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アジアグルメ図鑑(深圳)

深圳・金稲園の潮州砂鍋粥

潮州砂鍋粥はあっさり味の美味しくて贅沢なお粥

潮州砂鍋粥(蟹粥)

 香港で日本人に人気がある料理に香港粥があります。香港粥というのは正しい分類で言うと広東粥のことで、とろとろのお粥の中にあまり具を放り込まないプレーンな粥です。このページで紹介する潮州粥はその広東粥とは一線を画していて、とろとろに煮込んだ粥であることは間違いないのですが、そこに具をこれでもかというくらい入れた粥です。
 潮州砂鍋粥というのは、その粥をテーブルの上の鍋でぐつぐつ煮込んで食べる粥料理と言うよりも鍋料理。まさに砂鍋粥という名前がぴったりの料理です。中国に何日もいると、少し脂っこい料理を避けたくなる日があります。そんな時に食べる料理の一つがこの潮州砂鍋粥です。

潮州砂鍋粥の金稲園

 潮州砂鍋粥は香港でも食べられますが、わたしが良く食べているのは深圳です。出張で深圳に何週間も宿泊するときなどは必ず食べます。胃腸を休めたい時やあっさりした料理を食べたい時におすすめの料理です。
 私が行っているのは金稲園という潮州砂鍋粥の専門店で、2017年1月現在、深圳に14店舗有しているようです。上の写真は羅湖の置地広場にある南湖店です。金稲園の店舗であればどこも同じような内容ですから、宿泊しているホテルの近くなど行きやすい店に行けば良いでしょう。

潮州式の中国茶

 金稲園ではもちろんビールなども飲むことができますが、そもそも胃を休めたいときに来るものですから、金稲園ではいつもお茶を飲んでいます。潮州式のお茶の作法に従って自分で淹れるお茶です。お茶の銘柄をテーブルに着いたときに質問されるのは、飲茶と同じです。

潮州料理の前菜は鹵水鵝片がおすすめ
 
 ところで潮州とは広東省東部の仙頭(スワトー)付近にある都市です。海の幸に恵まれた地域であり、テーブルには素材の味を生かした料理が並びます。潮州と仙頭の字を取って潮仙料理と言われることもあります。
 香港や深圳は広東料理のメッカですが、あわせて潮州料理も本場の味を楽しめます。上の写真は潮州鹵水鵝片といって、ガチョウを鹵水というたれで煮た前菜で、やわらかくてとても美味しい料理です。脂っこく見えるかもしれませんが食べてみるとあっさりした身体が受け付けやすい味です。この料理のように潮州料理は、日本人の味覚に最も合っている中華料理だと私は思っています。
 香港で食べる潮州料理についてはこちらを参照してください。
 では、美味しくて健康的な中華料理、潮州砂鍋粥を紹介します。


潮州料理も潮州砂鍋粥も日本人が好む味付け

潮州料理の蠔仔烙(牡蠣のお好み焼き)

 砂鍋粥はテーブルに運ばれてくるまで少し時間がかかります。その間は、潮州料理を食べて鍋が来るのを待ちましょう。あまり料理をたくさん注文してしまうと砂鍋粥を食べられなくなってしまいますから、人数分くらいの料理を注文すれば良いでしょう。この日は二人で来たので二品です。
 まず、牡蠣入りのお好み焼きとでも言ったら良いのでしょうか、玉子焼きと言ったら良いのでしょうか、蠔仔烙です。潮州家庭料理の代表的なメニューです。さっぱりした味付けで美味しいですね。潮州料理専門店に比較すると、厚みに欠けてはいますが、潮州料理らしく出来上がっています。
潮州料理の普寧炸豆腐

 上の写真はフライドポテトに見えるかもしれませんが、揚げ豆腐です。これも潮州家庭料理の代表的なメニューの一つで、普寧炸豆腐という料理です。普寧というのは潮州や仙頭の近くにある地方都市の名前です。普寧風揚げ豆腐ということになります。サクッとした食感が素晴らしく、軽く塩味で食べると大変美味しいものです。この揚げ豆腐も私の大好物の一つです。

あっさりした味の潮州砂鍋粥(香港・深圳)

 さあ、いよいよテーブルに鍋が運ばれてきました。砂鍋粥は三人前くらいが最小ロットです。ですから、本当は一人飯の時を含めてもっと頻繁に食べたいのですが、そういうわけに行きません。これが砂鍋粥の欠点です。
 いずれにせよ、砂鍋粥を注文すると、上の写真のようにある程度調理した状態で鍋が出てきます。注文時には、セットとして、例えば蟹鍋セットととか蝦と鮑セットとか、そうしたセットがいくつか用意されていますからその中から選ぶこともできますし、砂鍋粥に入れる素材を自由に一から選ぶこともできます。

潮州砂鍋粥は香港や深圳で人気の鍋

 上の写真などを見ていると日本の鍋料理みたいですね。この日は蟹鍋を基本にして素材を追加していましたが、蟹は食べる少し前に鍋に入れますので運ばれてきた時点では野菜鍋のように見えます。

潮州砂鍋粥(蟹粥)
 
 蟹が入りました。蟹鍋になりました。蟹は大きいです。野菜もたくさんです。そして、お粥の姿も見えます。同ですか、これを見る限り中華料理とは思えない脂っこさを感じさせない料理です。
 なお、こうしたテーブルでの調理も、ここ金稲園では店のスタッフが手伝ってくれます。普段日本では鍋奉行をされている方も、ここではお店のスタッフにいろいろとタイミングを教えてもらうと良いでしょう。



潮州砂鍋粥はお腹にやさしい中華料理
 
 この砂鍋粥、最高に美味しいですね。私の好みとしては、やはり蟹粥が一番です。蝦粥より蟹粥です。蟹味噌がお粥の中に溶けて、何と美味しいことか。ホタテや牡蠣を入れるのも好きです。
 この潮州粥のお腹の中に染み渡るような味は、中国にいる期間が長ければ長いほど、優しく感じられます。香港にいると一人飯の時などに街角のお粥屋さんで広東粥を食べて胃腸を整えるのですが、深圳だと美味しい広東粥を食べさせてくれるお粥屋さんが分かりません。ですから、この潮州砂鍋粥が貴重なのです。
 美味しいし健康的です。これ、日本でも食べたくなりますよね。

 
 でも欠点は、先ほども書いた通りその量です。この日最小ロットの粥を注文したにもかかわらず、二人で全然食べ終わりません。ずいぶん食べてお腹いっぱいどころではないのですが、鍋の中にはまだ沢山の粥が残っています。最低でも三人いないと完食できないなと感じた次第です。次回は三人で食べに来ようと思います。

  


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