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深圳で本場成都の担々麺|アジアグルメ図鑑(香港)


  深圳で本場成都、蓉李記の担々麺


蓉李記は福田バスターミナルの1階

深圳の福田バスターミナル

 担々麺は日本でもよく知られたラーメンです。その起源は四川省成都で天秤棒の片側に鍋や七輪を、もう片側に麺、具材やどんぶりをぶら下げて売り歩いていて、人気を博したことに始まります。そして、天秤棒を意味する坦坦をつけて、担担麺と呼ばれるようになったわけです。
 そんなわけで担担麺の故郷は成都です。その成都を本部とする蓉李記は中国全土にチェーン展開している小吃店(軽食店)で、深圳に10店以上店舗があります。私が利用しているのは地下鉄竹子林駅に隣接している福田バスターミナル1階にある蓉李記です。羅湖駅やcocoParkなどにも支店があります。
 上の写真は福田ターミナルです。

深圳福田バスターミナルのスカイリモ乗り場

 福田バスターミナルは中国各地、とりわけ広東省内各地へのバスが発着するバスターミナルですが、香港空港行きスカイリモもここから発着しています。深圳のホテルによってはスカイリモの迎えが来ることもありますが、それだと途中で車を乗り換える必要があります。福田ターミナルと香港空港間は乗り換えなしで移動できますので、私は香港空港・深圳間の移動には福田ターミナル発着のスカイリモを利用しているのです。私が深圳の定宿を竹子林駅前にしているのにはそんな理由があります。
 そんなわけで福田バスターミナルは私にとってアクセスのよい場所ですから、私はここ福田バスターミナルの蓉李記を利用しているわけです。

蓉李記の本部は四川省成都

 福田バスターミナル一階にある蓉李記です。この福田バスターミナル一階エリアには10店くらいのB級グルメ店があって、他には粥屋、ロースト屋、蘇州小吃店、貴州ラーメン、パン屋、ピザ屋、ケーキ屋等々があります。そんななかで、最もお客さんが入っているのはここ蓉李記ではないでしょうか。
 この入口を入ったところにカウンターがあって、ここで立ったまま注文をする仕組みです。

四川小吃の蓉李記、メニュー
 
 入口を入ったカウンターにあるメニューです。全部で4ページあって、写真付きです。例えば担担麺は16元、重慶小麺は16元、小籠包が18元、バンバンジーが28元です。ここで注目は唐辛子の数です。辛さを表していると思いますが、担担麺2個に対して重慶小麺には3個ついています。2016年4月の価格です。



蓉李記の担々麺

汁なし担担麺(深圳の蓉李記)

 まず、看板商品の担担麺から紹介します。本場四川の担担麺は汁なしが本流だと聞いていましたけれども、ここ蓉李記の担担麺はまさに汁なし担担麺です。さすがは担担麺の本場である成都に本店がある蓉李記です。ちょっと太めの麺の上にひき肉、ピーナツ、ネギが盛りつけられています。

本場の担担麺は汁なし(深圳の蓉李記)

 上の写真のようによくかき混ぜて食べます。麺の量は結構多いですから、これ一つで十分にお腹いっぱいなります。味は思っていたほどには辛くありませんが、四川料理らしく、じわじわと辛さが効いてきます。きっとピーナッツも一緒に混ぜ合わせられるため、口に入った瞬間の辛さが緩和されているのだろうと思います。ですが、山椒(花椒)の量は決して少なくないので、後から辛さが効いてくるのでしょう。美味しいです。深圳で一人で軽く早く安く飯を食うならこれですね。


姉妹ページで深圳の美味しいグルメを紹介しています。

激辛の重慶小麺もおすすめ 

重慶小麺は激辛

 そして、気になる唐辛子三ツ星の重慶小麺です。結論から言うと、かなり激辛です。私は激辛料理好きですので、今の ところ、ここ蓉李記に来ると担担麺と重慶小麺を一回おきに注文しています。
 さて、食べた感想です。とにかく辛いです。唐辛子と辣油がスープにどれだけ入っているのかわかりません。見た目以上ににおいが辛いです。匂いが辛いというのはかなり強烈なインパクトです。そもそも蓮華などありませんから、スープは飲むものではありません。さすがの私も飲み干そうなどとはつゆほども考えません。とにかく麺に絡みつくスープだけでも辛いのです。
 では、辛すぎて食べられないのかというと、そうではありません。この麺が日本の中華麺よりも美味しいのです。そして、2回3回と、この蓉李記で重慶小麺を食べているとこの辛さが懐かしくなってきてしまい、ついつい注文したくなってしまうのです。担担麺と一回おきというルールが破られてしまいそうです。そうです。悪魔のような美味しさなのです。


 とは言え、この重慶小麺はかなり辛いです。普通の日本人の方には相当にきつい辛さだと思います。私も初めて注文した時にはそれなりの対策を打ちました。重慶小麺の辛さに対抗できる中和作用サイドメニューの注文です。
 重慶という街は成都と同じ四川省にあり、料理は四川料理がメインですが、成都の料理が花椒と唐辛子のバランスの良い辛さに特徴があるのに対して、重慶の料理は唐辛子にポイントを置いた辛さになっていると聞いています。湖南料理ほどには尖った味ではないものの、結構鋭い辛さなのです。
 そこで上の写真のきくらげの冷菜を辛さ対策というか中和剤として注文したわけです。この料理は口の中の辛さをかなり癒してくれたので、初めて重慶小麺を食べるときに完食に向けて力強い応援団になってくれました。味はイマイチでしたが。


