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台北の雙城街夜市

 

アジアグルメ図鑑(台北)

雙城街夜市、地元の人で賑わう夜市


雙城街夜市は地元の人で賑わう夜市

台北の夜市、雙城一条街
 台北で夜市というと士林夜市が有名なので、観光客の足はどうしても士林夜市に向かいがちです。士林夜市は観光夜市と言われまさに観光客向けの夜市なのですから、それはそれで良いのだと思います。ただ、士林夜市の場合はそうした観光夜市としての性格があるだけに、台北のあるいは台湾の本来の夜市の姿がそこにあるのではなく、観光客向けにアレンジされた夜市になっているということを理解しておく必要があります。
 私個人的には、士林夜市よりも台北の人たちが集まる一般の夜市の方が好きです。
 台北市内には夜市がたくさんありますので、どこの夜市でなくてはならないということはないのですが、今回私が通ったのはMRT中山国小駅近くにある雙城街夜市です。地図は後ほど下の方に載せていますので、参考にしてください。たまたま今回宿泊したホテルに近いということと、ここ雙城街夜市の場合は、夜だけでなく朝から夜中まで屋台がひしめいているので使い勝手が良いのです。その時宿泊するホテルの位置によって、繰り出す夜市はここ雙城街夜市だったり、寧夏夜市だったり通化街夜市だったりするのですが、最も庶民的なのがここ雙城街夜市です。
 朝飯は雙城一条街(同じ場所です。朝は夜市と呼ぶのは変ですから雙城一条街と言います。)で食べ、午後に小腹がすいたらまた雙城一条街で小吃をつまみ、夜は夜でこの街に繰り出すということが可能なのです。このように朝から晩まで屋台が集まる場所はそれほど多くないですから、台北に旅行する方は覚えておいて損はないと思います。
 このページでは雙城街夜市の夜市の様子を紹介したうえで、朝や午後の様子についても紹介していきます。
台北の夜市の豚足屋
 雙城街夜市の夜の雰囲気は上三つの写真をご覧いただければわかると思いますが、士林夜市と比較すると大変ローカルです。近所にホテルや有名なレストランもあるという場所柄、観光客が来ないわけではありませんが、お客さんの殆どは地元台北の人です。それだけに本来の夜市の姿を雙城街夜市には見ることができます。
 上の豚足屋のおやじさんなんか見ると、台湾らしくて嬉しくなります。美味いから食っていけと言うのですが、この日は欣葉創始店で夕飯を食べたばかりだったので、雰囲気を味わっただけでした。もともと夕食を一緒に食べた日本からの観光客に一般的な夜市の様子を見せることがこの日の来訪目的だったのです。
台北の夜市で見た豚足
 上のおじさんの店の豚足です。どうですか、美味しそうでしょう。これを食べやすいサイズに切って、ホカホカのご飯や温かい麺線などの上に乗せて食べるのです。ご飯に乗っけて食べるならNT$80ですから、日本円で300円もしません。激安です。美味しいのかどうかは食べてないので分かりませんが、上のおじさんの自信満々の表情からすれば、美味しくないはずはないというのが私の直感です。



 雙城街夜市のお店いろいろ

 鹵味というのは、鹵水というたれで肉などを煮た料理で、中華料理では特に潮州料理の前菜として有名です。肉が柔らかく煮込まれ、味付けも脂っこくなく、日本人向けの味付けです。豆腐を煮込んだものも大変美味しいです。
雙城街夜市(台北)
 
