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アジア写真帳(ベトナム): ドンコイ通りとホーチミンシティ人民委員会庁舎


アジア写真帳(ベトナム)


 ホーチミンシティーのいいところは、飾り気のないところ。観光客に対してもいきなり「ベトナム流」を求めてきます。軽い気持ちで個人旅行をしたりすると、結構痛い目にあうこともあります。
 だからこそ、街を歩いてみるとすぐにこの国の人々の生き方や考え方を理解することができるのです。私などは3日間もいると、妙にこの国に親しみを持ってしまいます。といっても、油断は禁物。この数年、ホーチミンでは、外国人目当ての窃盗が非常に多くなっています。数多くの国を回った経験のある私でも、世界で唯一事故に遭ったのがこのベトナムです。
 要は、四六時中、用心深く生活することができるか、ホーチミンでの滞在についてはここがポイントで、これさえできれば、すなわち事故がなければ、どんな旅も後になってみれば懐かしい思い出として記憶に残すことができるのです。
 ホーチミン市の目抜き通りといえば、ドンコイ通りです。このドンコイ通りからホーチミンの街歩きを始めてみましょう。


 ドンコイ通りはホーチミンの目抜き通りなのですが、その広さは日本で言えば4車線あるかないかの幅です。歩道もありますし一方通行の道ですので、危ないことはないのですが、右折や左折してくるバイクは周りをあまり見ていないことがよくあるので、ちょっと注意が必要です。
 ベトナムの道路横断方法の注意点はこちらにまとめてありますので、旅行中に怪我などしないように十分に注意しましょう。
 では、ドンコイ通り周辺の街歩きを始めましょう。
 ドンコイ通りは、サイゴン大教会、中央郵便局から市民劇場コンチネンタルホテルを通過してサイゴン川に至る道路で市民劇場とサイゴン川の間がショッピングゾーンとして最も賑やかなところです。




 写真はホーチミン人民委員会庁舎とその前の広場にあるホーチミンさんの銅像です。ホーチミン市にはフランス風の素晴らしい建物が沢山ありますが、なかでも私が最も好きなのがこの建物です。ドンコイ通り沿いのの市民劇場コンチネンタルホテルのすぐ近くです。
 市内を回るとき、目印の一つになる建物です。


 ホーチミンさんの銅像です。
 建国の父と言われるホーチミンさんらしく、優しい笑顔でこどもを抱いている銅像です。大変温かみを感じる像です。私はベトナム語は全く分かりませんが、この像の台座に刻まれている字の意味は、「ホーおじさんの像」だそうです。


 この人民委員会の建物は立派なのですが、あまり近くで写真を撮ることは禁止されているそうです。この辺りがギリギリかなという所から撮影してみました。中央の時計台を中心に左右対称になっているデザインや、時計台の両側にあるオレンジ色の屋根と壁面の色合いなど、旧統治国のフランスの香りがします。この建物は1908年に建てられたといいますが、当時、フランスで流行っていた建築様式のようです。


 古代ローマの様式を模して建てられたというこの建物は、建物に施されている装飾もかなり精巧なものです。また、建物を支える円柱の回りの装飾も大変凝っていることが分かります。


 この建物はどの角度から見ても素晴らしいですね。
 ただ、聞いた話によれば、この建物はあまり近くから撮影することは許可されていないようです。私は今まで一度も注意されたことはないのですが、本当にそんな規制はあるのでしょうか。
 この建物、目の前を道路が走っていて四輪車が走っていると雰囲気が失われます。やはりベトナムらしく、バイクだけが走っているタイミングで写真を撮るべきだと思います。


 ホーチミン人民委員会庁舎は夜になるとライトアップされます。この建物といい、市民劇場といい、ライトアップされた建物は大変幻想的です。昼間のみならず夜もぜひ見に来てください。


 三脚を使わずに撮影しているのでちょっと映りは悪いのですが、ホーチミン人民委員会庁舎の夜の雰囲気はそれなりに出ているでしょうか。




 こちらは人民委員会庁舎の横に建っているレックス・ホテルです。ベトナム国営のホテルなのですが、最近はグランドフロアに高級ブティックが入居したりして随分と洗練されてきました。このビルの屋上からはホーチミンシティの市街地が一望できます。

