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深圳の蔡瀾で飲茶しよう

 蔡瀾は香港のグルメ評論家、蔡瀾の店

深圳の飲茶・蔡瀾宝安店
深圳の蔡瀾宝安店

 深圳には沢山の飲茶店があります。香港の隣だから当たり前じゃないかと思う人が多いかも知れませんが、それは間違いです。何故ならば、深圳の恐らく80%以上の人は広東省南部以外から来た人で、飲茶習慣がない人だからです。私なんかは、広東人よりも湖南人や江西人などに会う方が多いくらいです。
 ですから、10年くらい前までは深圳の広東料理水準は低かったのです。最近水準が上がってきた原因の一つに香港資本の出店があります。その代表的な店が蔡瀾です。蔡瀾は、香港や広東省では知らない人がいないグルメ評論家であり、映画監督です。そんな蔡瀾が深圳市内に20店近い店舗数を誇るチェーン店を有しているのです。

深圳の飲茶・蔡瀾宝安店
蔡瀾宝安店は宝安中心の大型ショッピングモールにある

 私がよく行くのは地下鉄宝安中央駅前の壹方城という深圳でも最大のショッピングモール内にある蔡瀾です。店舗はショッピングモールの建物内からも入れるし、建物外の遊歩道からも入れる場所にあります。
 蔡瀾の店には深圳市内で5店に行きましたが、点心やサービスの質は店の間で差はありません。良く言えば品質が保たれていると言えます。深圳は東西に長い都市ですから、蔡瀾に行くのであれば自分の行く深圳の場所の近くに蔡瀾があるかを地図ソフトやグルメアプリの点評で調べて、最も行きやすい場所に行ったらよいと思います。

深圳で一人飲茶・蔡瀾
深圳の蔡瀾で一人飲茶。アウトドア飲茶です。

 私が蔡瀾の宝安壹方城の店舗に行く理由は、単に自宅に近いから。しかも私がここに来るのは土日の朝、早茶をしに一人で来ます。一人飲茶に適した雰囲気とメニューなのです。
 ある日の私の一人飲茶風景です。(朝の飲茶を早茶と言うので一人早茶風景)
 アウトドアで周囲の喧騒や店内の喧騒から離れて、自分だけの時間を過ごせるのです。因みにウイークデイの早茶はまた別の店があります。そこは伝統的な広東料理の酒楼(レストラン)です。土日のリラックスした朝には、ここ蔡瀾のカジュアルな雰囲気が合うのです。



 点心四点セット

蔡瀾の美しい点心(深圳・蔡瀾の飲茶)
深圳蔡瀾の蒸し点心四点セット

 蔡瀾が一人飲茶に適している理由の一つが写真の蒸し点心四点セットの存在です。点心というのは蒸籠に3-4個ずつ同じ点心が入っていますから、一人飲茶ですと、あまり多くの種類の点心をつまめないですよね。その点、こういうセットがあると助かるのです。
 香港だと一人で早茶する高齢者が多いですけど、飲茶習慣が発達していない深圳ではこういうセットは稀なのです。しかも、セットに含まれる点心がどれも美味しくて、しかもビジュアルも優れているのです。
さらに言うと、早茶の時間は大きな割引があります。店によっては早茶の時間(朝10時前まで)に営業していない店舗もありますので、事前にグルメソフトの大衆点評(大众点评)か地図ソフトで営業時間を確認してください。(地図ソフトに掲載されている営業時間は時々更新されていないこともあるのでご注意ください。)

美しいエビ餃子(深圳・蔡瀾の飲茶)
鳳眼のエビ餃子(凤眼虾饺)
 
 では蒸し点心四点セットに含まれている点心をご紹介しましょう。
 まず、凤眼虾饺です。日本語で言うと、鳳眼のエビ餃子です。鳳の眼は細長いのですが、それを模して細長い形です。鳳は幸福を運ぶと言われていますので、そういう縁起の良い点心です。
 餃子の中にはプリプリのエビが入っていて、エビも餃子の皮も大変美味しいです。味、ビジュアル、ネーミング。どれをとってもグルメ評論家、蔡瀾ならではのセンスを感じさせる点心です、

美しいキノコ餃子(深圳・蔡瀾の飲茶)
キノコ餃子黒トリュフ味
 
 緑色の餃子は黒松露鮮菌餃です。日本語に直すと、キノコ餃子黒トリュフ味とでも言うのでしょうか。これも蔡瀾ならではの点心で、美味しいですね。美味しいから、一人で来て毎回セットを注文するわけではないですから、凤眼虾饺とか黒松露鮮菌餃は単品で注文することも少なくないのです。

