春満園は深圳発祥の老舗広東料理レストラン |
![]() |
| 春満園は深圳市南山区に本店を有する老舗広東料理レストランです。2026年10月現在深圳市内に13店舗を有するチェーン店に発展しています。10年以上深圳に住んでいる私が最も利用した広東料理店がここ春満園です。 家が春満園の本店(粤海店)に近かったこともありますが、朝やランチタイムでの飲茶や夕刻のクライアントとの食事会などで数えきれないほど利用しています。何故なら、店の雰囲気が良く、料理やサービスの水準が高く、また価格も比較的リーズナブルだからです。 |
![]() |
| 深圳に来たばかりの頃は、毎週1-2回は早茶(朝の飲茶)に来ていましたから、店のスタッフにもよく覚えてもらいました。朝と昼は同じスタッフが多く働いているので、何かと便宜を図ってもらったことも、訪問回数が増えた一因です。 中国も日本と同じで、馴染みのお客さんを大事にしてくれるのです。 |
![]() |
| 深圳では会食の機会はあまり多くなかったのですが、深圳以外の地域から来られるクライアント(殆ど中国人です)を招待するのも、ここ春満園です。他の地域から来られる方は広東料理に馴染みのない方が多く、それぞれの地域で広東料理を食べる機会はあるものの決して美味しい広東料理を食べる機会に恵まれていないので、ここ春満園は好評なのです。 |
![]() |
| あまり来ませんけれども、日本から友人が深圳に遊びに来た時も、春満園を利用することがあります。高級感ある雰囲気と美味しい点心・広東料理の数々に満足してもらっています。 上の写真は濠盛店の洗面所ですが、10年くらい前からこんなに豪華なので、日本人にはいつもビックリされています。 |
![]() |
| こんな衛生的な店ですけど、ここでも必ず洗杯はします。食器を洗うという意味合いよりは、食事や飲茶を始める時の儀式のようなものですね。お茶の茶碗と料理を取る茶碗、それと箸を洗います。料理を取る茶碗の下に敷くお皿は洗いません。そこには料理を取り分けないからです。 |
|
|
春満園の飲茶ー美味しいお茶で美味しい点心 |
![]() |
| 春満園は早茶(朝の飲茶)が美味しい店として、広東人に知られています。飲茶というのは広東地方の生活習慣で、朝の時間帯に茶楼や酒楼でお茶を飲みながら点心をつまむ生活習慣です。その生活習慣は広東地方ならではで、深圳出身者はせいぜい5%以下、香港を含めた広東地方出身者でも20%以下しかいない深圳では、ごく少数の人にしかない習慣です、 特に早茶の時間(開店からランチタイム前まで)は、常連さんがお茶を飲みに来るので、春満園が最も春満園らしくなる時間です。 |
![]() |
| 飲茶というのはお茶を飲むことが主目的で、良い飲茶店はお茶が美味しいことがその絶対条件です。そういう点では、まず、春満園は美味しいお茶を飲めますので文句なしにおすすめです。 そして、お茶に合う美味しい点心が揃っていることも飲茶の人気店の条件です。特に、上の写真のエビ餃子(虾饺)は最も人気のある点心ですから、これが美味しくないとお客さんは満足してくれません。春満園のエビ餃子は、薄い皮の中に大きくてプリプリしたエビが入っていて美味しいですよ。 |
![]() |
| 春満園のおすすめ点心をいくつか紹介していきましょう。まず、エビ焼売です。 焼売の上に乗っている大きなエビが目立ちます。それだけでなく、焼売部分も柔らかい肉の塊がいくつも入っていて、日本のひき肉焼売を食べ慣れた舌には、とてつもなく美味しい焼売に感じます。 |
![]() |
| 柱候金銭肚(ハチの巣蒸し)です。濃い目の味付けで柔らかく蒸し上がっていてお茶によく合います。飲茶で最も人気のあるお茶は普洱茶(プーアー茶)ですが、その普洱茶によく合う点心です。 |
![]() |
| 牛肉球も普洱茶によく合う点心の一つです。酢をかけて肉の臭みを和らげて食べると、特に美味しく食べられます。 |
![]() |
| 日本人から見ると餃子に見えますが、これは潮州粉果と言います。厚めの皮の中に、ピーナッツやニラ、挽肉や干しエビなど沢山の具を入れた美味しい点心です。お腹にたまる点心の一つです。 |
![]() |
| 蒸し餃子にはいろいろあって、これはキノコなどを入れた餃子です。日本人の舌には、どんな蒸し点心も美味しく感じられます。その日の気分で、様々な点心をつまみながらお茶を楽しむわけです。 |
