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アジア写真帳(タイ):ウィークエンドマーケットで買う

    
アジア写真帳(タイ)

ウィークエンドマーケットとは


 ウィークエンドマーケットは、その名の通り、週末だけ開催されるマーケットです。バンコク郊外のチャトゥチャック公園の南側一帯には、週末ともなると、その数1万店とも言われる大マーケットが現れます。土日以外は全く営業していませんので、注意が必要です。バンコク観光で、ワットプラケオやワットアルンなどの寺院を見て回るのも良いですが、アジアの強烈なエネルギーを感じるには、このウィークエンドマーケットは欠かせません。そうした意味で、このウィークエンドマーケットは、バンコク観光でおすすめのスポットです。

 かつては王宮前にあったウィークエンドマーケットですが、今はバンコク市内北部です。BTSが開通するまでは、バスかタクシーなどで行っていたのですが、今は、BTSならモーチットで降りてすぐです。また、地下鉄でもカンペーンペットという駅で降りればすぐになったので、ラチャダピセーク方面からもアクセスが良くなりました。

 さて、このマーケットをぐるぐる回っていると、方向を失ってしまうことが良くあります。目印が少ないので自分がどこにいるのか分からなくなってしまうのです。写真の時計塔、そんな時の目印です。


 もともとウィークエンドマーケットの主たるお客さんは地元のタイ人でした。少なくとも1990年代においてはいわゆる観光客はあまり多くありませんでした。したがって値段も観光客価格ではないのがウィークエンドマーケットの魅力でした。ところが、ここ数年、日本人はもとより欧米人や中国人・韓国人といった外人客が増え、本当に観光スポットになってしまいました。ですから、価格の魅力やタイの猥雑性といったウィークエンドマーケットが本来持っていた魅力が少々欠けてきたというのが、私の正直な感想です。とは言え、圧倒的な店舗数、商品アイテム数、そして、エネルギッシュな雰囲気は、まだまだ健在です。


 外人客が増えてきたとはいえ、観光地化してきたとは言え、普通のタイのマーケットですから値段交渉が必要です。お店の言い値で買う人はいません。
 ここで困るのが言葉。英語もあまり通じませんので細かい注文がつけられません。ただ、値段だけを交渉するなら電卓という便利なものがあるので、電卓に数字を置いてやりとりすれば、陳列してあるものを買うくらいはできます。
 ただ、例えば屋台での食事とか100バーツ以下程度の安いアイテムとかは、いちいち値引きしないのが一般的です。


 ウィークエンドマーケットは、午前中はまだすいていますが、昼過ぎになるとお客さんで一杯になってしまいます。12時ごろにもなると、マーケットの通路への入口はこんな感じになってきます。マーケットの中はエアコンが効いていませんので、蒸し暑いですよ。
 でも、こうして混雑してくると、ウィークエンドマーケットに来たという実感が沸いてくるんです。


 このマーケットが混み出すのは昼頃からです。外の気温も上がってくるし、人が増えてムンムンしてくるしで、どうせ出かけるなら10時前くらいに到着したいですね。
 このマーケットには冷房の効いた喫茶店もありますが、冷房付きの数は多くないですから、見つけるのが大変です。暑くなってから行くと、どう考えても体が持ちそうにありません。最近は、上の写真のように屋外に簡単な飲食のできる店舗も増えてきましたから、こんなところでタイの料理をつまみながら、日陰で休憩を取りつつ体力を復活させるのが良いと思います。



ウィークエンドマーケットへの行き方


 ウィークエンドマーケットに行く際に最も便利なのは地下鉄を使うことです。地下鉄のカンペーンペット駅からエスカレーターでチャットチャック公園方面に出ると、そこはもうウィークエンドマーケットの敷地内です。ウィークエンドマーケットの端になりますが、ここからマーケット巡りを開始するのが良いでしょう。
 地下鉄にはチャトチャック駅がありますが、その隣の駅がカンペーンペット駅です。


 ウィークエンドマーケットに行く最もメジャーな方法がBTSモーチット駅から歩くことです。チャトチャック公園の中を7〜8分程度歩きます。人々が歩いている後についていけば、ウィークエンドマーケットに着けるはずです。気持ちの良い公園ですから、朝はあまり苦にならないと思います。でも、太陽が昇るとご覧の通り陽を遮るものが少ないので、慣れない人は苦労するかもしれません。
 私もかつてはモーチット駅を利用していましたが、バンコクの暑さやウィークエンドマーケットでの活動量を考えれば、体力消耗を少しでも減らしたいので、最近は地下鉄カンペーンペット駅を利用するようになりました。


 帰りも基本的に地下鉄かBTSを利用するのですが、荷物が多いとか疲れ切ったとかいう場合には、ウィークエンドマーケットの入口付近に沢山停まっているトゥクトゥクを使う手はあります。値段は吹っかけられますが、値段なんてものは需要と供給から定まるものですから、自分が必要だと思うときはいつもより高い値段でも利用すべきなのです。



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ウィークエンドマーケットを歩く
陶器から工芸品、そしてペットまで


