広州西関の老舗、陶陶居
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陶陶居は、広州酒家や蓮香楼がある広州の西関地区にある老舗の広東料理店です。右側に蓮香楼の看板が見えますが、左側の二階建てのオレンジ色の屋根をした建物が屋上に乗っているようなビルが陶陶居です。
西関の老舗広東料理の中でも、特に飲茶が有名な店で、広州酒家や蓮香楼、それに歩いて15分くらいの所にある泮渓酒家に比較すると廉価なこともあって、いつも地元の人で混雑しています。広州酒家や蓮香楼、泮渓酒家、どこも地元の人で混んでいるのですが、その中でも最も混雑しているのではないかと思われるのが、ここ陶陶居です。地元の人で混雑する店というのは、やはり旨い店です。広州の飲茶の雰囲気を楽しみたいのなら、この店はおすすめです。
このページでは広州西関の陶陶居を紹介したうえで、後半は深圳にオープンした陶陶居の店についても紹介していきます。
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陶陶居の1階入口付近です。なかな立派な建物で、4階まで客席があります。陶陶居の字は、清末から中華民国の時代の政治家、康有為によるものです。陶陶居の字の左に「南海康有為」と書いてあります。(康有為は南海先生と呼ばれていました。)
1階はこうしたロビーや売店もあってあまり客席は広くありませんが、2階以上にはテーブルが沢山あります。それでも、この店は一杯では入れない時間が多いのですから、この店の人気のほどが分かると思います。
なお、1階の売店では、中国の焼き菓子などが販売されています。
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上の写真は陶陶居の二階の夜10時の風景です。ご覧の通り、この時間でも陶陶居は満席です。
香港で飲茶というと、「早茶(午前中)と「午市」(昼飯時)が飲茶の時間で、その時間には飲茶を出している店でも、夕食時になると飲茶メニューがなくなるというのが一般的です。
でも、この広州は違います。お店を大別すると、「点心を中心としたメニューでお茶を飲む店」と「料理を中心に提供する店」とに分けられます。広州酒家や蓮香楼、泮渓酒家などは後者に属し、ここ陶陶居は前者、すなわち「点心を中心としたメニューでお茶を飲む店」に属します。ですから、一日中、飲茶が楽しめるのです。
早茶………午前中
午市………昼飯時
下午茶……ランチタイム後午後5時くらいまで
晩市………夕食時
夜茶………夕食時間後深夜まで
といった具合です。
ここ陶陶居では、一日中飲茶が楽しめます。夜は11時過ぎまで飲茶ができます。
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テーブルに着くとお茶の種類を聞かれます。これは他のレストランと同様です。お茶が来るころに注文シートが来ます。上の写真のおじさんが持っているシートがそれに当たります。ここ陶陶居ではそのシートを持って自分で点心を取りに行くスタイルです。点心を見て指さしで注文できますから、言葉のできない人でも安心です。
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夜ですから、さすがに私も沢山は食べられません。まあ、脂肪分解作用があるといわれている普洱茶(プーアル茶)を飲みながらの飲茶ですので、太ってしまうなんてことはあまり心配していませんが。
まず、私が選んだ点心は、龍蝦焼売皇(エビシウマイ)。写真を見てください。おいしそうな焼売ですよね。実際に、かなり旨いんです。確か、これは12元だったと思いますが、このハイレベルな味から考えると、信じられないくらい安くて満足です。
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幸運蝦餃皇(エビギョーザ)です。皮が透き通っていて美味しそうです。そして、実際に食べてみると、蝦がプリプリしていて、本当に美味しいです。定番の点心がこれだけ美味しいと、お客さんは集まる理由も分かります。
蒸篭で蒸す点心については、店内にワゴンが停まっていますから、そのワゴンの所に上で紹介した注文シートを持って取りに行ってください。ほぼできたての状態の点心が食べられます。
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そして、潮州粉果。アツアツの状態で食べると、やっぱり美味しいですね。旨い!!水準が高いです。
ところで、香港や広州では、一般的に、点心に醤油をつけずに食べます。醤油をつけない方が、料理の味がごまかされないし、もともとそのまま食べるように味付けされていますので、全く問題ありません。逆に醤油などつけて食べてしまったら、せっかく点心師が作った味付けを壊してしまうのです。
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今度は一般的な点心ではなく、単品メニューから少し紹介します。
単品メニューについては、厨房がほとんど閉められている朝と夜の時間帯を除けば、メニューから注文ができます。朝の飲茶の時間帯や夜9時ごろ以降の時間帯は厨房を限られた人数で動かすものですから、注文できる品数は限定される仕組みです。
