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アジア写真帳(紹興) |
紹興近郊で風光明媚な所というと、一番に出てくる名前がこの東湖です。かつて採石場だった所ですから、山を人工的に削ってそこに水を引き入れたら、断崖絶壁の見事な景観になったということなのでしょう。写真は、入口にある、恐らくはこの山から切り出した石で作ったモニュメントです。入場料は40元でした。(2008年7月現在) 東湖へは、紹興市内から1番のバスなど、いくつものバス路線がありますので、紹興師の地図などで確認してください。時間的には、10分から15分程度、バス代は1元です。なお、駅周辺からタクシーで行っても20元程度です。 |
園内にある東湖の遊覧図です。写真を小さくしてしまっているので、ちょっと見づらいですが、ざっと全体像をお話します。 入口は、写真の右下になります。そこから、橋を渡って対岸に行き、地図の左側へ歩きます。少し行ったところに烏篷舟乗り場があります。烏篷舟はこの地図の左上まで行ってくれます。主要な観光スポットは赤丸の印が付いていて、特におすすめのスポットは左上で黄色い枠の写真で紹介されています。 |
入口から入り、川を渡るまでの間に、中国式庭園があります。時間がなくて東湖だけしか観光できない人は別として、特に見るべきものがあるわけではありません。府山公園あたりの方が、より整備されていて綺麗です。 |
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橋を渡り、道沿いに左に行くと、烏篷舟乗り場があります。このあたり、よく東湖の写真で紹介される所です。烏篷舟の料金は、行き(先ほどの地図で左上まで)が50元、帰りが40元です。夏の暑い盛りだったので、私は迷わず往復90元を支払いました。 なお、歩く場合は、船が進む水路の両側に、良く整備された歩道がありますので、こちらを歩くことになります。 |
烏篷舟(足漕ぎ舟)です。紹興は水路が多く、昔からこの烏篷舟が庶民の乗り物として使われていました。雨や日差しを避けるために、黒い屋根を付けていることから、烏の字を入れて「烏篷舟」と呼ばれています。因みに、「篷」とは、日除け、風除け、雨除けを意味します。 |
烏篷舟から見た途中の風景です。ちょうど順路の真ん中あたりに茶館があって、歩いていく人はここで休憩を取れるようになっています。人工ではあるけれど、白い岩肌やその狭間の緑、そして湖に目を転じれば、ゆったりと進む烏篷舟、こんな風景を見ながらのお茶は、さぞかし、おいしいのではないでしょうか? |
このあたりは、水の動きが少なくて、湖面が神秘的な色をしています。湖面に映る岩の影もきれいです。でも、こういった所は東湖ではあまりありません。 |
東湖の重要ポイントの一つ、仙桃洞です。烏篷舟は狭い洞窟の中を進みますが、洞窟はさらに奥の方まで続いています。岩に書いてある字を見ると、「百尺の深さがあって、底が見えない」と書いてあります。 青い傘は船頭さんのところに立てられています。この暑さですから、船頭さんも傘なしで辛いのでしょう。烏篷舟は、船頭さんが船尾で足漕ぎをしますので、普通はその傘が視界を遮ることはないのですが、ここではちょっと邪魔ですね。 |
仙桃洞の途中から見たところです。ここは、山の上まで吹き抜けになっていて、太陽の光が湖面まで届きます。東湖のおすすめポイントは、3箇所ともこういった洞窟で、この仙桃洞のほかに、「空谷伝声」といって声が響き渡る洞窟、「陶公洞」がある。陶公というのは、清の末期の紹興の有名な書家、庭園芸術家の陶浚宜のことで、ここに堤をめぐらし、その上に壁を築いて、東湖を造った人のことです。 |
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東湖の風景というのは、採石場跡ですから、さすがに絶壁が続いています。考えてみると、庭園芸術家の陶さんが造られただけあって、超大型の中国式庭園だと考えることができます。 小さい写真で見ると、さらに迫力が失われますけど、むしろ、自然の景観の迫力というよりも、庭園らしい細やかな美しさが売り物なのかもしれません。 |
そして、この場所が烏篷舟片道の終点です。茶館があって、くつろぐことができます。ここから帰りは歩いても良し、40元払って烏篷舟で引き返しても良し、です。 東湖は、紹興の市内からも近いので、烏篷舟で園内を往復するのなら、1時間半くらいで紹興市内から行って帰ることができます。そうした意味で、紹興観光でちょっと時間がある場合には、立ち寄ることをおすすめしたいスポットです。 逆に、雄大な自然を烏篷舟から楽しみたいという場合は、日本ではまだあまり知られていませんが、柯岩風景区をおすすめします。但し、柯岩(かーいえん)の場合は、片道20〜30分くらいタクシーに乗ったうえで、園内は恐ろしく広いので、半日以上または一日がかりで見に行く所です。私個人としては、観光後の満足度は、柯岩と東湖では比べものにならないと思います。 最後に、もう1枚、烏篷舟から撮影した東湖の写真を紹介しておきます。 |
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