黒金流沙包(深圳・蔡瀾の飲茶)
黒金流沙

 続いて、黒金流沙包です。黒金流沙包というのは香港の高級店でよく見る流沙包です。皇帝の色ではないと思うのですが、何か謂れがあるのでしょう。普通の店の流沙包は白か黄色っぽいのですが、黒いとこれはただものじゃない流沙包だなと思わせる雰囲気があるのです。これは旅行者にはわからない感覚でしょうが。

黒金流沙包(深圳・蔡瀾の飲茶)
流沙包にはトロトロのカスタードクリーム
 
 で、流沙包の中はトロトロのカスタードクリームが流れ出んばかりの液状のまま入っています。下手に真ん中あたりでちぎったりすると、カスタードクリームで手がベタベタになりますのでお気を付けください。
 それこそ100店近い店で流沙包を食べてきた私でも、この蔡瀾の流沙包は美味しいので、セットで一つだけ食べても満足できないので、このページの上から三番目の一人飲茶の写真でもセットの他に、別途で流沙包を注文していることが分かります。そのくらい美味しいのです。蔡瀾に来たら注文必須の点心です。

蔡瀾の美しいエビ餃子(深圳・蔡瀾の飲茶)
三色エビ餃子

 四点セットで最後に紹介するのが蝦餃、エビ餃子です。エビ餃子は香港でも広東省でも、飲茶で最も人気のある点心で、もちろん蔡瀾でも美味しいのですが、蔡瀾でないとこの美味しさを味わえないということではなくて、他の優良店でも美味しいエビ餃子を食べられますので、私にとってはそれほど感動する点心ではありません。
 でも、蔡瀾の新鮮なプリプリの大きなエビを入れたエビ餃子は、きっと皆さんの良い思い出になる美味しい点心には違いありません。





蔡瀾には美味しい点心がいろいろ

サンザシ叉焼カリカリ饅頭(深圳・蔡瀾の飲茶)
蔡瀾の酥皮山楂叉烧包(サンザシ叉焼カリカリ饅頭)

 蒸し点心四点セットの話ばかりしてしまいました。他の点心についてもいくつか紹介しましょう。
 まず、蔡瀾の看板点心とも言われている酥皮山楂叉烧包です。日本語に直すと、サンザシ叉焼カリカリ饅頭かな。あまり美味しそうに聞こえないですね。名前はともかく、上の写真のようにお洒落な籠に乗せて配膳されるところが、いかにも蔡瀾です。

酥皮山楂叉烧包(深圳・蔡瀾の飲茶)
酥皮山楂叉烧包(サンザシ叉焼カリカリ饅頭)

 点心をアップで写すと、饅頭表面のカリカリに焼きあがった様子がよく分かると思います。こういう焼き方は、香港で人気がありますし、大陸の中国人も好きだと思います。

酥皮山楂叉烧包(深圳・蔡瀾の飲茶)
酥皮山楂叉烧包(サンザシ叉焼カリカリ饅頭)

 で、饅頭の中は写真の通りチャーシューが粒状に入っていて、その味付けにサンザシが使われていて、サンザシが程よく香る味付けが絶妙と言わざるを得ません。
 蔡瀾では、このようにグルメ評論家である蔡瀾がオリジナルで開発した新しい点心の味を楽しめる素晴らしい店です。

順徳ミルク揚げ(深圳・蔡瀾の飲茶)
蔡瀾の順徳ミルク揚げ

 香港や深圳に来て飲茶をするのなら、日本ではあまり見かけない点心にも挑戦したいですね。上で紹介した蒸し点心四点セットを構成している点心などはその代表的なものですが、順徳ミルク揚げ(顺德炸牛奶)もそうした点心の一つです。
 牛乳を揚げたものですが、牛乳がトロトロの状態になっていて、食べると口の中に暖かい牛乳がこぼれてくる感覚です。牛乳が固まってしまっていると全然美味しくないのですが、蔡瀾の場合はそんなことは一度もありませんでした。
 しかも蔡瀾のミルク揚げにはちょっとバニラ味が加わっていて、食べやすくなっています。そういう意味では、ここにも蔡瀾らしい工夫が加わっています。

 
杏仁馬拉糕(深圳・蔡瀾の飲茶)
蔡瀾の杏仁跳舞馬拉糕(杏仁味のマーライコー)