この日陶淘居を訪れたのは夜10時頃、そろそろ点心の種類も減り、厨房料理もかなり限定されていました。この時間は簡易厨房での料理に限定されています。そこで、まず選んだのが野菜炒めです。まあ、お世辞にもすごくおいしいなどということはなくて、おかずとして料理にちょっと変化をつけるくらいの効果です。
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牛肉玉とレタスを茹でただけの料理も注文しました。あっさりしていて悪くないです。
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実は10時過ぎに陶淘居に行った理由というのは、広州の定宿である ホリデイイン広州(閉店済み)に着いたのが9時過ぎになってしまい、この時間からの夕食になってしまったからです。とは言え、陶淘居も11時半までの営業ですから、もうあまり料理もありません。
そこで、普段はあまり注文しない粽を食べてみました。意外に美味しいですね。
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それから焼きそば。これなどはカウンターの奥で温めるために炒めなおしただけの焼きそばですから、普通の時間に陶淘居で食べられる焼きそばの味からは、ほど遠いものです。でも、お腹がすいていたので完食です。
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お腹がすいているからラーメンをちょっと一杯食って帰る感じで、陶陶居の夜茶に来たのですが、雰囲気が良くて、ついつい1時間もいてしまってます。もう11時になろうかとしているのに、まだお客さんはたくさん残っています。でも、10時半くらいまでは空いている席は全くありませんでしたから、上はいくらかすいてきた時の写真です。
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陶陶居ではデザートメニューが豊富です。チャーシューパイも美味しかったですし、タルトも高水準でした。一人で来るとそんなに何種類も食べられないので、私の一番の大好物デザートであるドリアンパイです。陶陶居のドリアンパイはドリアンのねっとり感が強いのとパイのサクサク感がたまりません。おすすめです。
この時間に点心を一人で4つというのは、はっきり言って食い過ぎですが、不思議なほど箸が進みます。普洱茶の急須には、もう二回、お湯を足してもらいました。普洱茶の効果で多少は脂肪分を落としてくれているでしょうか。そんな心配もしながらも、点心を腹いっぱい食べる幸せに浸ってしまいます。
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そして、アイスクリーム入りの饅頭である雪梅娘です。実にさっぱりしていてひんやりもしていて美味しいのです。夜にしては脂っこい料理を食べたばかりですから、こういうデザートがあると助かります。
なお、デザートも、このページの上で紹介したコーナーに並べられていますから、指さしで購入できます。
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私の広州での定宿は、上の写真の正面に見える ホリデイイン広州十甫(Guangzhou Shifu)です。
このホテルに泊まると、陶陶居まで歩いて3分くらいですし、その途中に蓮香楼がありますし、広州酒家も歩いて1分です。私のお気に入りのレストランが近くにあるので、私のような食いしん坊には絶好のロケーションです。行きたいレストランが沢山あるので、最近では陶陶居は夜茶したいときのお店という位置づけです。
しかも、この西関地区というのは、写真のように、伝統的な広州の街並みで、建物の1階が歩道になった綺麗な所です。広州駅には遠いし、空港バスが近くを通らないなどの不便さはあっても、食いしん坊の私には満足できるロケーションなのです。
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陶陶居の深圳万象前海店
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そんな陶陶居が私が住む深圳南山区の前海という新副都心にあるショッピングモールにコロナ明けにオープンしました。このエリアはITや新技術の企業が集積するエリアで客層が良いこともあって、陶陶居らしい庶民的な雰囲気は雰囲気は全くなく、高級感漂う店です。
この陶陶居は私の自宅から徒歩10分もかからない場所なので、時々利用しています。でも、こういう高級店に一人で行くと疎外感があるので、宅配で利用することが圧倒的に多いですね、
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飲茶時間帯だと、このような茶器などでお茶を楽しみます。テーブルに着くとお茶の銘柄を聞かれますので、普洱茶を注文しています。
最近の陶陶居は、深圳のみならず広州市内や上海などに、老舗高級広東料理レストランのイメージで、出店ラッシュをかけているようです。そもそも広州以外では飲茶文化は発達してないですから、飲茶をする茶楼ではマーケットが小さいのです。そこで広東料理レストランというイメージでを強く打ち出しているようです。
