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スクンヴィットの一軒家レストラン、ワナカーム|アジアグルメ図鑑(バンコク)

スクンヴィットのワナカーム−アジアグルメ図鑑(バンコク)

12年ぶりのワナカーム(2013年5月)


 2001年に来て以来、実に12年もの間、このワナカームという店には来ていませんでした。その間、バンコクに来た回数は数えきれないほどなのですが、12年前に来た時の印象があまりにも悪かったため、足が遠のいていたのです。
 でも、私も年を取り、人間として円熟味を増してきました(?)ので、ひょっとして評価が変わるかもしれないなどと思いながら、今回、久しぶりにワナカームに来てみました。たまたま今回宿泊したホテルから歩いてこれる距離だったことも、私をこうした思いにさせたのかもしれません。
 スクンヴィットのソイをアソーク駅から歩いて10分ほど、比較的静かなエリアにワナカームはあります。


 外観も瀟洒ですが、中もスクンヴィットのレストランらしい清潔感あふれるものです。時間は昼の11時半ごろですから、まだ他のお客さんは入っていません。この日私は一時間ほどいましたけど、その間に二組のお客さんが入っただけでした。昼時はすいているのですね。


 ウィンドウサイドの席を取りました。窓の外には小庭園があって、噴水からの水が涼しげです。


 メニューは本になっていて、写真にタイ語・英語・日本語の説明がついています。この店お客さんのほとんどが外国人であり、中でも日本人の利用が多いということを聞いています。それだけに、本場の味ではありますが、タイ人向けの味付けというよりも、外人、中でも日本人向けの味付けをしているところが、私としては前回もっとも嫌だったところです。
 ただ、最近のバンコクの状況を考えれば、若者たちがますます辛いもの離れしてきていて、バンコクの他のレストランなどでも辛さを抑えた料理が増えてきていて、そういう意味では外人向けのワナカームとタイ人向けの一般的なレストランとの味の差は縮まってきているのかも知れません。




 ワナカームの内装は結構凝っていますが、食器は至ってシンプルです。もうちょっとタイらしい食器を使えば、外人さんがもっと利用してくれるのに、なんてアドバイスしたくなってしまいます。
 今日の昼食の飲み物は、グアバのジュース。これもバンコクらしい飲み物です。


 今日の一品目はソムタムです。これは12年前に酷評したメニューなのですが、当時と変わらぬ上品な味です。おいしくないわけではありませんが、何かパンチ不足なんです。スパイスの使い加減がいかにもセーブされていて、印象が薄いのです。


 二品目はコームーヤーン(豚ののど肉のバーベキュー)です。見た目の第一印象としては、上品に切りすぎだなあ、もう少し厚めに切ってもらいたいなあという感じです。肉を薄く切りすぎている割に焼いている時間が長かったからなのか、表面がカリカリしすぎています。
 ですけれども、この料理のソースがなかなかうまい。しっかりと辛いのです。たれを辛くする分には、外人さんで辛さが苦手な場合はたれをつける量を減らせば良いので、たれだけは本来のタイ人向けの味付けですね。このタレをつけて食べているうちに、何だかこのコームーヤーンがおいしく感じてきてしまいました。私の食感覚というのは辛ければそれだけで良いのでしょうか。我ながら情けなくなってしまいます。


 そして、ホーモック・プラー(魚のすり身のココナッツミルク蒸し、バナナリーフ包み)です。レッドカレーも混ぜてふっくらと蒸しあがっていて、口当たりがなかなかスムーズです。これは美味しいです。辛いだけがタイ料理ではないので、こういう料理も実にタイ料理らしいのです。


 美味しいので、思わず白いご飯がほしくなってしまいました。ご飯が進みます。ホーモックプラーとコームーヤーンをおかずに、時々ソムタムもつつきながら、ご飯を完食してしまいました。ホーモック・プラーを乗せてご飯を食べながら私は考えました。
 なるほど、このワナカームというレストランは、場所柄外人客が多いため辛いタイ料理を作らせると中途半端な味付けになってしまいますが、そうではない料理を注文していれば、私も満足できるレストランなのではないか。辛さの味付けが手加減されているわけですから、その分自分で調味料をかけるなどすれば、きっと美味しく食べられるのではないかな、などと考えたわけです。
 12年前の悪い印象を一掃するホーモック・プラー、そして、コームーヤーンのタレでした。


