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ホーチミンシティ:朝のベンタイン・マーケット


アジア写真帳(ベトナム)


 アジアの市場を買物する場所だと考えている人は別として、庶民の生活を見てみたいという思いがあるのでしたら、市場には朝早く行くに越したことはありません。
 ここホーチミンシティのベンタイン市場も、朝が最も動きがあって、本来のホーチミンシティの姿を映し出してくれる時間帯だと思います。観光客も少ないですしね。
 写真は大体7時前くらいでしたか、自分の売りたいものを持って、近隣からバイクや自転車で人々が市場の周りに集まり始めます。
 メロン売りのおばさんとドリアン売りのおじさんは、仲良しのようですね。


 7時を過ぎて、人がどんどん集まってきました。ベンタイン市場の両サイドには広い空き地というか道路があるのですが、そこが人や自転車やバイク等でだんだん埋まっていきます。と同時に、あちこちで商談が始まります。市場というのは、そこに人が集まって物を交換したり売買したりするところですから、なるほど市場らしい感じです。
 ベンタイン市場の西側には果物や野菜の露天が、そして東側には海産物の露天が数多く並び始めます。


 まだ7時を過ぎたばかりで、人が集まり始めたところではありますが、新聞を読んでいる人、食事を取る人と様々です。
 自分の売り物に付加価値をつけるため、野菜の加工を始めたおばさんもいます。娘さん(だと思います。)と二人で脇目も振らずに作業する姿が印象的でした。


 ベンタイン市場の西側のサイドにやってきました。こちらは海産物の露天商が出始めています。朝の光が強くて写真写りが悪いですね。
 海産物を持ってきたおばさん3人はそれぞれ2種類くらいの商品を持ってきただけなのですが、これらを持ち寄ると、商品種類が増えて立派な魚屋さんになります。このおばさんたちの露天は結構繁盛していました。


 7時半くらいにもなると、このようにベンタイン市場の周りは露天商と彼らが乗ってきたバイクや自転車で一杯になってしまいます。
 この市場が生成されていくような過程を見ているのも楽しいものですよ。市場の周りに自然発生的にマーケット化するというのも、いかにもアジアらしくて嬉しくなる光景です。
 ただ、お客さんがまだ少ないので、自分の商品を置いて場所取りだけで終わっている人もいます。おそらくは、市場の中かどこかで朝飯を食っているのでしょう。買い物客で賑わうのは、もう少し時間が経ってからなのです。




 ここも市場脇の広場ですが、市場の建物とは反対側のサイドにも露店が並び始めました。この場所は、朝の日差しを真正面から受けてまぶしそうですね。しかも、ホーチミンシティでは7時半くらいにもなると、朝の日差しといっても結構暑いんです。午後になれば、この場所は日陰になって過ごしやすいのでしょうけどね。
 この通りの奥にも露店が並んでいるのが見えますね。そちらに行って見ましょう。


 上の写真でで見た露天の奥にも、こんなに露店が並んでいました。このあたりは朝の時間は日陰になるので快適ですね。おそらく、通りを天秤棒で渡っているおばさんもこのあたりで露天を開くのでしょう。
 この通りはレタイントン通りで、並木の先にベンタイン市場があります。市場とは反対側に行くと朝の食堂屋台街がありますので、意外にこの道は朝の人通りが多くて、この時間に露天を開くには好都合な場所なのです。


 そうこうしているうちに、歩道どころか車道まで、露天商で埋まりつつありますね。こんな感じで露天商とか屋台とかで、自然にマーケットが出来上がってしまうところがアジア的なんです。
 そして、8時前くらいにもなると、そろそろ買物から帰る人たちの姿が見え始めます。まだ、朝らしいすがすがしい光景ですね。因みに、このおばさんが着ているのはパジャマではありません。アオババというベトナムの普段着です。
 この後、8時を過ぎてくると、客足が一気に増えて日差しもますます尖ってきます。、いよいよホーチミンシティの「雑踏」の時間に入るわけです。


 さて、今度はベンタインマーケットの中を歩いてみましょう。
 写真はベンタインマーケットの朝7時の光景です。
 魚売り場はこんな感じで大賑わいです。買い物客が多いというよりも、それぞれのお店の人が商品を整理している感じです。他の売り場はまだ閑散としているのですが、ここ魚売り場だけ準備が早くなっているのは、きっと魚についてはお客さんも早くから市場に買物に来るからだろうと思います。この暑さですから、午後になったら魚は痛んでしまいますからね。
 相当早くから働いていたのか、左手前の女の子の疲れた表情が印象的です。


 このあたりのお店では、エビとか貝などを取り扱っています。エビはベトナムの特産品で、日本への輸出も大変多くなっています。というわけで、沢山獲れるものですから、きっと値段も安いんでしょうね。
 小さいエビですから茹でたうえて、唐辛子で辛くした醤油などをつけて食べたら旨いでしょう。



 ここもエビの店です。
 みんなで一心不乱にエビの皮むきをしています。誰か顔を上げたらシャッターを切ろうと思って身構えていたのですが、誰も顔を上げてくれません。とにかく大急ぎでエビの皮むきをしていたのです。


 表に出て、果物屋さんが集まる一角に来ました。東南アジアはフルーツが多彩でまたカラフルなものが多いですから見ているだけで楽しくなります。食べればおいしいので、もっと嬉しくなります。
 こちらはまだどこの店も、商品の陳列をしているところです。様々なフルーツが見えますね。一つずつ結構丁寧に積み上げているんですよ。
 アップで見てみましょう。


 写真中央のアオババを着た子はランプータンを並べています。
 中央から置き始めて時計回りに内側から外側へと一つずつ積み上げていきます。あまり高くするとつぶれてしまうのではないかと、私が心配してしまいます。でも、高く詰まれたランプータンの山を見ると、旨そうで思わず買ってしまうんですよね。

 このページではちょっと昔の写真を紹介しています。
 ベンタイン・マーケットの最近の様子(2011年版)については、こちらをご覧ください。


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アジア写真帳(ベトナム) 目次

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サイゴン川周辺


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ベンタイン市場

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