 鹵味の店は2店あって、私はこっちのおじさんの店が好き。別に味比べをしたわけではありません。どちらが美味しいかは分かりません。ただ、このおじさんの店はショーケースに入っていないので材料の状態が大変見やすく、また指差し注文もしやすいというだけです。潔癖症の人だと、かえってショーケースに入っている店の方が良いと言うかもしれません。
 今日は何故か肉料理に目が行ってしまいます。猪は豚の意味ですから豚足ごはん、魯肉飯というのは煮込み肉かけご飯です。店のおばさんはお客さんから注文を受けて調理に大忙しです。士林夜市ではお客さんが絶え間なく来ますので、作り置きをしています。それでも間に合わなくてお店の前に行列ができています。ここ雙城街夜市ではお客さんが来てから調理や盛り付けをしますから、調理の技能や素材などに差がなければ、雙城街夜市の方が美味しい料理を食べられるのは当然です。
 しかも、士林市場のお客さんの多くは一見さんであるのに対して、雙城街夜市は地元の人が多く常連になってくれるかもしれない大切なお客さんばかりです。腕によりをかけて本気で調理をするのは当然です。
 おばさんの店を見てみると、肉中心に様々な部位の材料が並んでいます。自分の好みに合わせて細かい注文も受け付けているのだろうと思います。
雙城街夜市の香鶏排(フライドチキン)
 フライドチキンの店も屋台街には多いです。香鶏排と書きますが、これをわざわざ日本語に直すから「香り揚げチキン」と書いてありますが、要はフライドチキンです。台湾らしくスパイスの香りがちょっと強いです。美味しいことは美味しいです。
雙城街夜市(台北)でかつ丼
  とにかく台湾の街には日本語があふれていて、雙城街夜市のように日本人があまり来ない夜市でも日本語の看板が目立ちます。負けに上の写真の店ではかつ丼と焼餃子まで食べれて、まるで日本にいる感覚になってしまいます。私の場合、台北に来ているのに日本食を食べようという気にはならないので、この店は試したことがありません。でも、何となく美味しそうな気もします。
 鶏巻きは台湾や香港でよく食べられていますが、この料理は意外に日本では食べることができません。日本人の好みに合う料理ですのでぜひ試してみてください。
台北のおすすめ臭豆腐店(雙城街夜市)
 臭豆腐の店。このサイトの左上のマークのように出ているお店です。ということは、私のおすすめの臭豆腐店です。
 昼間も営業していて、このページの下の方で臭豆腐の店について詳しく説明するコーナーがありますので、詳しいことはそちらをご覧ください。朝は営業していませんが、昼くらいから夜10時くらいまで長時間営業しているお店です。
雙城街夜市で粥(台北)
  こちらはお粥屋さん。海鮮粥が最も大きな字で書かれていますけれども、看板からすると様々な種類の粥を作っているようです。 私は朝とか昼には粥を好んで食べるのですが、夜に粥を食べる習慣がないもので、利用したことがありません。朝営業していてきれればぜひ食べたい店です。
 結構な人気店で、いつもお客さんが来ていて忙しい店です。
 店頭に並んでいる海鮮や肉などを指さして注文すれば良いお気軽な店ですから、夜食に軽く粥でも食べようかという時に利用すると良い店だと思います。
 上の写真は、何でも作るレストランみたいな店の店頭にあった素材です。魚、肉、豚の睾丸など、いろいろな素材が並んでいます。 台北では豚の睾丸の人気があるのでしょうか。精がつくから食って行けと二つの店から声をかけられました。
 上の写真は別の食堂の店頭です。こちらは海鮮素材が中心です。私の経験上、こういった店で十分に美味しい台湾料理を食べることができます。 
 なかには、札幌ラーメンの店もあります。さすがに親日家の多い台湾です。 「ラーメン」や「さっぽろ」がカタカナやひらがなで書いてあるところが嬉しいです。
雙城街夜市で札幌ラーメン(台北)
 ラーメンの提灯が、中国語で書いてあるとはいえ、何とも言えず日本の雰囲気を醸し出しています。いつでも日本の雰囲気に浸れる台北って、やっぱりいいですね。実はここは日本人の方で台湾にお住まいの方が営業している店です。しっかりと札幌ラーメンの味を楽しめるようです。
 


