アジア写真帳アジア写真帳(ベトナム)> ホーチミンシティーのベンタイン市場

アジア写真帳(ベトナム): ホーチミンのベンタイン市場


アジア写真帳(ベトナム)


 ベンタインマーケットは、ホーチミン市街にある大型の市場です。ホーチミン市を旅行したら、ぜひベンタインマーケットも見学して、ベトナムの庶民生活を感じてみましょう。
 ベンタイン市場の建物は遠くから見ると、ご覧の通り洒落た清潔な感じがしますが、建物の中に入ると、他の近隣諸国と同様にも生活のにおいのするいわゆる普通の「アジアのマーケット」です。


 ベンタインマーケットの正面入口は、レロイ通りに面しています。レロイ通りは、ご覧の通り、大変広い通りです。何車線あるのかと言う質問には答えられません。ホーチミンの人たちは車線があってもその通り走らないのかどうか知りませんが、とにかく車線は引いてありませんし、そのだだっ広い道を車とバイクが錯綜して走るわけです。
 バンコクで広い道路を渡る高い技術を持っている私でも、このベンタインマーケット前ロータリーを渡るには勇気が要ります。片道5車線くらいの道路が、バイクが多いので15車線くらいの道路になってしまうわけです。
 というわけで、この通りを渡るときは、市場前のロータリーをちょっとはずした所で渡ります。ここですと、注意すれば渡れます。最も良いのは、ベンタイン市場に正面から入ろうなどと思わず、裏や横の入口から入ることなのです。
 ベトナムの道路の上手な渡り方についてはこちらをご覧ください。


 話はそれますが、ベンタイン市場の前のレロイ通りのロータリーの反対側には、サイゴン・バスターミナルがあります。チョロンに行くときなど、このバスターミナルが便利です。


 バスターミナルの裏側です。市内各地へのバスの始発ターミナルです。チョロンへは1番のバスに乗れば4,000ドン(2011年11月現在)で到着します。ご覧の通り、最近はバスも新しくなってエアコン車も増えました。
 つい昨年まではバスに車掌が乗っていて、車掌に行き先を言って乗車賃を払っていたのですが、何と今回はワンマンカーになっていて、乗車時に乗車賃を払う仕組みに変わっていました。10,000ドンを払うとお釣りもくれるのです。大変な進歩です。




 フルーツ売り場はベンタインマーケットのレロイ通りから見ると裏側入口付近に並んでいます。フルーツが山のように詰まれています。ベトナムに限らず東南アジアの国にはフルーツがあふれていて、しかも旨いので、旅の楽しみの一つになりますね。


 綺麗に詰まれたフルーツです。こんなのを見ると、私はついつい買いたくなってしまうのです。


 今、お姉さんが積み上げているのはロンガンです。ライチと同じような味です。見た目には地味なフルーツですけど、これ、私の好物なんです。香港に住んでいるときに、随分と食べました。日本では気候的に育ちません。中国華南地域からベトナムにかけてはよく栽培されるフルーツです。


 フルーツ売場と並んで数店の花屋が並んでいます。こちらではお花屋さんが開店の準備です。花好きな点については、日本人もベトナム人も同じです。いや、ベトナム人の方がもっと花好きかも知れません。


 さすがに南国の花です。鮮やかな色の花もまた、アジアらしい、ベトナムらしいものです。この日はちょうどバレンタインデーでしたので、花を贈ったりすることがあるのでしょうか。朝から花束がよく売れていました。
 レロイ通りと反対側のベンタイン市場入口は、こんなフルーツ屋と花屋の間にあります。早速、ベンタイン市場の中に入ってみましょう。




 豚肉屋です。アジアの市場らしく、豚肉が部位ごとにぶら下げられていて、おいしそうな雰囲気が漂います。


 ベンタイン市場は、私にとってはホーチミンシティで一番の観光名所です。観光客も多く観光客値段が付いていますが、食品、特に生鮮品売り場は地元の人のマーケットです。朝早い時間から、地元の方々が品定めをして買い物をしていきます。