そんなこともあって、朝は10時開店です。飲茶のゴールデンタイムである早茶の時間は営業していません。私や早茶する人は、朝飲茶に出かけて9時か10時くらいまでに終えるという習慣ですから、この店の営業時間と合わないのです。
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魚卵と椎茸の焼売です。この焼売は陶陶居らしくて良いと思います。最近の深圳ではエビ焼売が大流行していて、味ではなくビジュアルを競っているような感さえある中で、あえて個性的だけれども伝統的な味のこの焼売は、かえって新鮮な美味しさを感じさせます。
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私の大好きなエビニラ餃子です日本の餃子の4-5倍の大きさの焼餃子です。中国の焼餃子ではこの大きさが普通で、特に陶陶居のが大きいということではありません。
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焼餃子を半分食べたところです。ニラやニンニクなど、ぎっしりと具が入っているでしょう。それに醤油ではなく辛い辣椒醤を付けて食べるのが中国流です。この中国の焼餃子に慣れてしまうと、日本に帰ったときにラーメン屋で餃子を食べる気が全くしなくなります。日本の餃子は大きさでも迫力ないし、辛さにも迫力がないので、美味く感じないのです。
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エビ腸粉です。美味しい腸粉は皮が薄くて食感が滑らかです。それをまさに実践できているのがこの店の腸粉です。口に入れると、滑らかな皮が口の中で溶けるように広がって、中から美味しいプリプリのエビが出てきます。芸術的な味です。
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春巻です。これはちょっと揚げすぎで、衣も厚いですね。私の好みには合わないです。
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キンモクセイの香りのカボチャ蒸し(桂香南瓜)です。カボチャ蒸しは中国ではよく食べられていますが、キンモクセイの香り付けがされて、しかもこんなに綺麗なビジュアルで出てくるかぼちゃは珍しいです。すごく美味しいです。
常時あるメニューではないと思いますが、もしメニューで見つけたらぜひ注文してみてください。
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揚州チャーハンです、揚州というのは南京の近くですからもともとは広東料理ではないのですが、今では広東料理で最も見かけるチャーハンが、この揚州チャーハンです。玉子を入れてご飯の粘り気を飛ばすまで炒めたチャーハンです。
美味しいですが、2-3人前のボリュームがあります。
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私はたいていは一人飲茶で、この日も一人飲茶ですから到底食べきれない量です。お茶碗一杯食べても、皿の上のチャーハンはほとんど減りません。
こんな時は残りをテイクアウトします。その日の夕食になります。残った料理もおかずにします。
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陶陶居は深圳では老舗高級広東料理レストランのイメージを打ち出して進出してきています。飲茶の点心ではなく、広東料理を注文してみましょう。
まず、マテ貝のシソ・豆鼓(トウチ)炒め(紫蘇鼓椒爆炒聖子)です。ランチタイムでもこんなメニューがあるんだと驚いたメニューです。マテ貝は海鮮料理店で時々食べるのですが、豆鼓(トウチ)炒めは滅多にないです。
この味付けは美味しいです。マテ貝も深圳で美味しいです。ご飯にもお酒にもよく合いそうな味付けです。
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これは砂窝什菌煲(山菜土鍋煮)です。広東の家庭料理としてよく食べられている土鍋料理です。広東料理っぽい味が素朴で美味しいです。ご飯に合います。
こんな感じで、陶陶居の広東料理メニューは派手さはないけど、広東料理本来の味付けのメニューが並んでいて、通好みかも知れませんね。
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陶陶居万象前海店がある深圳市南山区の万象前海は、5年くらい前にオープンした比較的新しいショッピングモールです。前海金融エリアに勤務する比較的所得の高い若いファミリー層の利用が多いモールです。
30-40代くらいの若い年代層で、しかも広東省出身者が10%もいないというエリアでは、早茶習慣のある人は殆どいません。そういう意味では、陶陶居万象前海店の開店時刻が10時になっているのはやむを得ないなとは思いながらも、私個人的には早茶の時間から営業してくれればもっと足しげく通うのに、と思う魅力的な店です。
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