本文へスキ

         アジアグルメ図鑑(パタヤ) 

パタヤからラン島への行き方

 ラン島へのフェリーボートはバリハイ埠頭(バリハイピア)から

パタヤからラン島へのボート

 パタヤビーチやジョムティエンビーチはタイを代表するビーチです。どちらもアジアのビーチとしては水質はあまり良くなく、むしろサウスパタヤのウォーキングストリートに代表されるように、歓楽性の高い観光地として名を知られています。
 しかしながら、パタヤからフェリーボートで40分揺られてラン島に行けば、そこには全く異なる透明度の高い海が広がっています。パタヤまで行ったら、ラン島の美しさを一度は経験してもらいたいものです。


 ラン島へのフェリボートの出発点はサウスパタヤのバリハイ埠頭です。サウスパタヤからウォーキングストリートを一番南まで行ったところにあります。ノースパタヤやセントラルパタヤからビーチロードを走るソンテウに乗ると、ビーチロードの入口から降りて10分くらい歩きます。ここからラン島へのボートが何種類か出ています。最新情報は、英語になりますがこちらのラン島行きフェリーボートスケジュールのサイトを参照した方が無難だと思います。

 
 歩くのが億劫な人や暑いところを歩くのが嫌な人はバイタク(バイクタクシー)を使うと良いでしょう。この日は私もノースパタヤよりさらに北のナクルアに宿泊していたので、ホテルからそのままバイタクで来ました。バイタクの値段は交渉制です。バイタクで15分くらい走りましたが、120バーツで交渉しました。


 さて、上の写真の建物がバリハイ埠頭(バリハイピア)の入口です。この建物内でチケットを購入します。ウォーキングストリートから歩いてきてほぼ突き当たりの手前を右に入ったところにあります。
 実はこの日、私は往復150バーツでサメービーチ(サマエビーチ)を往復してくれるボートを利用しようと考えていました。朝9時、9時30分、10時30分にバリハイ埠頭を出発します。私がこの建物に着いたのが8時45分です。9時のボートには乗れないにしても、9時30分の便には乗れるだろうと思っていたのですが、実は両便ともに欠航していたため、ボートは10時30分まで待ってくれとの話でした。


 約2時間バリハイ埠頭で待つのも退屈ですから、それでやむを得ず片道30バーツのボートでターウェンビーチへ向かうことにしました。
 ラン島には七つのビーチがあります。このうち最も賑わっているのがターウェンビーチです。しかしながら最近は中国人観光客がこのターウェンビーチに殺到しているという噂を聞いていたので、静かなラン島を楽しみたい私としてはサメービーチ(サマエビーチ)に行きたかったのです。
 このターウェンビーチ行きのボートも9時を逃すと11時発になってしまいます。チケット売場のおじさんに今から9時の便に間に合うかと言ったら、「あなた次第だ。寄り道しないで急いで行けば間に合うよ」とのことですから、チケットを購入してボート乗り場へ急ぐことにしました。
 なお、サメービーチ(サマエビーチ)へのボートについては、このページの下の方で紹介しています。


 ターウェンビーチ行きボートのロシア語看板です。パタヤ、特にジョムティエン方面には多くのロシア人が住んでいます。退役軍人が多いという話ですが、一般の観光客も多いようです。こういうロシア人が多ければ、ターウェンビーチも華やかなのにねえ、なんて思いながら建物を出ます。

 
 この長い桟橋の突き当りがターウェンビーチ行き30バーツのボートの乗場です。サメービーチ(サマエビーチ)行き往復150バーツのボートの乗場は突き当りを左に曲がったところです。いずれにしても距離がありますので、バリハイ埠頭には時間に余裕をもって到着するようにしましょう。

 
 左側にパタヤビーチの大きい看板が間近に見えます。

パタヤビーチ
 
 上の写真の右側遠くに見えるPATTAYAの看板のあたりがバリハイ埠頭(バリハイピア)なのです。上で紹介した地図とあわせてご覧いただくとバリハイ埠頭の位置関係がよく分かると思います。

   
 