![]() |
| 糯米鸡(中華ちまきの蓮の葉包み)です。この点心では、もちろん美味しいちまきが食べられるのですが、包んでいる蓮の葉を開いていく時に漂う美味しい香りが何とも贅沢です。 |
![]() |
| 蓮の葉を開くとこのようになります。中には鶏肉などを入れたちまきが包まれています。香り高く美味しい点心です。 |
![]() |
| 大根餅です。私が早茶をする時には50%くらいの確率で注文する点心です。 私が点心を注文する時は食べたい点心を一度にまとめて注文するのではなく、2-3回に分けて注文します。一度に注文すると、食べる時に冷めてしまいますからね。 で、この大根餅はその最終回目に注文する点心です。中国茶、特に普洱茶の良く合う点心なので、お腹が落ち着いてからお茶を楽しむお供として注文するわけです。外がカリッとしていて中がジュルっとしているのが美味しい大根餅の条件です。ここ春満園の大根餅はそのお手本のような味です。 |
![]() |
| 日本人が好きな焼き餃子もありますが、こちらの焼き餃子はニラ入りの焼き餃子です。ニンニクがかなり効いています。 写真の映りが悪いですが、日本の焼き餃子の3-4倍の具が入っている大きな焼き餃子です。辣油や醬油をつけずに、辣椒醤という調味料をつけて食べます。餃子好きの人は感動してしまう味だと思います。 |
![]() |
| 日本人が好きな点心の一つ、春巻きです。これはエビ春巻きです。もちろん日本の春巻きよりも美味しいのですが、他の様々な点心に比較すると、味にパンチ力がないですね。私個人の印象ではありますが。 春巻きはニラ焼き餃子と並んで最も安い点心の一つですから、位置づけとしては本場の味を試してみるという感じでしょうか。 |
![]() |
| イカと春雨の蒸しものです。 これなども、さきほどの大根餅と同様に、最後の注文時に入れておいて、お茶を楽しむ時間のお供にすると良い点心です。 見た通りの美味しい点心です。 |
![]() |
| 湯葉巻き蒸しです。湯葉巻きについてはこのように蒸した点心と揚げた点心とがあります。私はどちらも好んで食べます。 ここ春満楼では蒸した湯葉巻きが、味が良く染み込んでいて好きです。 |
![]() |
| 馬拉糕(マーライコー)です。香港ではよく食べられています。春満楼の馬拉糕もふわっとした出来上がりで 美味しいです。 |
![]() |
| これは広東省順徳の点心で伦教糕(ルンジャオケーキ)です。順徳のルンジャオ(伦教)というこの点心が生まれた地名が付けられた点心です。米と砂糖を主原料とするこの点心は。程よい甘さと独特の食感が魅力です。 深圳や香港でも時々見かけますが、一般的にあまり出来が良くないです。でも、春満楼の伦教糕はまあまあの出来だと思います。 |
|
|
春満園の飲茶ーお腹に溜まる点心 |
![]() |
| 春満楼でお腹にたまる点心というと、腸粉、お粥(広東粥)、叉焼饅頭などの饅頭、それに、順徳発祥のうどんで陳村粉などが挙げられます。どれも水準が高いですから、その日に食べたいなと思った点心をメニューから選べば良いと思います。 |
![]() |
| まず、腸粉です。腸粉は叉焼腸粉をお勧めします。人気の腸粉としては、他にエビ入り腸粉もありますが、エビはエビ餃子や焼売などでも食べますから、素材が重ならないように、私は叉焼を選択することが多いです。 腸粉については、別ページで紹介している潮州の腸粉を食べる機会が多いので、最近は飲茶で食べる回数が減っています。 |
![]() |
| では私が何を食べる機会が多いかというと、この陳村粉です。粉というのはうどんのことで、陳村は順徳にある地域の名前で、順徳の陳村で生まれたうどんを陳村粉と言います。香港ではあまり見かけませんが、深圳ではメニューに入れている店は少なくありません。 |
![]() |
| 陳村粉は幅広で大変薄いうどんで、ニンニク味でスープに入れずに食べます。排骨を乗せる店が多いですが、春満楼ではこのようにニンニク味だけで食べさせたり、エビを乗せて食べさせたりします。ぜひお試しください。 |
![]() |
| うどんということであれば捞粉(混ぜうどん)というメニューも時々出てきます。広東省西部の化州市のうどんです。こちらはきしめんに近いうどんで、ニンニクのほかピーナッツなどが加えられ、醤油だれで味付けされています。これも汁なしです。 |
![]() |