 海産物のマーケットエリアです。海産物売り場は建物の外にあります。ベトナムは水産資源にも恵まれた国です。この店では、おいしそうな海の魚を中心に販売しています。


 このお姐さんのお店も魚を扱っています。えらを取ったり切り身にしたりといった加工をしながらお客さんを待ちます。


 日本にも大量に輸入されているベトナムの海老、ブラックタイガーです。日本に来た時は当然ですが冷凍ものになってしまいますが、ここでは生で売っています。きっと日本で食べるよりも旨いんでしょうね。値段は分かりませんが、きっと激安だと思います。


 蟹も売っています。これは湖沼や河川で取れる蟹ですから、上海蟹と同類になります。日本のカニ料理の調理法には馴染まない種類なので、日本への輸出はあまり多くないはずです。




 また、ベンタインマーケットの建物の中に戻ってみました。建物の中にもフルーツ売場があります。私としては、自然の光の中で商品の色を見ることができる建物の外にあるフルーツ売場の方が品定めするのに良いかなと思います。
 朝早い時間なので、店員総出で商品の陳列に大忙しです。


 ベトナムのフルーツは南国らしく色とりどりで見た目にもおいしそうです。実際に食べても実においしいですね。日本でも食べることはできるのですが、マンゴーやパパイヤ、マンゴスチンといった南国のフルーツを適当に買って、ホテルでおやつや夜食代わりに食べるのが私の常です。


 ベンタイン市場の建物には、沢山の食堂も入っています。
 この店では、フーティウなどの麺類を食べさせてくれます。


 同様に麺類の店です。上の写真のライバル店です。
 ここは、フーティウ(ベトナム南部の麺)やミエン・ガー(鶏肉入りの春雨風ラーメン)の専門店。朝食に良さそうなあっさりした食事ができそうな店です。


 こちらは、ベトナムのスイーツの定番、チェーの専門店です。ベンタイン市場でのショッピングに疲れたら、この店でちょっと一休みするのも良いかもしれません。チェーはナタデココを入れたり小豆を入れたり、沢山の種類がありますので、色々試してみたいですね。


 この店ならチェーの見本もいくつか並べられていますから、指差しで注文できますね。


 この食堂はまだ営業前で品物は並んでいませんが、看板の文字を見てみると、揚げ春巻(チャーゾー)、生春巻(ゴイクォン)やチャオトム(サトウキビの海老すり身巻き)など、ベトナムの家庭料理を数多く扱っている食堂のようです。ベンタイン市場の中には、本当に沢山の食堂があるのですね。

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 ベンタイン市場の中は、衣類とか、雑貨とか、靴とか食品とか、魚とか、そういったジャンルごとに大体固まっていますから、目指す商品にはある程度簡単に辿りつくことはできます。アオザイを扱っている店が集まっている一帯もあります。
 上の写真のように広い通路を通って自分が買いたい分野の商品を探して、その商品が見つかったらその周りの狭い通路をくまなく回って、自分のお気に入りの商品を探すといった手順で回るのが良いと思います。


 上の写真は雑貨売場です。この辺りは外人客も多いところです。狭い通路が沢山あって、その両側にまた沢山の小さな店が連なっています。一度見つけた店にまた行きたいという場合は、自分の感で戻ろうとせずに、店の番地番号を覚えてその番号を探したほうが良いと思います。
 「ベンタインマーケットでは気に入った店があったらそのときに買わないと二度と辿りつけなくなることがあります」などと書いているガイドブックがありますが、番地さえ覚えておけば必ずたどり着けるのでご心配なく。


 ベトナム土産の定番、ベトナムコーヒーの店も沢山あります。決してお店の人の言い値で買うのではなく、しっかり半額かそれ以下に値切って買いましょう。日本の常識では考えられないくらい安く手に入るはずです。
 実は私はベトナムではコーヒーではなく紅茶を買っています。「ブラック・ティー」といってベトナム産の紅茶が我が家の朝のミルクティーなのです。100グラムずつ袋詰めしてもらって、1sくらい買いだめします。