私のおすすめ水餃子店

私のおすすめ水餃子店(雙城街夜市、台北)
 雙城街夜市の店をいろいろ紹介してきましたが、私の最近のお気に入りはこの水餃子店です。牛肉麺など他のメニューもありますが、私は専ら韮入り水餃子です。ご夫婦でやられている店で、この親父さんの表情を見ただけで、このお店の美味しさが伝わってくるようです。親父さんの前のカウンターが空いているときはここに座って、水餃子をいただきます。
手作り水餃子店(雙城街夜市、台北)
 ここの餃子は手作りです。店頭で餃子の皮に包んで、注文を受けてから鍋に入れます。出来立ての水餃子を楽しめるのです。奥さんに皮も手作りですかと聞いたら、「さすがにそこまでは手づくりはしていないんです。そんなことしてたら、私たち眠る時間が無くなっちゃうでしょう」と言っていました。
台北で美味しい水餃子(雙城街夜市)
 そんな話をしているうちに、水餃子が出来上がります。どうです、美味しそうでしょう。水餃子10個ですから、私は夜食として食べることが多いです。アツアツのうちに食べましょう。
たっぷりのニンニクで水餃子(雙城街夜市)
 たっぷりのニンニクをつけ食べるのがこの店の食べ方です。
 昼間の暑さが嘘のように、涼しい夜風を受けながらいただく、出来立ての水餃子。台北での私の夜の楽しみの一つです。
私のおすすめ水餃子店(雙城街夜市、台北)
 美味しいですよ。日本ではこんなにニンニク付けて食べたら、帰りの電車の中で周りの乗客から嫌がられてしまいますからね。台北だからできる美味しい水餃子の食べ方です。
 私は夜食として水餃子を食べますけど、夕食を雙城街夜市ですべて済ましてしまおうとするなら、これまで紹介してきた様々な店のいくつかをはしごしながら食事するのが良いと思います。私もそのような日がないわけではありません。
台北の夜市のフルーツ屋
 ほぼ満腹なんですが、栄養の偏りなんかを考えるともう少し何か食べないといけません。そこで選択したのがフルーツです。台湾はフルーツ天国です。そして私は朝飯はフルーツだけでもいいくらいフルーツが大好きです。 この雙城街夜市には数店のフルーツ屋がありますが、どこも3パックでNT$100です。でも、パックの中に入っているフルーツの新鮮さや食べ頃感などを見ながら店を選択します。
台北の夜市で買ったフルーツ
  この日はパイナップル、パパイヤとメロンのパックを一つずつ買いました。この日の夜にはメロンをグアバに代えて3パック買いました。他にもいろいろなフルーツがあります。フルーツはホテルの部屋に戻ってから食べて、残ったものは冷蔵庫に冷やしておくと、昼間に小腹がすいた時などに食べられますし、朝の出発時間が早い日は朝食をフルーツだけで済ますこともあります。
 もちろんこの日は大盛りの麺線を食べた後ですから、フルーツは全体の3分の1くらい食べて残りは冷蔵庫で保管しました。
 雙城街夜市は上の地図の通り、MRT中山国小駅から歩いてすぐです。林森北路を北の方に行って少し西へ向かったところです。上で紹介したとおり、夜は賑やかな夜市になりますが、朝からやっていますので、朝食や昼食、さらにはデザートなども食べることのできる屋台街です。
 では、次に朝の雙城街夜市を紹介します。



