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広州酒家で飲茶(2)

 
 今回の広州への旅行は2泊です。広州でどこのホテルに宿泊するか、どのホテルが利便性が良くて快適かなどということを考える際に、私の価値観はまず広州酒家で朝の飲茶を楽しむのに便利な場所であるか否かが第一の選定条件になっています。広州酒家での朝の飲茶の様子についてはこちらで既に紹介している通り大変充実しています。今回の旅行では、二日続けてこの広州酒家で朝の飲茶を楽しもうという目的なのです。その結果、今回宿泊するホテルについては、広州酒家から歩いて1分のところにあるホリデイイン広州十甫になりました。
 このページでは広州酒家、朝の飲茶の最新情報をお知らせします。(2022年の情報です)

 
  広州酒家は朝7時にオープンします。毎朝、上の写真のように自分のお気に入りの席を確保するために、お客さんが7時前になると玄関に集まります。オープンと同時にお気に入りのテーブルまで走り、席を確保するのです。
 私のホテルは広州酒家から歩いて1分です。ホテルの部屋を6時55分に出れば、この列に続いてレストランに入場することができます。



 私が確保したのは3階の一番奥の部屋の左隅のテーブルです。この奥まった部屋ですと、そんなに人気がありませんから、ゆっくり歩いてきても部屋の中はがらがらに空いています。このテーブルは3人用テーブルですから、相席されることも少ないです。
 テーブルに着くと、例によってお茶の種類をお店のお姐さんに聞かれますので、「普洱茶」とこたえます。広州酒家では「ポーレー」と広東語で発音しても通じます。それだけで何か嬉しくなってしまいます。お茶が来たら、中国茶芸の作法にしたがい、自分でお茶を淹れます。茶盤の端の方を使う理由は、いずれ相席になって茶盤もみんなで共同利用するようになるからです。


 飲茶とはお茶を飲むことです。中国茶を味わって、ついでに点心をつまむ感覚で楽しみましょう。今回は、二日間、この広州酒家で朝の時間を過ごすのですから、点心もじっくりと選んでみましょう。
 広州酒家の点心のオーダーシートです。価格は一番下に書いてあります。例えば超点であれば15.5元、日本円で200円もしません。相変わらず安いですね。明朗会計です。


 お茶を飲みながら点心の注文を考えます。この日は9時過ぎまで2時間くらい広州の飲茶の雰囲気を満喫したいので、一気にすべての注文もせずに少しずつ分けながら注文します。但し、オーダー式飲茶の場合は注文を受けてから料理が出てくるまで、早いものでも20分くらい
はかかりますので、帰りの時間を決めている人は早めにオーダーしておくことが無難でしょう。




 まず出て来ましたのが、鮮蝦香茜餃です。蝦と香菜入りの蒸し餃子です。皮が透けているので外側からも中が見えます。香菜は少なく見えますが、これで十分にいい味になります。逆に、エビがいくつも入っていることが、皮越しに見えるかと思います。これだけエビが沢山入っているからでしょうか、皮はちょっと厚めです。
 プリプリしたエビの甘みに香菜がアクセントをつけていて、まさに絶妙の味です。


 広州酒家で初めて蟹肉灌湯餃を注文してみました。どんな料理が出てくるのか楽しみでしたが、私がイメージしていたのは揚州・富春茶社の富春湯包のようなもので、いわゆる湯包ですから、小籠包を大きくしたような形の点心です。注文の後に点心名をよくよく見ると「灌湯餃」と「餃」になっていて「包」ではないので、ひょっとすると、大きな餃子の中に蟹スープが入っているのかなねなんて想像していましたら、まさにその通り、巨大な餃子の皮の中にスープが入っている料理でした。富春茶社の富春湯包にはストローが付いてきて、ストローでチューチュースープを吸うのですが、これは一口で食べられないしどうやって食うのかな。


 蟹肉灌湯餃は小さなお椀に入って出されましたので、結局、お椀の中で分解して、皮は皮で食べスープをお椀で飲むということにしました。この食べ方ですと、すぐにスープが冷めてしまって良くないですね。
 さて、餃子の中に入っていたのは、蟹肉入りスープです。スープが冷めてしまうからでしょうか、富春茶社の富春湯包に比較してスープの濃厚さも足りない感じがします。この注文は失敗でした。