 こちらは衣料品のレーンです。どの店でも同じような品揃えですし、どこの品物の質が良いとか悪いとかといったことはありませんから、気に入った店員のいるショップに入ってとことん商品を探すのが上手な買い方です。その店に探しているデザインやサイズがなければ近くの店から仕入れてきてくれます。


 Tシャツでの最近のはやりは、何と言っても「iPhon」(アイフォン)をもじった「iPho」シャツです。こんな駄洒落というかデザインというか、よく考えたものだと思います。「iPho」の文字の前にあるフォーの絵がかわいいですね。なかなか良いデザインなので、私も二着買ってしまいました。でも、流石にちょっと恥ずかしくて、日本では夏になっても着れそうにありません。
 フォーの人気が日本でも高まれば、日本でもアイフォTシャツを堂々と着れるようになるのですが‥‥。


 カジュアル服ばかりでなく、ベンタイン市場にはオーダーの店もあります。この店はスーツやドレスシャツを一日でオーダーメイドで作る店です。私もベトナムではドレスシャツは作っていますが、生地から選んで体に合わせて作ってもらっても、日本のスーパーマーケットで買うような値段です。生地はまあまあですし、なかなか良い縫製です。
 まずは無難にドレスシャツ辺りからトライしてみたら如何でしょうか。


 同じくベンタイン・マーケットの雑貨売場です。
 このように無数の店がひしめき合っています。商品には値札が付いていませんから、すべて交渉です。最近はこの市場にも観光客が増えているので、最初の提示価格が高くなってきているようです。どのくらい値切ればよいのかということをよく聞かれますが、その前に自分の買いたいものがどのくらいの価格だと買えないのかを知る必要があります。そのためには、いくつかの店でとんでもなく低い価格を吹っかけて帰るふりをして、店員の様子を見る必要があります。そのまま帰してくれたらその値段では買えないということですので、そういうやり取りを繰り返していけば、その商品の相場が分かってくるわけです。
 今回の経験では店の言い値の5〜7割引くらい、すなわち、半値以下が最終売買価格になるケースが多かったですね。そんな値切り交渉もホーチミンシティでの良い思い出になるでしょう。


 バチャン焼きの店です。バチャン焼きはベトナムを代表する陶器ですが、値段は大変安いものです。安いし素朴なデザインですので、私も自宅で気楽に使っています。
 写真はバチャン焼きの中国茶器セットです。驚くほど安い値段で売られています。問題はどうやって割らないで日本に持ち帰るかということです。市場内の店などでは新聞紙で簡単に包装してくれるだけですので、それだけでは帰国途上で割れてしまう可能性があります。せっかくベトナムから持ち運ぶのですから割れないように注意が必要です。私の場合は、荷物になってしまいますが、日本からエアクッションを持っていってます。ホーチミンシティの高級な専門店で買物をしたときにエアクッションを分けてもらうという手もあります。割れやすいですから、何らかの対策を打つべきだと思います。


 こちらは、ベトナムコーヒー用のセットです。バチャン焼でおいしいベトナムコーヒーができるのかは試したことがないので分かりませんが、少なくとも雰囲気はいいですね。
 因みに値段ですが、べンタイン・マーケットの建物内にあるこの店では、5割ちょっと引いたくらいで商談が成立しました。何割引いたかが重要ではないんです。もともと最初の値段を高く言えば割引率も大きく出せますからね。いくつか店を回って、同じサイズ・図柄の商品の値段を3店くらいで確認したところ、ここが一番安かったわけです。と言っても、値段の差は日本円で大したことないんですけどね。


 そのた、バチャン焼きではお椀やお皿、レンゲといった小物類も色々あります。バチャン焼の図柄も多様です。自分の気に入ったデザイン・図柄のバチャン焼が見つかれば、そうした小物類を揃えて買うのも良いと思います。