台北の朝の屋台街 雙城街夜市

台北の朝食は屋台
 朝の雙城街夜市です。朝や昼は雙城一条街と言うべきでしょう。
 今回私が宿泊したホテルはここから歩いて5分ほどのところですから、散歩がてら歩いてきました。私は昔からビジネスやプライベートで世界のあちこちを回っていますが、台北に限らずアジアにおいてはホテルの朝食はすべてお断りしています。時々パッケージで行くとホテルの朝飯を切り離せない時もありますが、そういう時はホテルの朝食を捨てています。
 アジアにおいては、台湾でも中国でもタイでもベトナムでもシンガポールでも香港でも、どこでも外食文化が発達していて、ホテルの朝食を食べるより外で食べた方が美味しいし、桁違いに安いのです。
 ここ雙城一条街では上で見てきたように、メインは夜市です。夜市で営業している店がすべて朝から営業しているかと言うと、そうではありません。例えば豚足ご飯のお店などは朝は営業していません。あのおじさんの豚足を食いたいとは思いますが、朝からは遠慮したい気持ちが私にもあります。逆に、朝や午後はやっているけど、夜に営業していない店もあります。
 本当はお粥を食べようと思ってここまで来たのですが、来てみると意外にそんな気がなくなってしまって、小籠包食べてみようかななんて、すっかり心変わりしてしまいます。
台北の屋台(小籠包と水煎包)
  この店、夜もやってましたね。小籠包と水煎包(中華まんじゅう)に心惹かれます。アツアツの小籠包とホカホカの水煎包、食欲が掻き立てられます。でも、店の数は夜市ほどには多くないですから、一周して他の店も見てみましょう。
 私が足を止めてしまったのは、台湾名物の麺線の店です。麺線とは日本のソーメンみたいな細い麺を蒸して、とろみのあるスープで煮込んだものです。今回台湾では麺線を食べてないことに気づき、思わず心が動いてしまいました。
 看板を見ると、麺線でも入れる具によって値段が違います。親父さんに「総合」だと何が入るか聞いてみたら、いろいろ入るよ、今日は牡蠣も入れるよ、と明るい返事が返ってきました。気持ちの良い親父さんなので大盛りにしてしまいました。
麺線の朝食(雙城一条街、台北)
 近くのテーブルに場所を取って出来上がりを待ちます。手をかけて作ってくれています。意外に時間がかかります。5分以上待たされたでしょうか、ようやくできそうな気配になってきました。
美味しい麺線(雙城一条街、台北)
  NT$80の総合麺線の出来上がりです。意外に大きくてこれだけでお腹いっぱいになりそうですね。香菜がいっぱいに乗せられているのは特に私が注文したわけではありません。これが普通の香菜の盛り方なのですね。美味しそうな朝食になりました。
牡蠣入り麺線(雙城一条街、台北)
 麺線の麺が見えないので、見えるようにしてから撮影しました。例によって小振りな台湾の牡蠣も入っています。
 スープは少し辛みが効いていて私としては大好きな香菜の味も絡んで好みの味です。麺も美味しいし具はたくさん入っているし、今日を一日中楽しく過ごせそうな朝食です。ほぼ満腹になりました。大満足です。

