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         アジアグルメ図鑑(パタヤ) 

ラン島のターウェン・ビーチ

 ターウェンビーチはラン島最大のビーチ

タイ、ラン島のターウェンビーチ

 上の写真はラン島のターウェンビーチ(Tawaen Beach)です。ラン島で最も賑わっていると言われているターウェンビーチへは、パタヤのバリハイピアからわずか40分で行くことができます。ほんの少しパタヤから離れるだけで、そこにはパタヤビーチからは想像もできないほどの美しい白砂のビーチが広がっています。パタヤまで行ったら、ラン島まで一度は足を伸ばし、その美しさを経験してもらいたいものです。

ラン島のタワエンビーチ

 歓楽街としてのパタヤはそれはそれで魅力的なのですが、ラン島まで足を伸ばしてビーチチェアに身を委ねれば、そこは天国に最も近い極上の空間です。白い砂浜、爽やかな風、そしてリズムを刻む潮騒に包まれる時間は、何と贅沢なのでしょうか。
 私はビーチチェアに寝そべり読書をするのが大好きです。時間を忘れて自分だけの世界に浸ることができます。もちろん、家族や友人たちと来れば、ラン島ではマリンスポーツもいろいろ楽しめます。楽しいビーチの思い出がたくさんできることは間違いありません。


 さて、ラン島の地図です。ピアがあるのはターウェンとナバーンの二つ、ビーチはターウェンを含めて七つ記載されています。
 このページで紹介するのは、地図右側にあるターウェンビーチです。もともと行きたかったサメービーチ(サマエビーチ)は島の反対側になります。サメービーチ(サマエビーチ)には埠頭(ピア)はありませんので、ビーチの近くで小型ボートに乗り換えて上陸することになります。もう一つ地図の下にあるナバーン埠頭にもパタヤのバリハイビーチからの定期航路があります。



ラン島、ターウェンビーチの特徴

タイのラン島

 ラン島には上の地図で見たように、七つのビーチがあります。ラン島のターウェンビーチ(Tawaen Beach)の特徴をいくつか紹介します。
 第一に、ラン島では最も賑やかなビーチです。したがって、様々なマリンスポーツが楽しめますし、レストランなどの食事面でも不自由しません。逆に、ピークシーズンにもなると、静かにリゾート気分を楽しめなくなるという欠点もあるようです。

ラン島

 最も賑やかなビーチとはいうものの、ビーチは至って美しく、私が行ったのはウィークデイだったこともあって、ビーチは閑散としています。客層としては中国人が多く、欧米人(その多くはロシア人)とタイ人も少しいます。上の写真で、左側のお客さんは中国人、右側のお客さんはロシア人です。

ラン島、ターウェンビーチの中国人観光客
 
 第二の特徴が、この中国人が多いということです。
 この写真を撮影した二月のウィークデイは、おかげさまで閑散としていて静かにビーチを楽しめたのですが、ピークシーズンともなるとそうはいかないようです。ビーチでの中国人の特徴は、水着に着替えない人が多く、上の写真にあるようにビーチで遊んだり写真を撮ったりして過ごすことにあります。ですから、長時間は一か所にいません。

ラン島のターウェンビーチ
 
 たまに水着を着る中国人女性もいます。おとなしいワンピースの水着を着る人が多いです。ロシア人女性が露出が多くワンピースの水着を着る人が少ないのとは対照的です。水着に着替えない、水着を着ても地味、ということで、ビーチ自体が地味になってしまうということがここターウェンビーチの特徴です。また、中国人観光客の場合は他のお客さんへの配慮のない騒がしい行動も少なくないので、せっかくのリゾート気分が台無しになる恐れもあると思います。
 ここターウェンビーチに中国人観光客が多いことは、ビーチで商売するタイ人の多くが片言の中国語を話すことからも分かります。私は10人くらいのタイ人に会いましたが、全員から片言の中国語で話しかけられました。私が中国語で答えるものですから、このターウェンビーチにいる間はずっと中国人だと思われていたようです。片言の英語も通じると思います。

 
 上の写真のように服を着たまま海の中に入るのは、タイ人観光客です。ビーチチェアで隣だったので少しお話ししましたが、大学生の女性です。短パン、Tシャツで濡れたまま帰るのかと思ったら、更衣室で着替えて帰っていきました。因みにこの人はビーチで商売している人ではないので中国語は話しません。英語でお話しししました。

   
ラン島の海
 
 特徴の三つ目ですが、実はこれが最大の特徴です。ビーチが美しい、水も透明感があるということです。
  上の写真をご覧いただくと、前面に遮るものなく海が広がり、海と空のコントラストも綺麗です。海と空を独り占めしているような気になれます。因みに、夕陽はここターウェンビーチではなく、反対側にあるサメービーチ(サマエビーチ)が美しいと聞いています。

ラン島
 
 そして、ビーチに寄せる波を見ると、何と透明感があるのでしょうか。水温はちょっと高めで足をつけているだけでも気持ちが良くなります。この透明感ある海。パタヤビーチやジョムティエンビーチでは考えられない透明度です。ラン島まで来て良かったと最も感じるのは、この透明感ある海を間近で見た時です。

ラン島、ターウェンビーチ
 
 こうやって見てくると、海の美しさではラン島のどのビーチも大差はないと思いますが、ビーチへのアクセス、アトラクションや食事などの利便性などではターウェンビーチが一歩先んじていて、ビーチとしての華やかさや環境ではターウェンビーチはちょっと心配な面があるということになります。
 私はこの日、もともとサメービーチ(サマエビーチ)に行こうとしていたのですが、ボートが欠航したためターウェンビーチ行きのボートでラン島に来ました。観光客で賑わい過ぎていたら別のビーチに移動する前提で、ターウェンビーチ行きのボートに乗ったのです。もし、ターウェンビーチに満足がいかなければ、後ほど紹介するように他のビーチへのソンテウ(トラック改造型乗合バス)がありますので、これで移動することを考えていたわけです。幸いこの日は観光客が少なく、ターウェンビーチでも静かに読書できたため移動する必要はありませんでした。ラッキーでした。



