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台北の美味しいグルメを
写真とともに紹介

 

アジアグルメ図鑑(台北)

兄弟大飯店、梅花庁のワゴン式飲茶


台湾でもワゴン式飲茶を楽しみましょう

 日本人が大好きな中華料理に飲茶があります。飲茶は主として広東省や香港など中国南部の習慣で、読んで字の如くお茶を飲むことです。茶楼や茶室といったお茶の専門店では、お茶のついでに各種の茶菓子や点心をつまめるようになっていて、本来はお茶を飲みに来てついでに点心をつまむのが飲茶ということになります。ただ、中華料理専門店でも飲茶ができるようになり、そうすると点心師という点心を得意とする調理師が登場し、点心の味や姿がお客さんが飲茶場所を選択する大きな要因になっていったのです。
 概略、こんな風に飲茶の習慣や点心が発展を遂げてきたわけですが、香港や広州に行くと、今でも飲茶屋さんでは、一人で朝のお茶を飲みに来て、新聞でも読みながら大好きなお茶を飲み、いくつかの点心をつまんでいる地元の人の姿を多く見かけます。日本で言えば、喫茶店でモーニングサービスを食べている感覚です。
 台北では本来そうした飲茶習慣はありませんが、香港などと比較的同じような雰囲気を味わえる店として発見したのが、ここ兄弟大飯店の梅花庁です。
 梅花庁では朝9時の開店とともに飲茶タイムが始まります。上の写真のようにワゴンを押したお姉さんがテーブルの間を回ってくれます。お姉さんが近くを通った際に蒸籠のふたを開けて中身を見せてもらいながら、食べたい点心を取れば良いのです。
 また、中国語を話せる人なら、「エビ餃子ある?」とか「湯葉巻は何時ごろできるの?」とか質問すれば丁寧に答えてくれます。
  また、上の写真のようなオーダーシートが各テーブルに置かれていますので、このシートで注文することもできます。時間がないときなどはこういうシートがあると便利です。
 中国語だけだとよく分からないという方は、上の写真のような写真つきメニューがありますので、これを見せてもらったら良いかもしれません。日本語でも書いてありますから大変わかりやすいとは思います。
 ただ、飲茶好きの私が言わせてもらえば、飲茶ではお茶が主役です。お茶を楽しみながら、定期的に回ってくるワゴンから好きな点心を選んだ方が雰囲気を味わえると思います。因みにここ梅花庁においてもテーブルに着くと係のスタッフから真っ先に聞かれるのはお茶の種類です。私は飲茶をするときは普?茶(プーアル茶)と決めていますから、このレストランにどんなお茶があったのか分かりませんが、普?茶、鉄観音、烏龍茶、ジャスミン茶くらいはあると思いますから、お好きなお茶をオーダーしてください。



 点心で最初に食べたものはエビ焼売です。エビ餃子(蝦餃)は香港や広州では点心の花形です。でも、エビ焼売というのはお目にかかったことがありません。エビ乗せ焼売なら知ってますが、エビを丸ごとシウマイに入れた点心というのは初めての経験です。ワゴンのお姉さんにこれはエビ餃子かと聞きましたら、エビ餃子はこれとは別にあって、この点心はエビ焼売と呼んでいます、おすすめですよ、と教えてくれました。オーダーシートの一番上のものですね。なるほどグリーンピースが上に乗っていて焼売っぽいです。
 味はなかなか行けます。オーダーシートの一番上に載せるくらいですから、確かに飲茶の看板商品だったのかもしれません。エビがプリプリしていて美味しかったです。
 続いてふかひれ餃子です。
 ワゴンが何回かまわってくると、その都度新しい種類の蒸籠が増えています。お姉さんと仲良くなると新しい種類の蒸籠の中を見せてくれます。何週目かの時ふかひれ餃子が新たに加わったものですから、迷わずゲットしました。出来立てほやほやのふかひれ餃子は特に美味しいのです。ふかひれと野菜を包んだ蒸し餃子ですが、ふかひれの味が十分に楽しめて満足しました。
 上の点心は見た目で選んでしまいました。ちょっと変わった形をしているので食べてみたくなってしまうのです。エビにら餃子です。透明感のある皮に包まれて見るからに美味しそうです。上の写真で言うと、左の点心の上の方にエビの姿らしきものが見えます。そうなのです。この餃子の中のエビは、先ほどのエビ焼売のエビに比較するとかなり小さいのです。でも、私自身はにら餃子とか野菜餃子とかが大好物なので、美味しく食べることができました。エビを楽しもうと思ったらこの点心はおすすめしません。
 蒸した点心ばかり食べていたので次は違うジャンルの点心を取りたいと思っていたのですが、8回目くらいにワゴンのお姉さんが来た時にすすめられたのが、 蟹黄蒸焼売です。蟹黄と聞いて心が動いてしまったのです。きっと彼女もこの日本人のおじさんは蒸した点心が好きなんだと決めつけていたのだと思います。
 この店で蟹黄蒸焼売と呼んでいるこの焼売は、豚肉とエビの焼売に蟹の卵を乗せた焼売で、蟹の香りはするものの、エビ入り豚焼売という感じでした。それでも私は点心が好きだから美味しくいただきました。普?茶(プーアル茶)に蒸した点心は良く合うのです。

 飲茶や点心については、アジアグルメ図鑑(香港)に詳しく載せていますので参考にしてください。飲茶のページはこちらです。
 
 ワゴン式飲茶を楽しめる梅花庁は兄弟大飯店の二階です。MRT南京東路の駅前ですから場所は分かりやすいと思います。飲茶の雰囲気を味わいながら美味しい点心を楽しめますので、ホテルの朝食などはやめて、一度くらいこちらに足を運ばれたらいかがでしょうか。

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