 ラン島の地図です。
 今回行くのは、右側にあるターウェンビーチです。もともと行きたかったサメービーチ(サマエビーチ)は島の反対側になります。もう一つ地図の下にあるナバーン埠頭にもパタヤのバリハイビーチからの定期航路があります。



ターウェンビーチ行きのフェリーボートは片道30バーツ

パタヤからラン島への船の旅

 出航時間ギリギリに何とか9時のターウェンビーチ行きのボートに乗船することができました。二階建てのボートです。意外に中国人の人が少なく、中国人の割合は50%くらいです。あちこちから中国語から耳に入ってきます。
 さて、脅かすわけではないですが、このラン島へのボートは2013年に転覆事故を起こしています。定員150人のボートに200人の乗客を乗せ、エンジンが不調だったうえに、船長が覚せい剤を使用して飲酒もしていたというなかで、岩にぶつかり船体に穴をあけて転覆したという日本では考えにくい事故です。そういうニュースを知ってからでしょうか、救命胴衣をつけている乗客が多いです。


 実際にこのボートはよく揺れます。私は往路は一階の縁(へり)に座っていました。ちょうどタバコを吸っているおじさんの背後の席が空いていますけれどもあそこです。ボートの揺れがひどく何度も海水を浴びてしまいます。タバコのおじさんも私の隣に座っていましたが、私が席を立った後にとうとう立ち上がってしまいました。
 もちろん船内は禁煙です。でも、あまりの揺れにタバコを吸いたくなるおじさんの気持ちは分からないでもありません。船は揺れるし床は海水で滑りやすくなっているし、おじさん、転ばないでね、と声をかけてあげたくなります。


 で、帰路は海水を浴びるのは嫌なので二階に席を確保しました。すると、今度は揺れが大きいですね。中国人観光客、特に女性が揺れるたびにキャーキャー騒いで、まるで遊園地のジェットコースター状態です。岩にさえ衝突しなければ転覆しないだろうと腹をくくって遊園地状態を楽しむ40分間の航海です。

パタヤからラン島へ

 行きの船からの眺めです。航海時間40分の20分過ぎくらいから手前にラン島が見えてきます。左側の島がラン島です。船は二つの島の間を抜けてターウェンビーチへと向かいます。揺れはひどいものの、晴れてさえいれば眺めは最高に素晴らしい船旅です。

 

 ボートがラン島に沿って進むようになると、まず、トンランビーチが見えます。このボートが着くターウェンビーチからも歩ける距離にあります。そんなに広いビーチではないですが、私のように静けさを求める人には良さそうなビーチです。

 
 そして、その後すぐに広いビーチが見えてきました。恐らくターウェンビーチだろうと思っていたところ、このビーチに向かってボートはグングン近づいていきます。パタヤのバリハイ埠頭からターウェンビーチまで、予定通り40分の航海でした。



サメービーチ(サマエビーチ)へのボート 

 

 さて、サメービーチ(サマエビーチ)へのボートですが、後日利用する機会がありましたので紹介します。同じバリハイピアの中にサメービーチ(サマエビーチ)行きのボートのチケット売場があります。カウンターの上に往復150バーツのボートのポスターが出ていますので、これを目印にしてください。

 

 サメービーチ(サマエビーチ)へのボートはこのポスターにある通り、行きが5本、帰りが3本です。パタヤから行くとサメービーチ(サマエビーチ)は島の裏側になりますので、島を回り込むのでちょっと距離が長くなります。島の裏側ということは島の西側になりますので、夕陽を見るなら、サメービーチ(サマエビーチ)ティエンビーチがおすすめです。美しいサンセットが楽しめるはずです。

 

 サメービーチ(サマエビーチ)へのポートのチケットです。 帰りの切符もついています。帰りのボートに乗るときにチケットは必要になりますからなくさないようにしましょう。なお、帰りの切符は一応時間を予約しますが、当日であればどの時間のボートにも乗れるということです。
 また、ウェブ上での他のサイトの情報によれば、このボートに乗ればティエンビーチで下船できるなどの記述がありますが、そうした他のビーチへの立ち寄りや他のビーチでの乗下船のサービスは、2016年5月現在、一切ありません。過去にはそうしたサービスがあったかもしれませんが、なくなっているようです。私はティエンビーチに行く予定でしたので、チケット売場のスタッフに確認したところ、サマエビーチから歩いて10分もかからないので歩いてくださいと言われました。
 もう一つ、片道だけ乗りたいというニーズがあるかもしれませんが、その場合は100バーツで利用することができるようです。