 そて、次は五目野菜の湯葉巻きです。点心の定番メニューの一つですが、ここ広州酒家の湯葉巻きは脂っこくなくて私は好きです。ちょっと濃いめの味なのですが、おいしく食べられます。


 初日のデザートはドリアンパイにしました。広州酒家のドリアンパイは、「皮がサクサク、中はねっちり」という記憶があったのです。可愛らしいドリアンパイが出てきましたね。本当は一つ食べれば十分なのですが、一人で飲茶に来ると3つとも食べないといけなくなるので大変です。


 何年ぶりかで食べた広州酒家のドリアンパイ、おいしいですね。程よい甘さでドリアンの香りが素晴らしいのです。食べかけの写真で恐縮ですが、「皮がサクサク、中はねっちり」という記憶通り、中のねっちりした様子なども分かっていただけるかと思います。

 初日の総括としては、蟹肉灌湯餃は期待はずれだったものの、レストランの雰囲気、お茶の質、サービスの質、点心の味、いずれも以前と変わらぬ高水準にあります。明日も必ず広州酒家に来たいと思いますが、一人飲茶ですから注文できる点心の数が限られますので、点心は無難なものを選択したほうが良いというのが、この日の反省でした。




 そして翌日。6時55分にホテルの部屋を出て、朝7時の開店とともに広州酒家に入り、昨日と同じ席を確保しました。この日異なる点は、8時45分にホテルをチェックアウトしないといけないスケジュールになっているので、8時20分には広州酒家を出ないと間に合わないということです。あわただしい飲茶は好きではないですが、まあ、1時間20分ありますからそんなにあわただしくもないですかね。
 この日も「ポーレー」と広東語普洱茶を注文しました。


 昨日の反省は「一人飲茶で注文できる点心の数が限られるので、点心は無難なものを選択したほうが良い」というものでした。その反省のもとに、本日は、定番のハウガウ(薄皮エビ餃子)からスタートです。わざわざ薄皮という名前をつけているだけあって、皮が薄く見た目に綺麗です。例によってプリプリのエビが素晴らしい。エビの甘味と皮の旨みが合わさって見事な出来です。いつ食べてもここのハウガウは素晴らしいですね。


 続いて広州焼売です。かつては焼売の上にエビが乗っていましたが、今は蟹子に変わっています。ここの焼売の良さは上に乗せるものより焼売自体の旨さにあります。だから乗せるものが変わったとか蟹子が少ないとかいうことは大したことではありません。旨いからOKなのです。広州酒家の焼売や蒸餃子については味が安定しているので安心して食べられますね。


 そして、私が広州酒家はレベルが高いと思う腸粉です。腸粉も種類がいろいろあるので、この日は鴛鴦(おしどり)腸粉といって、鶏ひき肉の腸粉にしました。鴛鴦(おしどり)腸粉については初めての注文ですが、腸粉のレベルが高い広州酒家ですから後で後悔するようなものは出てこないだろうと信じて注文した一品です。
 実際に食べてみますと、さっぱりしていてチャーシュー腸粉より食べやすいですね。ここ広州酒家の腸粉はツルツル滑らかで食感が良いのです。また、テーブルに置いてからかけてくれる甘めのタレも旨いです。そして辛めの調味料をちょっとつけると絶妙の味になるのです。
でも、何故、これが鴛鴦なのでしょうかか。


 今日のデザートはチャーシューパイです。広州酒家の自慢料理の一つです。皮はサクサクしていますし、チャーシューは旨いしで、大満足です。
 この日は前日の反省を踏まえて無難な注文をしたこともあり、点心もすべて満足できまして、ほぼ満点の朝の飲茶でした。
 おっと、8時15分です。そろそろ店を出なければ……。時間が少し短かかったことだけが心残りです。


 広州酒家の中です。建物の外から見るより、ずっとモダンな内装です。
 上の写真は、三階から二階を見たところです。この吹き抜けになっている二階の席は人気があるのかもしれないですね。明るくて気持ち良さそうな席です。あまりにモダンで、中華料理屋ではないみたいですね。
 広州に旅行や出張で行かれる方は、ぜひこの広州酒家での朝食をエンジョイされることをおすすめします。ホテルのビュッフェ朝食などを食べるより、ずっと美味しいですし雰囲気も楽しめます。広州旅行・出張の良い思い出になると思います。

 

    

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