台湾料理に飽きてしまったら、カレーライス、台湾マンゴー

カレーライス屋台(台北雙城一条街)
 私はよく友人に言われるのですが、海外にいる時に現地の食事によく飽きないねと。 どうして飽きないかというと、自分でもわからないのですが、とにかく日本食が恋しくて日本食を食べてしまうということはかつて一度もありません。そもそも海外で食べる日本食は、よほどの例外を除けば、日本で食べる日本食と比較にならないくらい美味しくないというのが私の経験です。
 でも、台湾は親日国だし、日本食のレベルはかなり高いと聞いています。そこでこの日の朝食は、上の写真の屋台の前でカレーライスにしようかななんて、ふと思いつきました。台湾の食事は私の口に合うので日本食がどうしても食べたいということではなく、まさにこのページに書き込むための試食みたいなものです。
台北雙城一条街の朝の屋台飯
 そんな風に心に決めて屋台の上を見ると、まず目に入ってきてしまうのが焼ビーフンと焼うどんです。この料理を見て心が動いてしまいそうなのを抑えながら、カレーライスを探します。看板にはカレーライスと書いてあるのですが。
台北雙城一条街のカレーライス屋台
 こちら側はカレーライスですね。手前にご飯を炊く釜もあります。カレーは十分に煮込まれていて美味しそうです。ただ、香港などでは中華料理に使うカレースパイスで作ったカレーライスが出てきたりしてとても食欲がわかなくなってしまうことがあります。 台湾のカレーライスはどうなのでしょうか。台湾の人は辛い料理を好まないので、カレーライスも激辛ではなく甘口に違いありません。辛さについては期待しない方が良いだろうと思いつつ、カレーライスを注文です。店主から赤肉がなくて豚肉で構いませんかと聞かれましたが、もちろん没問題です。
屋台でカレーライスの朝食(台北雙城一条街)
 横のテーブル席に座って待つこと3分、カレーライスが出てきました。見た感じ、日本のカレーライスと同様です。 いい線、行っている感じです。香りも日本のカレー粉の匂いです。食べてみると、バーモントカレーの甘口くらいの辛さというか甘さのカレーです。と言いたいところですが、私はバーモントカレーは数十年食べたことがありませんからよく分かりません。カレーの王子様かもしれません。とにかく甘口の日本のカレー粉を使っているのでしょう。
台北のカレーライス(雙城一条街)
 私が瞬間に思い出したのは数十年前に大学の食堂で食べたカレーライスを美味しくした感じです。日本でも十分に通用する甘口カレーライスです。台湾の中華料理でカレー味にするときは中華料理のカレースパイスを使っていると思うのですが、カレーライスとして食べる時には日本のカレー粉を使っているようです。さすがに台湾です。素晴らしいです。
 台北で日本食が恋しくなってしまった人は、ぜひここ雙城街夜市に来てみてください。日本のカレーライスが食べられますよ。この店は朝だけではなく夜も営業していたと思います。夜食でも食べられますよ。
台北雙城一条街の台湾マンゴー
 地元台湾の料理に飽きてしまった人、ホテルの朝食に飽き足りない人におすすめしたいのは、フルーツ・ブレックファストです。上で既に紹介したフルーツセットもありますが、台湾マンゴーの季節なら、豪華に台湾マンゴーの朝食など如何でしょうか。地元の人が集まる朝の市場で買う台湾マンゴーは安いけれども美味しいですよ。
 ここ雙城街夜市でも台湾マンゴーの季節になると、すべてのフルーツ店が台湾マンゴーを店頭に並べます。そんな店を見つけてしまったものですから、カレーライスを食べた後とは言え、台湾マンゴーは別腹です。
台湾マンゴー(台北雙城一条街)
 上等な台湾マンゴーとは言えないものの、その日に食べるなら全く問題ない台湾マンゴーです。でも、どれが食べ頃なのかよくわかりません。きっと赤みが強いマンゴーが美味しいのだろうとは思いますが、ここはプロの力を借りましょう。
台湾マンゴーの皮をむいてカットしてもらう(台北雙城一条街)
 これからホテルに帰ってマンゴーをすぐ食べたいので、今日食べるのに適したマンゴーを二つ下さいとお店のお兄ちゃんに伝え、その場で皮をむいてもらい食べやすく切ってもらいます。実は中国語で話しましたが、このお兄さんなら英語も通じるかもしれません。
市場で買った台湾マンゴーをホテルで食べる(台北)
 そして、持ち帰った台湾マンゴーをホテルでじっくり味わいます。旬の台湾マンゴーです。美味しくないはずがありません。日本で買ったらいくらかかるか分かりません。カレーライスでお腹いっぱいになっていた私でも美味しくぺろりと食べきってしまいました。カレーライスを食べていなかったらもっと美味しく感じたに違いありません。こういうフルーツだけの朝食も、フルーツ天国の台湾ならあっても良いでしょう。 