| 日本人にとって、もっと親しみやすいメニューとしては中華粥があります。上の写真は皮蛋痩肉粥(皮蛋と豚小間切れ粥)で、最もポピュラーな粥です。粥も量が多いですから、2-3人でシェアして食べた方が良いと思います。 |
![]() |
| おすすめの粥は荔湾漁師粥です。荔湾というのは広州市内の地名で、市街の西関に隣接したエリアですが、かつては漁師が多く住む漁村だった場所です。つまりこの粥は昔の広州の漁師の家庭でよく食べていた粥なのです。 写真では上に乗っているピーナッツや玉子焼きなどが目に入りますが、この粥の特徴は粥の中に埋もれている小エビやゲソ、豚肉のこま切れといった庶民の家庭の素材がふんだんに使われているところです。これが実に美味しいのです。 皮蛋痩肉粥も同様ですが、春満園の粥は米粒がとろけるまで良く煮込まれていて、広東粥本来の味が楽しめます。お試しください。 |
![]() |
| 続いて饅頭系です。最も有名なのは叉焼饅です。春満園の叉焼饅は美味しいのですが、他の店と同様に叉焼饅というのは大きくて、しかも3つくらい入っているので、一人飲茶が多い私にはちょっと重たい。できるだけ小さめなものということで、よく食べるのが核桃包み(くるみ饅頭)ですね。くるみとクリームが入っているので甘い饅頭ですが、私のお気に入りです。 |
![]() |
| 甘い味で最も人気がある饅頭は流沙包(カスタードクリーム饅頭)です。流沙包という名の通り、クリームが流れ出てきます。写真を撮ろうと思っていると、たちまち手を汚すこともあるのでご注意ください。 このように、饅頭系だとどうしても甘いもの系に走ってしまうので、お腹にたまる点心だと、私はうどんとか粥とかが多くなってしまうのかも知れません。 |
![]() |
| 端午節(端午の節句)の頃だけ出てきますが、粽です。中国の端午節は6月中旬で、川に身を投げてなくなった屈原という紀元前の政治家を供養する日です。身を投げた日が旧暦5月5日で、こどもの日になっている日本とは大違いです。 その屈原の大好物の粽を食べて屈原を偲ぶのが端午節なのです。粽の中には様々な具が入りますが、上の写真の粽は紅豆(あずき)粽です。 |
![]() |
| 甘いものついでに、もう一つ紹介します。紅豆牛奶薄撑(あずきと牛乳の薄撑)という順徳の点心です。薄撑は糯米を主原料として薄い皮状にし、それにあずきや肉、小エビなどを挟んだお菓子です。布団のように包んだお菓子です。香港でも深圳でも殆ど見かけない希少価値の点心です。 |
![]() |
| 薄撑や伦教糕(ルンジャオケーキ)、それに陳村粉。これらは日本では殆ど見かけない順徳の点心です。せっかく深圳に来られたら春満園で飲茶して、順徳点心を楽しんでください。 なお、順徳点心については、順徳の東城南記酒楼で早茶と順徳料理のページで詳しく紹介しています。参考にしてください。 |
|
|
春満園の飲茶ーデザート系点心 |
![]() |
| デザートの点心について若干触れます。 飲茶の時に注文する点心の数は何品以上とか決まりはありません。私の場合、一人飲茶の時は三品、二人の時は六品くらいが普通です。5-6品取る時には1-2品、デザート系の点心を取るのが普通です。 例えば上のウサギ型のココナッツプリン。食事の終わりくらいにあると、口の中をさっぱりさせて店を出ることができます。 |
![]() |
| スッキリした味ということであれば、桂花糕(キンモクセイのゼリー)がおすすめです。ビジュアルもきれいですし、何と言っても、食後の爽快感が素晴らしいデザートです。 |
![]() |
| 棗(なつめ)のゼリーです。こちらは棗の味が強いですから、好き嫌いが分かれるかもしれません。でも、いかにも中国らしい香りと味付けのデザートですから挑戦する価値はあると思います。 |
![]() |
| ココナッツプリンのマンゴーはさみ揚げは、マンゴー好きな人におすすめのデザートです。私もよく注文します。 |
![]() |
| あずきの入った中国餅です。こういう中国餅も具の種類によっていくつかメニューに載っています。日本人にはあまり好評ではないですが、私には昔の日本の饅頭みたいな食感が懐かしくて、今でも時々注文しています。 |
|
|
春満園の飲茶ーランチタイムの追加メニュー |
![]() |