 そして、食後対策も打っていました。甘いデザートです。桂花酒醸団子といって酒粕入りの団子です。団子も小さく、桂花酒醸団子としての出来はそれなりですが、激辛の重慶小麺を食べた後の口内を正常化させるために果たした役割には大変大きなものがありました。激辛料理が苦手だけれども重慶小麺にはチャレンジしたいという人は、ぜひこうした対策を講じてください。



鶏絲涼麺(鶏細切り冷麺)もちょっと辛い

鶏絲涼麺(鶏細切り冷麺)

 四川・成都のラーメン屋だから辛いものばかりかと思えば、写真メニューを見ると刺激のなさそうな麺もあります。鶏絲涼麺(鶏細切り冷麺) です。今後、だれか辛い料理に弱い人と来た時にすすめるかもしれないので、注文してみました。担担麺や重慶小麺に比較すると、全然迫力のない麺が運ばれてきました。

鶏絲涼麺(鶏細切り冷麺)には辛いタレが隠さされている

 ところが、麺の下に隠れているタレとよくかき混ぜているうちに、その正体がだんだん見えてきます。実は器の底にはたっぷりの辣油が隠されていたのです。このたっぷり辣油とかき混ぜてから食べるわけです。
 実はかき混ぜ方がこれでも足りなかったと見えて、食べているうちに底に入っているタレが少なくなってきた麺に強烈に絡んできて凶暴な味に変わってきます。私にとっては快感ですが、辛い料理が苦手な人にはちょっと辛く感じるかもしれません。
 見ての通り鶏肉は少ないのですが、麺としての味は良く、深圳という年中暑い土地柄もあって、冷えた麺は美味しくいただけました。これ、意外にいけるかも、という印象です。

 
蓉李記の夫妻肺片

  鶏絲涼麺(鶏細切り冷麺)は全然辛くない冷やし中華だと思っていましたから、蓉李記の看板商品である夫妻肺片も注文してみました。夫婦肺片は内臓を回教料理の香辛料を効かせて煮込んだ冷菜で、一般的には辛い料理なのです。食べてみると、さすがに辛いです。私には適度に辛い味付けです。そういう意味では味付けはOKです。しかしながら、これが麺を売り物にしている食堂の限界なのでしょう。肉が薄くて迫力がないのです。私が大好きな缪氏川菜の夫妻肺片と比較しても、肉質の貧弱さが目立ちます。そういう意味では、どうしてもこの日に食べたいということでなければ、わざわざ蓉李記で食べるべき料理ではないと思います。

 蓉李記の点心はそれなりの味

 
 蓉城小籠包というメニューも注文したことがあります。1回だけです。てっきり上海の小籠包のようなものを想像していたのですが、スープ入りの饅頭ではなく単なる饅頭です。中国によくある饅頭料理でした。中に何が入っていたかも忘れてしまいました。あまり日本人好みの味ではないと思います。


 焼売も注文したことがあります。これは日本の中華料理屋で食べる焼売みたいでした。深圳の飲茶で食べるような広東式焼売を思い浮かべているとがっかりさせられます。
これも1回しか注文したことはありません。やはり蓉李記では四川料理系のメニューから選択したほうが無難なようです。

 
 さて、私の定宿である深圳グランドメルキュールホテルはこの蓉李記がある福田バスターミナルから歩いて5分。地下鉄竹子林駅を挟んで徒歩5分とかからない距離にあります。ですから深圳市内の移動も便利ですし、近くに深圳空港エアポートバスのバス停もあります。深圳空港からは2016年1月から成田との直行便もできたので、従来からある関西空港との直行便と合わせて大変便利になりました。毎月のように日本深圳間を往復する私にとっては、夢のようなフライトです。ところが、日本からの深圳空港直行便は中国観光客の増加により予約が取りづらいので、相変わらず香港空港経由で深圳に入ることが多いのが実情です。

スカイリモで香港空港へ
 
 そうなると、深圳と香港空港を結ぶスカイリモはやはり深圳出張には欠かせないのです。そして、福田バスターミナルから歩いて行ける深圳グランドメルキュールホテルは相変わらず利便性が高いのです。福田発のスカイリモは、途中、深圳湾から乗車する人を加えて、乗り換えなしで香港空港まで行きます。20回以上使っていますが、これまでの最短時間は1時間ちょうど、最長時間は2時間半です。深圳湾までの深圳市内の道路が渋滞することもあるし、深圳湾のイミグレーション手続きに時間がかかることもあるし、ある時は同乗した中国人の乗客の出境手続きに過誤があり、30分以上待たされたこともあります。時間に余裕をもって 利用してください。
 フランスのアコーホテルグループの深圳グランドメルキュールホテルはセキュリティやサービスレベルも高いので、私のおすすめです。