 入口付近にある案内図。と言っても、タイ語で書いてあるので、私には全く役に立ちません。どうやら、数字がブロック単位の番地のようでして、番地毎に、ある程度同じ業種が固まっています。と言いたいのですが、実際に回って見ると、そんなにきれいに業種単位に分けられているわけではなくて、むしろ、もともとは業種単位でした、くらいの意味しかないんだろうと思います。
 要は、例えば、銀製品のブロックにある銀製品屋さんがつぶれた後には、必ずしも銀製品屋さんを入れているのではなく、Tシャツ屋さんが入りたいと言えば、入れてしまっているというような状況です。こんなところが、タイらしくて、それだけで何か嬉しくなってしまいます。
 
 地図で見ると広さは分かりませんが、このマーケットはとてつもなく広くて、実は私の場合は4時間近くこのマーケットにいるのが普通なのですが、はっきり言って半分も見れません。そもそも、全部見るためには、相当の体力が必要です。1日かけても全部見れるような広さではないのです。

 さあ、いよいよ、中を覗いてみましょう。


 ウィークエンドマーケットは広いということを書きました。同じような店も多いので、とかく迷子になりやすいものです。そのときに役立つのは、マーケット内で手に入るウィークエンドマーケット内の地図と「セクション番号と番地」です。「セクション番号と番地」とは、上の写真でSABAIという店に数字が書いてありますが、それです。気に入った店の「セクション番号と番地」を控えておいて、これを地図と見比べながら歩くのがコツです。
 でも、初めてウィークエンドマーケットに来た人は二度と同じ店に戻れない(番地が分かっても辿り着けない)ことも考えられますので、ちょっと気に入ったものがあったらその場で買ってしまうことをおすすめします。


 このあたりはハンドクラフトや雑貨を売っているブロックです。こんな感じで、店がぎっしり並んでいるのです。。
 この時間は、まだ10時前でしたので、通路もすいています。


 この店はハンドクラフトを扱っている店です。各種木工品や扇子など、安くて面白いものが沢山売られていました。
 タイのハンドクラフトは、土産にいいと思いますよ。


 この店は錫製品を取り扱っています。
 値段交渉はかなりシビアです。この店の子は英語も話せるので値切りがいがありました。
 左の女の子は「もう勘弁してよ」ってな顔をしていますが、この顔にだまされてはいけません。もう一声、頑張ってみましょう。
 右側の女性はこの店の主人です。さすがにこちらは百戦錬磨です。「もう1個買ったらもっとまけるよ」という声が聞こえてきそうです。
 
 結局、このおばさんの仲介案にしたがって、一つ多く購入して、単価としてはこちらの言い分を通してくれました。後日、プラトゥーナム近くで同じ商品を見つけましたが、プラトゥーナムよりも2割くらい安く買えました。


 でも、タイでタイらしい陶器を買うなら、一番のお勧めはセラドン焼きですね。タイ北部の古都チェンマイを代表する陶器で、スコータイ王朝の時代にラムカムヘン王が中国から職人を呼んで作らせたのが始まりだといわれています。翡翠の色をした陶器が定番ですが、この店では様々な色をしたセラドン焼きが並べられています。私としては、伝統的な翡翠色のセラドン焼きがおすすめです。
 ここウィークエンドマーケットでは、自宅で気軽に使える普及品を買うことにして、高級品は、「Siam Celadon」や「Ayodhya」などの専門店で買うと良いでしょう。


 こちらはベンジャロン焼きの専門店です。ベンジャロンとは五色という意味で、五色というとタイでは多色を意味しますので、ベンジャロン焼きとは沢山の色を使った陶器という意味になります。
 ベンジャロン焼きはアユタヤ王朝後期の16世紀末から17世紀前半頃、当時白い磁器に多色の具材を焼き付ける技法を有していた中国(明)に、国王が職人を中国に送り、そこで製造した陶器を、タイ王室御用達としてタイに輸入していたことに始まります。その後タイに帰ってきた職人を中心にタイでも製造が始まり、他の代表的な陶器の一つになったものです。


 ベンジャロン焼きは大変美しい色彩の陶器ですが、値段はそれほど高くはないので、これまた、我が家では日常的な食器として使用されています。タイのお土産として、おすすめできるものの一つです。




 この店は木製品屋なんでしょうか。楽器屋なんでしょうか。
 下中央に木琴みたいなやつがありますし、天井からはウクレレみたいなやつがぶら下がっています。それから、右下にあるのは、蛙ちゃんです。
 蛙ちゃんについては、次の写真で説明します。

 
 上の写真に出ていた店で買った蛙ちゃん。
 背中のギザギザの部分を、後ろから前へ、セットの棒でこすると、蛙の鳴き声がします。。
 これは、なかなかのスグレモノ。他の店で見つけた大型の蛙ちゃんの方が、低い声の鳴き声になって迫力がありました。でも、小さい蛙ちゃんても、十分に満足のいく鳴き声をしています。
 これ、意外なほど安くて、掘り出し物です。 

 

