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中国での朝は、早起きして、公園とかを散歩するのに限ります。公園には、人々が集まり、太極拳をしたり、ダンスをしたり、スポーツをしたり、それぞれが楽しんでいます。人々の生き生きとした表情や生活を見るような気がします。 紹興で、私が選んだ朝の散歩エリアは、城市広場です。上の写真の左側の搭は、大善塔といいます。朝の散歩は、大善塔から歩き始めてみましょう。 |
大善塔です。 大善塔の歴史は古く、紹興市内の大善寺という寺に、西暦504年に一度建てられましたが、1197年に寺とともに火災で焼失しています。 現在残っている大善塔は、明の時代、1403年に再建されたものです。六角形の搭が七層になっていて、高さは40メートルあります。 この大善塔から府山公園の越王殿までが、この日、私が選んだ散歩ルートです。 |
太極拳です。 やはり、中国の朝は、太極拳ですね。ここ、城市広場でも、太極拳を練習している人々が何組もいました。ここでは、剣を使った太極拳をしていました。左のおじさん、服装もポーズも決まってますね。 |
体育館の前では、バトミントンも行われています。ちゃんとネットも張って、バトミントンをしています。公園が広いから、誰も文句を言わないですね。 バトミントンの向こうには、また別のグループが、太極拳をしています。 |
ここも太極拳です。この日見た中では、このグループが、最もきびきびして、全員の動きが合っていたと思いましたが、写真で見ると、左のおじさん、中央の女性二人、右から二番目のおじさんは、ぴったり合っているものの、一番右のおじさんはちょっと早くて、右から三番目のおじさんはちょっと遅れているようです。 公園などで太極拳をしている人たちは、健康づくりと懇親が目的です。でも、このグループからは、何か真剣さが感じられました。 |
城市広場は、府山公園に隣接しています。写真の山を府山というのだと思いますが、山の頂上付近に、屋根が何層かになっている建物が見えます。ちょっと遠いけど、あそこまで歩いていきましょう。 |
30分くらい歩いて、目的地の建物に到着しました。 この建物は飛翼楼と言います。この建物の歴史は古く、紀元前490年に越王勾践が、呉の軍隊の動きを看視する目的で、府山の頂上に建設させたもので、現在あるのは1998年に再建されたものです。高さ21m、五層の建物になっています。 この紀元前490年というのは、春秋時代に呉越が争っていて、越王勾践が会稽山にて降伏し、呉の臣下となった紀元前493年の3年後に当たります。ご存知の通り、その後勾践は、薪の上に毎晩寝て(臥)、部屋につるした苦い肝(胆)を毎日嘗めて、会稽山の恥を忘れないように努めたといわれており、紀元前473年に、呉を破り、その王夫差を、自分がかつて降服した会稽山のふもとで処刑し、「会稽の恥」をそそいだわけです。 この話は、「史記」のなかの有名なパートであるだけに、日本にも昔から伝わっていたのか、「会稽の恥(かいけいのはじ)」は「以前に受けたひどい恥辱」として広辞苑にも載っていますし、「臥薪嘗胆(がしんしょうたん)」は「目的を達成するために、どんな苦労にもじっと耐えること」という意味の日本の四文字熟語になっています。 このあたりの歴史は、同じ府山公園にある越王殿に詳しく掲示されています。 |
飛翼楼までの道は、大変翼整備されていて、気持ちの良い散歩道です。この日は5月初旬だったのですが、それでも府山を頂上まで上ると、一汗かいてしまいます。 頂上にある飛翼楼の近くには、こうして地元の人々が集まってきて、思い思いの時間をすごしています。 |
飛翼楼から街に下りると、ようやく街が動き出したという時間です。自転車で通勤途中のおじさんが、路上の移動商店で、水を買っていました。紹興の忙しい朝は、これから始まります。 |
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