| 深圳の広東料理レストランでは、ランチタイムも点心はメニューに含まれていますから飲茶もできますが、広東料理メニューも注文できます。と言うより、広東料理メニューを注文して、点心もいくつか注文するというオーダーが普通です。点心というのはおやつみたいな意味ですから、ランチなのに点心だけのメニューを注文するのはケチくさいという感覚なのですね。 |
![]() |
| 広東料理風の魚料理を注文したり。 |
![]() |
| 水槽からエビを注文して茹でエビ(白灼虾)にしたり、おかずを何品か注文していくのが一般的です。 |
![]() |
| 水槽には種類やサイズが異なるエビがいろいろありますから、日によって大きめのエビを食べたりします。 |
![]() |
| また、エビと麺でチーズ味にしてもらって主食にすることもあります。 |
![]() |
| こんな感じでエビ入りのチーズ麵なども注文できるのですが、こういう料理はランチタイムや夕食時でないと注文できないのです。 |
![]() |
| エビ入りの卵焼きなどもできますし、ランチタイムになると様々な広東料理を注文できるのです。こういう時間帯ですと、なるほど、点心だけのランチというのはケチくさく見えてしまいますね。 |
![]() |
| 鍋物もいろいろあります。 |
![]() |
| 前菜だけで30種類くらいあります。上の写真はクラゲの前菜。 |
![]() |
| これはとろろ芋の前菜。 |
![]() |
| このようにランチタイムになると、料理の種類は格段に増えますから、これらを注文して、点心などもつまみます。こういう時には、炒飯や焼きそばを食べるより、お腹にたまる点心ということで、上の写真のような素の饅頭を少し食べた方が、沢山の種類の料理を楽しめます。 |
![]() |
| 中にあずきや蓮餡などを入れた饅頭を食べるのも良いと思います。 |
![]() |
| そんな時でも、飲み物はお茶。私は専ら普洱茶です。 春満園でのランチや夕食については、また別のページで詳しく紹介していきたいと思っています。 |
|
|
アジアグルメ図鑑(深圳)
目次
深圳のグルメ
本格的な中華料理
<広東料理・潮州料理>
深圳蛇口市場で海鮮料理
深圳で食べる潮州料理
深圳の郷里頭鵝肉飯店
潮州砂鍋粥
広東料理の老舗、春満園
唐宮では朝は飲茶、夜は海鮮
深圳で食べる順徳料理
行きつけの店で広東料理
<中国江南料理>
冶春茶社の揚州点心
上海料理の江南厨子で上海蟹
杭州料理の外婆家
<湖南料理・四川料理>
深圳で湖南料理
深圳の缪氏川菜(四川)
深圳の俏江南で本格四川料理
激辛好きなら重慶火鍋
荊州料理も意外に美味い
江西粉、江西焼きそばと江西料理
おすすめ飲茶店(深圳)
広州式飲茶の蘩楼
広東料理の老舗、春満園の飲茶
唐宮では朝は飲茶、夜は海鮮
東江海輝酒楼(行きつけの店)
深圳のワゴン式飲茶、華洋酒楼
グルメ評論家、蔡澜でお洒落な飲茶
広州式飲茶の点都徳
羅湖での人気飲茶は丹桂軒
(閉店した店)
深圳金都酒楼の伝統的な飲茶
深圳のラーメン
深圳の美味しいラーメン
深圳の蘭州牛肉麺
激辛襄陽牛肉麺
辛い、美味い、重慶小麺
松鶴楼の美味しい蘇州麺
辛くして食べたい湖南粉
深圳のB級グルメ
深圳・香港の美味しい腸粉
深圳のスイーツなら百草堂
ドリアンピザ(ラシーザー)
激辛好きなら重慶火鍋
徳記焼臘店の美味しい焼鵝飯
香港から深圳への移動
香港から深圳への移動
広深港高鉄で香港から広州へ
広深港高鉄(香港新幹線)乗車記
香港空港から深圳への最速ルート(深圳湾口岸)
香港空港から深圳・広州へ
(上水・羅湖ルート)
香港空港から深圳へフェリー
香港から深圳蛇口へフェリー
深圳航空直行便で
東京や大阪から深圳空港へ
広州のグルメ
広州酒家
(広州随一の名店)
広州蓮香楼
<広州の飲茶>
広州酒家で飲茶
広州酒家での
飲茶最新情報
広州蓮香楼
沙面・西関甹の飲茶
広州の泮渓酒家
陶陶居(飲茶の老舗)
<その他>
広州の人気ラーメン宝華麺店
広東省グルメの旅
(潮州・順徳・中山・東莞・江門)
潮州


潮州古城と潮州打冷(潮州)
潮州飲茶と龍湖古塞の单樅茶(潮州)
順徳


本場の順徳料理と
順徳点心
順徳鳳城酒家で飲茶
一家人でガチョウのロースト
順徳堅記酒家で早茶
東城南記酒楼で早茶と順徳料理
中山

中山の老舗茶楼、豊圓軒で伝統的な飲茶
東莞

東莞のガチョウのローストも侮れない
江門

新鮮な台山牡蠣を
炭焼きで
肇慶

七星岩、鼎湖山と素朴な広東料理