 ワナカームの地図を掲載します。プアンゲーオバーンカニタもすぐ近くです。



2001年の記録


 バンコクのスクンヴィット地域は、スカイトレイン(BTS)ができてから、随分と足回りが良くなった地域です。私のような短期滞在型の旅行客からすると、スクンヴィットは距離的には近いけど、道路が渋滞しやすくちょっと面倒くさい地域だったのです。
 というわけで、このワナカームという店も、以前から一度は行ってみたいと思っていた老舗で、スカイトレインのおかげで初めてその機会に恵まれたというわけです。
 ワナカームはスクンヴィット線アソーク駅下車徒歩5分程度のところにあるレストランです。ご覧のようにチェックのテーブルクロスが敷かれていて、いかにも外人向きの店ですね。

 ガイドブックですと評価が高いのですが、お味は如何なのでしょうか。
 最初に出てきましたのは、空心菜のから揚げとマンゴーのサラダ。レストランの人によれば、マンゴーのサラダをかけてよくかき混ぜて食べるのだそうです。


 空心菜のから揚げとマンゴーのサラダをかき混ぜたところです。なかなかきれいに出来上がりました。
 さて、お味なのですが、大変さっぱりした味で涼しい感じの味ですね。ある意味、さすがはスクンヴィットの高級店らしいお洒落な味ですが、あまりタイ料理っていう感じじゃないですね。


 続いてソムタムです。ここのソムタムには種類があって、今日は「かに入り」を選びました。
 見るからに上品ですね。そして、見るからに、量的に不満だなあ。でも、おいしければ問題ないっす。
 さて、お味なんですが、ちょっと中途半端です。見た目は辛そうなのですが、辛さも含めてスパイスの使い方が上品(少ない)ですね。でも、このあたりは好みの問題ですから、あまり辛すぎるのは苦手という人には好まれるのではないでしょうか。場所柄外人客の利用が多いのでしょうから、お客さんの好みに合わせたソムタムなのでしょう。


 続いて鶏とバジルのタイ風炒め物です。ここワナカームに連れてきてくれた私のバンコクの友人がおすすめの一品。タイ語での料理名は聞いたのですが、忘れてしまいました。
 これ、旨かったです。柔らかい鶏肉にナンプラーとバジルの香りが絡まって、初めて食べる味わいでしたが、ふむふむと納得しながら食べてしまいました。
 味付けは、見た目ほど濃くなくて、むしろさっぱり系で、時々ピリリと来るところがなかなかタイ料理です。




 ご存知、トムカーガイ(鶏肉入りココナッツスープ)です。
 このスープが来るまでに、もう十分に覚悟していたわけですが、やっぱりと言うか当たり前と言うか、全く辛くなかったです。ココナッツの味が強すぎるのか、むしろ甘いスープと言った感じです。
 スクンヴィットは外人さんが多く住んでいるところだから、これ、しょうがないですね。私みたいな辛いの大好き人間は、この店、口に合わないですよ。
 このスープが来て以降、私の頭の中は、その晩の夜食へと思考が移っていきました。

 写真だけ見ると、美味しそうだし、実際に美味しくないというわけではないのです。この味はこの味で美味しいのでしょうが、期待していた味とは違うのです。テーブルクロスも綺麗だし、言うことないんですけどね。私には合いません。このお店。でも、タイの本格的な辛い料理に辟易している人にはお勧めできるかもしれません。


 今日の夕食の仕上げは、ハタのフライ・チリソースがけです。ハタは蒸して食べるとおいしいのですが、ここタイでは揚げたほうが人気があるようです。
 この日も、蒸し料理でいきたかったのですが、お店の人のおすすめで揚げた料理にしました。でも、大衆料理店で食べるようなカリカリ揚げじゃなくて、それはそれで、なるほどスクンヴィットらしい上品な揚げ料理です。
 素材の良さを生かした料理と言えます。ハタにチリソースをかけるというのは、素材そのものの味を少し殺してしまう面はありますが、確かにおいしいのです。
 でも、やっぱり私の食べたかったタイ料理ではなかったですね。


 このワナカームというレストランは、BTSスクンヴィット線のアソーク駅を降りて5分程度歩いた住宅街にあります。場所柄、日本人を含めた外人さんがお住まいのところで、味付けもそんな客層に合わせたものだといえます。
 結構けなしてばかりいますけど、料理として旨くないと言うことではなくて、むしろ私の舌には合いませんという意味です。ですから、「タイの辛い料理はだめだけど、タイ料理は食べてみたい」という人には強くおすすめできる店と言えます。 逆に、タイの刺激的な料理を求める方には、絶対におすすめできないレストランです。


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