 ベンタイン市場でのショッピングは、時間が許せば1日でも続けられます。そのくらい店は沢山ありますし、面白い商品も色々です。ショッピングに疲れたら、食堂エリアで食事をしたりスイーツを食べたりしながら過ごせば、ホーチミンシティでの楽しい思い出になるはずです。
 ただ、ベンタイン市場は、本当に沢山のお客さんでごった返していますので、スリとかに気をつけてくださいね。


 また、食事をする際には、ベンタイン市場周辺の食堂も利用価値大です。上の写真はバインミーを売る店です。ここでバインミーを買って、路上の腰掛けで食べながら道行く人をウォッチングするのも、ベトナム情緒が感じられていいですよ。


 或いは、近所の専門店でフォーを食べるのも良いかもしれません。店は沢山ありますから、ベトナム人が沢山入って賑わっている食堂を選ぶのがコツです。おいしい店にはお客さんが集まるのです。上の写真は、数あるフォーの店の中で最も人気のあったお店です。


 ベンタイン市場周辺は夜になると、屋台が数多く出て、屋台村となります。主として観光客向けなのだと思いますが、レストランが出て、衣類や雑貨等の屋台も建ちあがります。


 屋台レストランの調理場です。結構本格的に調理しています。きちんとメニューも置いてある店もあって、ガイドブックによれば英語のメニューもあるようです。このあたりの店がおいしいのかどうかは、食べた経験がないので分かりません。


 こういうグリルの店の周りは肉や魚を焼くおいしい臭いが充満していて、思わず注文したくなってしまいます。
 でも、全体的に、ベンタイン市場周辺の屋台食堂街は、思ったほどには規模は小さいですし、外国人のお客さんも多いので、あまり地元の人は来ないのではないかなと思います。ということは、コストパフォーマンスはあまり良くない屋台なのかも知れません。


 でも、白人の観光客に混じって、ベトナム人らしいお客さんの姿も見えますので、ひょっとしたらそんなに観光客に媚びた味ばかりではないのかも知れませんね。


 こちらは、ホーチミンシティの中華街、チョロン地区にあるビンタイマーケットです。学校帰りのアオザイを着た子が市場の中を歩いています。
 こちらもベンタインマーケットに負けず劣らずの広さを持つマーケットで、チャイナタウンらしいチョロン地区のディープさが感じられて、私は好きです。
 

 また、ホーチミン庶民の生活の臭いをかぎたいのであれば、同じチョロンのサータイ市場がおすすめです。このサータイ市場は、8時くらいまでが人手のピークで、午前中にはお店の殆どが閉店してしまう市場なのですが、食料品を中心とした品揃えは、まさにチョロンの台所として日常感あふれるマーケットです。
 このサータイ市場の雰囲気も私は大好きです。


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アジア写真帳(ベトナム) 目次

ホーチミンシティ ハノイ
中心部を歩く

ホーチミン市人民委員会周辺

サイゴン大教会と
郵便局周辺


市民劇場周辺

コンチネンタルホテル

マジェスティックホテルと
サイゴン川周辺


旧市場とパスター通り


ベンタインマーケット

ベンタイン市場

朝のベンタイン市場


安全な旅行のために

ベトナムでの道路横断術
チョロンを歩く

チョロンを歩く

チョロン・バスターミナルと
路上市場


ビンタイ市場とその周辺

庶民の台所、サータイ市場

ティエンハウ寺
(天后廟)


チャタム教会



メコン川ツアー
カイベー水上マーケット


シンツーリストの
メコン川ツアー


カイベーの水上マーケット

ライスペーパー工場等の見学
旧市街を歩く

ハノイの旧市街

ハノイの街を歩く

ドンスアン市場

B級グルメの旅
【ベトナムB級グルメ図鑑】


ベトナムの屋台が集合
ニャハンゴン


バインミーもヌードルも
ニューラン


フランスとアジアの香り
私の好物、バインミー


飲茶なら香港の名店、満福楼

スイーツのファニー

プリンで有名なキムタイン

ベトナムB級グルメ図鑑では
ベトナムのグルメ情報を
いろいろ紹介しています



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