 馬拉糕(マーライコー)は人気のある点心の一つですが、蔡瀾の場合はちょっとひねってあって、杏仁味の馬拉糕です。私自身、馬拉糕は一人飲茶の時にわざわざ注文するほど好きではありません。そういう意味では、蔡瀾でもずっと注文してこなかった点心です。
 でもある日、試しに注文してみたら、これが美味いのです。馬拉糕に対して持っていた私のイメージが一変してしまったのです。シンプルな味は馬拉糕の魅力の一つだと思うのですが、これに杏仁味を加えただけで、シンプルな味に深みと広がりを感じさせる味になりました。蔡瀾のセンスを感じさせる点心です。

鶏爪(深圳・蔡瀾の飲茶)
蔡瀾の豉汁鳳爪

 続いて、鶏の爪です。ある意味、これが一番平凡な味ですかね。鶏爪は私自身があまり好んで食べないからかも知れませんが、特に感動的の味ではなかったです。普通に美味しい鶏爪です。

黒トリュフ焼売(深圳・蔡瀾の飲茶)
蔡瀾の黒トリュフ焼売

 こうやってこのページを書いてきて、振返ってみると焼売の記述がないですね。飲茶についての私の記事では、必ずと言って良いほど焼売の話が出るのですが、ちょっと珍しい展開です。
 確かにこの店で撮影した写真に焼売の数が少ないのです。上の写真は黒松露焼売(黒トリュフ焼売)で、スマホの写真を見ると2-3回食べているようですが、印象が薄いです。美味しくない場合は私はスマホにメモを残していますから、少なくとも美味しくなかったということはありません。でも、蔡瀾の点心には印象が強いものが多いですから、他の点心に比べてインパクトに欠けているのかも知れません。味の好みは人それぞれですから、興味のある方は是非お試しください。




 蔡瀾ではお粥も美味い

深圳・蔡瀾の美味しい潮州粥
蔡瀾の榄菜(潮州芥子菜)と白粥

 何度も書いていますが。私が蔡瀾に来るときは一人飲茶です。しかも朝に来ますから、朝食代わりの早茶です。一人早茶の時の主食はどうするかということですが、最も多いのが饅頭を一品注文に加えることでしょうか。その次に多いのが粥です。私がこの店で注文する粥はすごくシンプルです、
 白粥と榄菜(潮州芥子菜)と言われるおかずを付けて注文するのです。最近の飲茶ではいろいろの具を賑やかにちりばめた粥が人気ですし、この店にも様々なお粥のメニューがあります。でも最近の私のこの店でのお粥はこれ一択です。
 で、榄菜(潮州芥子菜)を粥に乗せると上のようになります。しかし食べる時は下の写真のようにかき混ぜるのです。

深圳・蔡瀾の美味しい潮州粥
榄菜(潮州芥子菜)を白粥と混ぜると絶品の味

 白粥と榄菜(潮州芥子菜)をかき混ぜると、これが美味しいのですよ。
 実は、潮州の家庭料理や漬物は日本の味付けに相通じるところがあります。そんなこともあって私は潮州料理の大ファンなのですが、この粥もまさに日本の味。シンプルなんだけど飽きない美味しいお粥なのです。

深圳蔡瀾の飲茶
 
 デザートです。実は朝の時間に蔡瀾に行くと、各テーブルに一つ、このデザートが付きます。サンザシ味のゼリーです。これがセットされているから、蔡瀾では実はデザート的なメニューを一つも食べたことがありません。杨枝甘露とか美味しそうなデザートメニューはいろいろ豊富です。蔡瀾のことだからきっと美味しいのではないかと想像しています。

深圳で一人飲茶(蔡瀾)
一人飲茶ではこんな感じで

 ということで、ウイークエンドの私行きつけの一人早茶店、蔡瀾の深圳宝安壹方城店。アウトドアのテーブルに、紹介してきた蒸し点心四点セットやお粥が並べられています。

深圳でアウトドア飲茶
愛煙家には嬉しい灰皿(屋外のみ)

 それから、蛇足ながらお話しすると、この店ではアウトドアテーブルで喫煙ができます。もちろん建物内のテーブルでは禁煙です。深圳のレストラン・食堂は深圳市の条例で禁煙になっていますが、店によっては外のテーブルでの喫煙は認められています。私のような愛煙家にとっては最高のサービスです。この店は、深圳で飲茶しながら喫煙できる数少ない店の一つでもあるのです。




 


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