 レックスホテルを横から写してみました。以前に比べると、クラシックホテルという雰囲気が薄れてきました。特に、右半分の増築部分のデザインは、クラシックホテルの雰囲気を台無しにしてしまっています。ただ、泊まった人の話によれば、増築部分の客室は旧館に比べると格段に快適だそうです。
 でも、私としては、昔のレックスホテルの方が雰囲気があって好きですね。


 これが2000年の頃のレックスホテルです。随分とクラシックな感じがすると思いませんか。




 レックス・ホテルとレロイ通りを挟んで反対側に建つトゥオン・サー・タックスのビル。ここは国営デパートで、2階にあるスーパーマーケットは土産物を買うのに最適です。もちろん、ベンタイン市場やドンコイ通りとかパスター通りなどにある専門店で買うのもいいですが、特にバラマキ用の食品の土産を買うのに重宝します。また、私はベトナムの各種調味料やレバーペーストなど、日本でベトナム料理を作るための自分用の土産を買うのにも利用しています。レバーペーストはバインミーを作るのに欠かせないのですが、日本で買うと結構高いのです。


 ホーチミン人民委員会庁舎からサイゴン川に向かって広い道路が走っています。グエン・フエ通りです。上の写真は、2000年頃のグエン・フエ通りです。市内の目抜き通りの一つなのですが、ご覧の通り、当時は普段着の姿を見せてくれていました。「天秤棒のおばさん」「バイク」「路上の食堂」といったホーチミンシティーらしい風景を見ることができました。
 最近、この辺りでは、天秤棒のおばさんが少なくなったと思います。


 2000年ごろのホーチミン像近くの光景です。
 天秤棒で荷物を運ぶ女性はこの街のあちこちに見かけることができました。この国では、女性は働き者です。天秤棒で荷物を運ぶのは、その殆どが女性です。今でも、チョロンなど庶民の街を歩くと天秤棒が使われていますが、運んでいるのはやはり女性です。
 事務所などを訪れても女性の管理職が多いですし、マーケットに行ってもよく働いているのは女性のような気がします。


 この写真は2011年の人民委員会庁舎前で撮影したものです。例の屋台がないので目立たないのですが、バインミーを売っています。屋台のバインミーはよく食べる私ですが、ここのバインミーはなぜかパスしたくなってしまいました。


 もう一回、人民委員会前広場に戻ってきました。
 ドンコイ通り周辺には、市民劇場サイゴン大教会、中央郵便局コンチネンタルホテルマジェスティックホテルといったコロニアルな建物が数多く建っていますが、私にとって最も印象的な建物は、このホーチミンシティ人民委員会庁舎です。
 この広場からホーチミンさんの銅像越しに見える人民委員会庁舎は、特に晴れた日には、青い空、白い雲と建物、赤い屋根、そして緑の植物とが見事に調和して、出来過ぎの風景になります。夜もライトアップされて綺麗ですが、私は青空を背景として美しく輝くこの風景がホーチミンシティで一番のお気に入りです。
 背景にあるHSBCの建物が邪魔ですね。


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アジア写真帳(ベトナム) 目次

ホーチミンシティ ハノイ
中心部を歩く

ホーチミン市
人民委員会周辺


サイゴン大教会と
郵便局周辺


市民劇場周辺

コンチネンタルホテル

マジェスティックホテルと
サイゴン川周辺


旧市場とパスター通り


ベンタインマーケット

ベンタイン市場

朝のベンタイン市場


安全な旅行のために

ベトナムでの道路横断術
チョロンを歩く

チョロンを歩く

チョロン・バスターミナルと
路上市場


ビンタイ市場とその周辺

庶民の台所、サータイ市場

ティエンハウ寺
(天后廟)


チャタム教会



メコン川ツアー
カイベー水上マーケット


シンツーリストの
メコン川ツアー


カイベーの水上マーケット

ライスペーパー工場等の見学
旧市街を歩く

ハノイの旧市街

ハノイの街を歩く

ドンスアン市場

B級グルメの旅
【ベトナムB級グルメ図鑑】


ベトナムの屋台が集合
ニャハンゴン


バインミーもヌードルも
ニューラン


フランスとアジアの香り
私の好物、バインミー


飲茶なら香港の名店、満福楼

スイーツのファニー

プリンで有名なキムタイン

ベトナムB級グルメ図鑑では
ベトナムのグルメ情報を
いろいろ紹介しています



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