ターウェンビーチの利便性


 ここまでターウェンビーチの特徴について、お話ししてきました。
 数あるラン島のビーチの中で、ターウェンビーチの強みは利便性です。まず、第一にパタヤからのアクセスという点が挙げられます。ターウェンビーチへの行き方はこちらのページで紹介しています。パタヤのバリハイ埠頭(バリハイピア)から40分で着けます。朝8時、9時、11時と午後1時にバリハイ埠頭からターウェンビーチ行きの船が出港します。帰りの便は、午後1時から5時まで1時間おきに出航しています。

ターウェンビーチの商店街

 利便性の第二に、商店が揃っているということを挙げて良いと思います。ビーチ沿いに商店や食堂が軒を連ねています。これは最も観光客が多いターウェンビーチならではの利便性です。

ラン島の屋台
 
 エビ、イカ、魚といったビーチらしいバーベキューの店もありますし、ガイヤーンなどタイらしい焼き物はいくつかの店で提供しています。また、食堂もたくさんあります。ビーチでタイ料理の出前を取ることも可能ですが、料金は吹っかけられます。また、ラン島の食堂のレベルはそんなに高いものではありません。ラン島に来たからと言って、シーフードがパタヤより新鮮だということもありません。食堂ではあまり高望みせずに、炒飯など無難な料理を注文した方が良いでしょう。

ラン島内のビーチを結ぶソンテウ

 なお、ラン島内の各ビーチへはソンテウ(トラック改造型乗合バス)で移動できます。ターウェンビーチの商店街の中ほどより船着き場寄りのところに、上の写真のようにソンテウがたくさん停まっているのですぐに分かると思います。
 ターウェンビーチがお気に召さなかった場合には、ここから他の移動することができます。パタヤに戻る時は、またターウェンビーチまで戻る方法もありますが、ナバーン埠頭から午後2時、5時と6時の船が出ていますし、サメービーチ(サマエビーチ)からは午後3時、4時と5時の船があります。サメービーチ(サマエビーチ)発の船は往復150バーツの船です。サメービーチ(サマエビーチ)からパタヤへの片道乗船の場合は100バーツの価格だと聞いています。(2016年2月現在)

タイ、ラン島のターウェンビーチ

 まあ、ラン島のターウェンビーチというのは、景観はとにかく最高レベルのビーチですが、それに比較すると雰囲気や客層はちょっと落差があるというのが正直な印象です。だけど、ハイソなビーチを望むなら、そもそもパタヤではなく別のビーチに宿泊すれば良いわけで、パタヤの街の開放的な雰囲気や猥雑感などを楽しみながら、たまには景観の良いビーチでくつろぎたいという人にはうってつけの場所なのだと私は思います。

ラン島のターウェンビーチ

 この日も昼過ぎくらいから観光客が増えてきました。ただ、広いビーチですから、ビーチが大混雑するということもありませんし、できるだけロシア人やタイ人が多くいるような場所を選んでビーチベッドを確保すれば、そこには同じような国の人が集まってきますから、雰囲気が壊れることもないのです。海の家の人たちは私を中国人だと思っていたでしょうけれど、中国人観光客たちは私が中国人ではないということを雰囲気から分かってくれます(だと良いのですが)から、近くに寄ってこないのです。

 
パタヤからラン島へのボート

 ターウェンビーチからの帰りの船は、午後になれば一時間に一本ありますから、あとは時間を見計らって満足いくまでくつろげば良いのです。

 
タイのラン島

 ラン島のターウェンビーチ、日本人のサイトではあまり良いことが書いてありませんでしたが、行ってみるとそんなに危惧するほどではありません。広々とした美しいビーチは次回パタヤに来た時にもまた立ち寄りたいという良い印象があります。タイのおすすめのビーチの一つです。

 


サンワンビーチにも寄ってきました


 ターウェンビーチからパタヤに戻るボートは午後は1時間に一本あるので、帰りに隣のサンワンビーチに寄ってみました。サンワンビーチへは崖沿いにある木の橋を渡っていきます。 ターウェン埠頭のコンクリート橋から歩いて2分くらいです。


 木の橋の下は岩になっていて、結構荒い波が押し寄せています。水は透き通るような感じで綺麗です。

 
ラン島のサンワンビーチ

 あっという間にサンワンビーチに着きました。本当に狭いビーチです。観光客はタイ人が1家族5人とロシア人が1夫婦で二人で、合計7人しかいませんでした。ご覧の通り、カメラの向こうは無人です。 木橋を歩いてくる人は沢山いますが、ビーチが狭いのを見て、すぐに帰ってしまう人が殆どのようです。
 まさに静かなビーチです。波は荒いので潮騒だけが聞こえます。木陰にビーチチェアが並べられていてここに寝転んでいると、心地よくて思わずまどろんでしまいそうです。ただ、目の前には開放感のある海が広がっていて、景観が素晴らしく良いところです。私はちょっと立ち寄るだけのつもりだったのですが、ビーチチェアを確保し、2時間も読書してしまいました。それくらい気持の良い場所です。静かに海を眺めたい、本をじっくりと読みたい、考え事をしたい、といった人には、最適のビーチかも知れません。

 



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