺に似た麺だということが分かります。日本の刀削麺はかなり薄く小さく削いでいます。ですから食べやすいです。この油溌麺に使われているビャンビャン麺は暑いし、一切れ一切れが大きいです。麺を食べているというよりも、餃子や春巻きの皮を食べている感触です。でも、味は間違いなく麺の味で、腰があっておいしいのです。さすがは麺の本場、西安の麺です。
 本場西安の専門店の油溌麺、美味しいです。おすすめです。



西安の他の店で食べた油溌麺 


 上でも書いた通り、油溌麺は私の大好物な麺です。本場西安に来たら、1回食べるくらいでは満足できません。そこで、実は西安では他の二つのレストラン(食堂)でも油溌麺を食べています。
 まず、書院門通りの路地の奥にある酔長安というレストランの油溌麺です。上の写真です。酔長安はお洒落な陝西料理(西安料理)レストランで、 観光客向けと言うよりも地元の富裕層向けのレストランのようです。麺は老陝油溌麺の油溌麺に比べても幅広です。そして、何よりも特筆すべきはその辛さです。私が3か所で食べた油溌麺の中では最もスパイシーで、個人的にはここの味が一番好みです。美味しかったです。

 
 そして、上の写真は老陝油溌麺と同じく回民街(イスラム人街)にある老劉ビャンビャン麺で食べた油溌麺です。ビャンビャン麺を注文すると幅広麺が出てきますが、ここの油溌麺の麺は幅広麺ではなくてかなりの太麺です。西安に来て最初に食べた油溌麺がここの油溌麺でした。その時は辛いと思ったのですが、他の二店の油溌麺を食べてみると、スパイシーなパンチが一番欠けていたのがこの食堂でした。それでも美味しいんですよ。
 結論としては、西安ではどこで油溌麺を食べても美味しいのではないかということです。西安に来たら食べたいB級グルメ、それは油溌麺です。

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本場の油溌麺、西安のB級グルメ



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