 サメービーチ(サマエビーチ)へのボートは、片道30バーツのボートに比較するとかなり小ぶりですが、新しいです。その分、スピードも若干速くて、並走していた30バーツのボートとの距離は見る見るうちに広がります。
 上の写真は出発15分前位の様子でガラガラに見えますが、出航時には満席になりました。


 上の写真は私がサメービーチ(サマエビーチ)に行くときに乗船したボートと同型のボートです。 


 私は二階席の最後尾に座りました。下船するときも便利だし後方の眺めが良いですからね。パタヤの街が遠くに見えます。
 このボートは30バーツ船に比較して揺れも少ないですし快適です。この揺れの差は当日の波の状態だけではないと思います。 


 サメービーチ(サマエビーチ)に到着しました。他のサイトの古い記事では、サメービーチ(サマエビーチ)に近づくと小さな10人乗り位のボートに乗り換えてビーチに行くなどと書いてありますが、現在では簡易ピアができていて、ボートは簡易ピアに横付けされ、簡易ピアを歩いてビーチに向かいます。


 全体像はこんな感じです。この簡易ピアは結構揺れます。年配の方や女性の方の中にはなかなか歩けない人もいたりします。が、落ち着いて歩けば危なくないし、仮にピアから転落しても水深は深くないので溺れることはありません。心配ありません。 ここまで来たら、私のおすすめティエンビーチへは徒歩10分くらいです。サマエビーチも悪くないですが、ティエンビーチはもっと素晴らしいですよ。
 パタヤに戻る際は、出航時間の15分前くらいにこの簡易ピアの前に係員のスタッフが現れますから、そのスタッフにチケットの半券を渡して乗船することになります。



ターウェンビーチへ

パタヤからラン島へのボート

 さて、話を30バーツボートに戻しましょう。
 ボートがターウェンビーチに着きました。ここで下船するのに意外に時間がかかります。私は一階の先頭で立っていましたのでイの一番に下船しましたが、一人ずつしか下船できないのと船が桟橋であまりにも揺れるので怖がってなかなか下船できないでいる乗客もいるので、下船は遅々として進みません。私は帰路は二階にいましたが、一階の乗客を先に下船させていたので10分近く待たされました。別に急ぐ旅でもないので大した話ではないですが。

 
 ターウェンビーチの船着場からターウェンビーチへは長いコンクリート製の橋をすすんでいきます。上の写真、奥の半円形の屋根の右側にターウェンビーチのピアがあります。ちょくせ距離ですと近いのですが、ピアからビーチの入口まで歩いて3〜4分かかります。


 途中、右側に見えるのはサンワンビーチです。小さなビーチで後ほど紹介します。サンワンビーチへは木造の橋を渡っていきます。この辺り、荒い波が押し寄せています。


 岩に押し寄せる波です。パタヤビーチとは異なり透明度の高い海水です。これなら期待が持てます。ラン島まで来た甲斐があったというものです。

ラン島タワエンビーチ

 そして、進んで来た橋の左側にターウェンビーチが近づいてきます。パタヤから船で40分、パタヤビーチからは想像もつかないほど美しいビーチです。水の色が全然違いますね。それから、ビーチもホワイトサンドです。長い海岸線に沿ってビーチパラソルが並んでいます。

 
ラン島のタワエンビーチ

 この日は2月のウィークデイ。ちょうど春節に当たっていたので中国人旅行客が多いかと危惧していましたが、大変静かなターウェンビーチでした。私の目的はビーチで潮騒を聞きながら読書することです。ターウェンビーチはラン島で最もにぎやかなビーチと言われるだけあって、食堂もいろいろあって食事には困りません。1日100バーツのビーチシートを借りて読書三昧の一日でした。なお、トイレは無料です。詳しくはこちらのページで紹介します。

 



バナースペース