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アジア写真帳(紹興)−八字橋周辺


アジア写真帳(紹興)


  急速に発展する街、紹興。
 街の再開発が進み、市内のあちこちが掘り返されています。紹興市は、市内の約10%が運河だと言われるくらい、運河や湖の多い街ですが、今、市内を歩いていても、かつての「水郷の街」のイメージに、なかなかお目にかかれません。
 この八字橋周辺エリアが、比較的そうした雰囲気を残しているかな、という感じです。運河と橋、白壁が調和した静かな街並みで、人々の生活観も十分に感じられるエリアです。
 場所は、人民中路と中興北路の東北側の運河沿いになります。


 八字橋は、ちょうど運河の交差点みたいなところにかけられていて、運河を渡るために、近所の方が頻繁に利用している橋です。
 橋の上から周りの風景を見ていると、白壁の家ばかりで、とても、近代都市、紹興の街中とは思えない静けさです。


 このあたりは昔ながらの雰囲気がそのまま残っていて、気取らないありのままの街並みとして保存されています。市内の中心部にありながら、このあたりを歩いていると、大都市紹興の市内であることを忘れてしまいそうな素朴な雰囲気です。
 人々の生活が感じられて、本当にいい感じのエリアです。


 このあたりは、水辺に木が植えられていて、とても、美しい街並みです。
 日陰を選んで、奥様方が井戸端会議ならぬ、運河端会議を開いています。日陰がないと、太陽の照り返しも強く、熱くて歩くのがいやになるほどです。


 この八字橋付近の街並みは、昔のままなのではないでしょうか?
 狭い運河、運河に沿った小道、運河では人々が洗濯し、小道を子供が走り回る。そんな何十年、何百年の家庭の営みを、この八字橋周辺では感じることができます。


 この子が遊んでいるおもちゃは何でしょうか?
 遠くで見たときは、ヨーヨーみたいなものかと思っていましたが、どうやら違うようです。運河沿いの小道は、こんな風に、子供の遊び場でもあります。

 
 運河で洗濯をする女性です。
 このふたりでは、運河のあちこちに階段があります。そこを降りて、衣類や野菜、食器などを洗っているのです。このように運河は、洗い物に欠かせない役割を果たしています。
 橋の下を烏篷舟が通り抜けようとしています。このあたりでは、烏篷舟も時々見かけます。




 運河を離れて、路地を歩けば、狭い路地の両側に、このように白壁の建物が続き、昔写真で見た紹興の街の雰囲気を思い出させてくれます。
 道端で談笑する人々、路地を行くバイク、どちらも、この街の雰囲気に欠かせない名脇役です。


 八字橋付近の商店街を歩く若者たち。と言っても、地元の人なんでしょうね。この商店街のあたりは、若干、街を再現して造ったような気配があります。


 再び、八字橋の上がり口です。
 東屋の下では、トランプで遊んでいる男たちがいます。遠くから見たときは麻雀かと思ったのですが、……。いかにも、のどかな街ですね。
 彼らの服装を見ても分かるように、この辺りは日陰でもかなり暑くなります。

 

 最後に、紹興市内の移動についてお話ししましょう。
 紹興市内は、バス路線が発達していますし、路線も分かりやすく表示されていますので、使いこなすと便利です。しかも、市内は1元と安いのが魅力です。
 バス路線が分からないときやバスがなかなか来ないときは、この自転車タクシーです。市内ですと、一律10元という値段のようです。暑い日などは、自転車タクシーに揺られて、心地良い風に当たるのも気持ちが良いものです。
 他に、もちろんタクシーもあります。タクシー料金は、上海や杭州に比べるとずっと安いのですが、私はやっぱり、この自転車タクシーでのんびり移動するのが好きですね。


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