 こちらも楽器屋さんです。この店のほうが前に紹介した店よりも品数が豊富です。
 おそらくは卸売もしている店だと思います。大量に買う場合は別として。単に土産程度に買うのであれば、小売専門の店であっても卸売もしている店であっても、値段は変わりませんね。 
 でも、これだけ品数があると、「これはどんな音がするの?」「どうやって弾くの?」なんて聞いていると、あっという間に時間がたっていきます。


 私が行ったのは、ちょうどハロウィンの時期でした。だからかもしれませんが、ハロウィン用のお面なんかも売ってました。値段は聞かなかったですけど、きっと安いんでしょうね。


 ペット用品店が集まっているブロックもあります。家族や友達にはお土産を買っていくのに、ペットにお土産を買っていかない人が多いのですが、私はここで愛犬にお土産を買って帰ります。可愛らしい服や玩具がいろいろと取り揃えられています。


 ペット自体も売っていますが日本に連れて帰れないので、ここは見るだけにしましょう。タイ語は理解するかもしれないけど、日本語を教えてしつけるのは難しいかもしれませんしね。


 今度の店は同じ一角にある高級鑑賞魚のお店。こんなものまで売っているマーケットは他に例がないですね。お客さんも結構たくさん入っているので、びっくりしました。バンコクで高級魚って、いったいいくら位するんでしょうね。でも、この店、2013年に行ったときは見つかりませんでした。撤退したのかな。

ウィークエンドマーケットを歩く
衣料品や雑貨など


 衣料品や雑貨を取り扱う店は本当に沢山あります。私なんかも一週間くらいのタイ旅行の際には、ここウィークエンドマーケットで衣料品を買うことを前提に、日本からはあまり服を持っていかないのが通例になっています。

 ウィークエンドマーケットの中をどんどん進んでいきました。どうやら衣料品の店が集まっているブロックに入ってきたようです。小さな店ばかりですが、それだけに個性的な品揃えをしている店が多く、見ているだけでも楽しくなってしまいます。


 安物の店、ニセモノの店などに混じって、タイの新進デザイナーの店や学生が利益抜きでやっている店などもあります。意外に面白いんです。
  この店は学生みたいな女の子がやっていた店。刺繍がしっかりしています。デザインも可愛らしいのが多いので、大量に買いこみました。
 その子も写真を撮ろうとしたら、恥ずかしがって外に出てしまいました。


 早朝から賑わっていたTシャツ屋。カラフルで斬新なデザインが多く、日本で着れるかどうかは別として、とにかく気に入ってしまいました。
 タイは年中暑いから、Tシャツは立派な外出着なんです。下着として作っている国とは違ってもともとタイのTシャツ自体は縫製もしっかりしています。中国あたりのものとは、安さではかなわないかもしれませんが、出来が違います。でも、この店でも1枚500円はしなかったのですが、……。
 この店で買ったTシャツのうち、1枚だけ次に載せます。  


 ガネーシャの図柄のシャツです。 ガネーシャはインド神話に登場するキャラクターで、富と繁栄、学問の神様といわれています。ガネーシャが象の頭を持つ由来については、概略次の通りです。
 ガネーシャは創造のための破壊を司る神様シバァの長男です。シバァの逆鱗に触れて首を落とされましたが、半男半女の神パールワティがそれを嘆き悲しんだため、最初に通りがかった動物の頭をシバァがつけてやったということです(つまり、それまでは人間の頭が付いていたわけです。)。「ラマーヤーナ」と並ぶインドの二大叙事詩「マハーバーラタ」を速記したのがガネーシャといわれており、そんなことから学問の神といわれているのでしょうか。ふくよかな胴体と4本の手を持っています。私もそんなガネーシャにあやかりたい、そんな思いで買ったシャツです。
 どうです素晴らしいデザインでしょう? 日本でこのシャツを着ている人がいたら、それは私でしょうから、ぜひ声をかけてくださいね。


 衣料品の店ばかりあるブロックに突然現れたハンドクラフトの小さな店。
 可愛らしくてタイらしくて二重丸です。私の家にも飾っています。


 今日は調子に乗って買いすぎましたね。持ちきれなくなってきました。
 そこで現れたリュック屋さん。アンちゃんはいかしているし、英語もしゃべれるときていましたから、ここでTimberlandのリュックをGETしました。
 すごく安かったです。きっとニセモノです。


 バンコクのあちこちで見る象の柄をあしらったバッグを取り扱う店。同じ柄のバッグはどこでも買えますが、縫製や柄のつながりが良かったり悪かったりしています。バンコクの街中で買うよりずっと安く買えますが、ウィークエンドマーケットで買うときは、品物の良し悪しを良く見極めてくださいね。


 途中で立ち寄った靴屋さん。どうしてもサンダルが欲しくていろんな靴屋を回りましたが、ここは、ご覧の通り、REEBOKも扱うし、クレジットカードが使えます。
 「ニセモノ屋にしちゃスゴイじゃないの」と思ったら、ホンモノ屋でした。
 ホンモノも売っている店があったのです。

   
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