美味しい臭豆腐を探して雙城一条街へ

 午後3時過ぎの雙城一条街です。この日はタブレットを片手に台北市内をいろいろ回ってきて、ちょっと小腹がすいてきたので、ホテルに戻る前に大好物の臭豆腐を食べに雙城一条街に来たのです。
 話は少しそれますが、私が台北の街歩きに使うガイドブックは 歩く台北 2014-2015 (Kindle版) もおすすめです。日本にいる時に予めダウンロードしていれば、WIFI環境がないところでも使えますです。歩く台北 2014-2015 (Kindle版)は地図が多いので台北の街歩きに便利ですし、Kindle版ですから日本でタブレットにダウクロードしておれば、タブレットを持ち歩いていればWIFI環境がない場所でも見ることができるのです。 
 この時間帯は雙城一条街に隣接している晴光市場の方へと向かいます。晴光市場はアーケードの中に小さな商店が軒を連ねているところで、昭和の日本を彷彿とさせます。この晴光市場には日常品を取り扱う商店とともに沢山のB級グルメの食堂があります。ここなら臭豆腐が食べられるだろうと予想したわけです。
 その予想の通り、臭豆腐の鍋が店頭にある食堂を見つけました。臭豆腐の専門店ではないですが、鍋の中でグズグズに混まれている臭豆腐はやはり美味しそうです。おばちゃんの乗りも良いので、ここでちょっと食べてみましょう。
台北、晴光市場の臭豆腐
 おばちゃんも絶対の自信を持って臭豆腐をすすめてくれたので、試しに一皿食べることにしました。NT$30(日本円で約100円)です。おばちゃんの後ろに見えるエアコン付の食堂内で食べてっていいですよ、なんてことも言ってくれます。このおばちゃん、性格いいですね。
台北で食べた臭豆腐
 おばちゃんの臭豆腐です。美味しくないわけではないのですが、臭さが足りないですね。煮込んだ時間が短いのでしょうか。臭豆腐に慣れていない日本人にはこの臭さでちょうど良いのかもしれません。しかしながら私は臭豆腐を食べに本場の紹興にまで行って、魯迅も食べた本場の臭豆腐を食べたりしている本格派です。
 もちろん完食はしたものの、ちょっと物足りなさは残りました。このおばちゃんの臭豆腐は初めて臭豆腐を食べる方には食べやすくて良いかもしれません。
台北のおすすめ臭豆腐店、雙城一条街
 そこで、今度は雙城一条街に戻り、ぐるぐると屋台を回ると、そこで上の臭豆腐専門店を発見しました。晴光臭豆腐というお店で、店名になっている晴光は言うまでもなく晴光市場からとられているのだと思います。
 このおじさんは黙々と臭豆腐を作っています。強烈な美味しい臭いをあたり一帯に拡散しています。この臭さは本物です。臭豆腐の臭いは日本で言えばくさやの臭いに似ているかもしれません。くさやについてはホテルの客室などで食べていると苦情が出てしまうのですが、臭豆腐の場合はどうなんでしょうか。とにかくこの店が発散する臭いは強烈ですから、晴光市場のようなアーケードの中ではなく、ここ雙城一条街のようなオープンな場所の方が適切なのでしょう。
 看板に書かれている数字は値段で、臭豆腐はNT$45です。どうしても臭豆腐は避けたいという方には麻辣豆腐をおすすめします。
台北の屋台で食べた美味しい臭豆腐
 おじさんの臭豆腐です。これは私が求めていた味に近いです。紹興をはじめ大陸ではもっと臭い臭豆腐が出ますが、台湾は上品ですね。それでもこれだけの臭さがあれば、私としても大満足です。美味しいです。この店は早朝は営業していませんでしたが、上の方でも紹介している通り、夜は営業しています。私のおすすめの臭豆腐をぜひお召し上がりください。
 雙城一条街は、午後もたくさんの屋台が出ています。午後については、隣接している晴光市場内の店もありますから、そちらも回ってみると良いと思います。特に台湾スイーツ系では美味しそうな店が何店かありました。
 この日午後に見つけた広東粥の店。皮蛋痩肉粥もあるので、翌朝食べようと思ってきたのですが、まだ開いていませんでした。朝はお粥が体にも良いので、アジア出張中の私の定番メニューなのです。この店は何時から開いているのでしょうか。

 朝昼晩で営業している店舗が変わる雙城街夜市はホテルの近くにあって便利でした。士林夜市も観光夜市としては良いのですが、皆さんも自分が宿泊する近くの夜市に行ってみましょう。そして台湾庶民の心に触れて、本当の台湾らしさを満喫しましょう。

おすすめの本: 歩く台北 2018

 私が利用して便利だった台北のガイドブックはこれ、「歩く台北」です。新しいビルが次々に建設されている台北の街歩きには、最新の地図代わりになるガイドブックが欲しいものです。
 MRT(地下鉄)が次々に開通している台北での私の歩き方は、地下鉄の駅を中心に考えるようになってきました。この「歩く台北」では、主要駅を中心に駅周辺のショッピングやグルメの店を紹介していますので、その点が使いやすいのです。駅ごとに出ている詳細な地図は、私の台北歩きに欠かせません。薄くて軽いことも、街歩きの地図としての位置づけからすれば、嬉しいことです。
 さらに言えば、私が買っているのはKindle版です。ご承知のようにKindle版はKindle端末に加え、iPadやAndroid端末でも利用できます。私はiPadにダウンロードしていますから、旅行先にタブレットを持っていけば、ネット環境がないところでも、いつでも自由に情報にアクセスできるのです。