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潮州グルメ旅行ー潮州古城と潮州打冷

 潮州古城と潮州打冷

 潮州料理と潮州打冷

 潮州料理の凍蟹
潮州料理の凍蟹
 
 私が最も好きな中華料理は潮州料理で、広東省東部の潮州市から汕頭市付近で発達した料理です。海の幸に恵まれた地域であり、テーブルには素材の味を生かした料理が並びます。

 潮州料理のエビ
潮州料理のエビ

 潮州料理は油を比較的使わずに調理することに特徴があります。素材の味を生かした料理ということができます。そういう意味では日本人には食べやすい料理といえます。

 潮州料理の魚
潮州料理の魚

 魚も焼き魚の形までは日本と同じです。この写真を見ただけでは、中華料理に見えないのではないでしょうか。これに醤油をかけるか手前に見える中華調味料を使うかで味が異なるだけです。

深圳にある潮州打冷の店でランチ
深圳にある潮州打冷の店
 
 この写真は深圳にある潮州打冷の店で食べたランチです。日本料理にも見えますとね。潮州打冷というのは、日本語で言うと潮州ご飯屋さんみたいな意味でしょうね。何種類もあるおかずから、食べたいおかずを選んで食事できます。朝昼夕、どの時間帯も営業しています。

深圳にある潮州打冷の店
深圳にある潮州打冷の店

 私もランチタイムは週に1-2回、ここの店で食事しています。洒落た言い方をすればカフェテリア方式ということになりますが、この雰囲気でカフェテリアと言うのはちょっと抵抗があります。
 価格は2026年現在だいたい500円くらいですね。 昨年や一昨年は400円くらいでしたが、円安で500円になってしまいました。現地価格だと20-22元程度で変わっていません。
 そんなわけで、潮州は平素から親近感を感じている街です。そんな潮州へのグルメ旅行をまとめました。なお、深圳から潮州までは高鉄(中国新幹線)で最速で1時間半です。日帰りも可能ですが、せっかく行くので1-2泊しています。



潮州古城を歩く

広東省潮州の広済橋
潮州の広済橋
 
 潮州観光のハイライトは潮州古城という潮州の旧市街地です。その旧市街と川の対岸を結んでいるのが共済橋です。潮州の有名な観光スポットです。

 広東省潮州の広済橋
潮州の広済橋

 花が咲いている時期ですと、青空にさらに映える橋です。対岸には低いものの丘も見えて、見ていて飽きない風景です。

 
 潮州古城(広東省潮州市)
潮州古城の朝

 旧市街は、こうした二階建て、三階建ての建物が並び、一階には商店や食堂が軒を連ねます。上の写真は早朝で人がいない時間帯のものです。こんなに殺風景な時間は大変珍しいです。

 
 潮州古城(広東省潮州市)
潮州古城

 潮州古城の夜です。ライトアップされて大変きれいです。
 それと、潮州も広東省にあって5月から11月くらいは、日本の夏もしくはそれ以上の暑さと蒸し暑さに襲われるので、観光客を含め、人出が増えるのは夕方涼しくなってからです。
 ここの建物の下を抜けるのにちょっと時間を要します。

 
 潮州古城(広東省潮州市)
潮州古城

 この写真を見ると分かるのですが、混み方としては元旦の明治神宮みたいなものでまっすぐ歩けないどころか、前に進むのも大変なくらい混むのです。で、暑いですから、それなりの覚悟が必要です。

 
 広東省潮州の広済橋
潮州の広済橋

 弘済橋は夜も綺麗ですね。こうやって写真を撮るのも、川べりで何重にも重なって並んでいる人を押し分けて、川べりに出る必要があります。慣れれば、どうってことはありません。

  
 潮州古城碑坊街(広東省潮州市)
潮州古城碑坊街

 潮州古城の中でもこの付近は古城碑坊街と言われています。碑坊とは写真に見えるような門型の建造物のことで、功績や徳行をたたえるためや街区や寺の入口の標識として建てられる門型の記念建造物です。この碑坊がいくつも立ち並んでいるので、古城碑坊街と命名されているわけです。

潮州古城碑坊街(広東省潮州市)
潮州古城碑坊街

  古城碑坊街の界隈は台湾の街でよく見られる建物構造と同じで、騎楼と言って道路に面した一階が通路として開放されている構造になっています。雨が多い広東省や台湾で、中華民国の時代に建てられた建物に共通しています。
 こうした建物も再開発により建て替えられてつつあり、中国本土ではあまり見かけなくなってきました、潮州古城の場合は改装されて綺麗になりすぎているものの、大変広いエリアに騎楼が続いていて、昔を知ることができる貴重なスポットと言えます。

 潮州古城のおもちゃ屋さん
潮州古城のおもちゃ屋さん

  潮州古城碑坊街にあった小さなおもちゃ屋さん。この時代遅れのようなおもちゃ屋さんには、何か遠い故郷の匂いがします。

潮州小吃(広東省潮州市)
潮州小吃の店

 そんな潮州古城を散歩していると、潮州小吃の屋台があったりします。揚げ物だったり、潮州粉果だったりココナッツケーキだったり、いろいろ売っています。安いです。中国人はこういう小吃を買って食べ歩きするのが好きです。ゴミ箱があちこちに設置されていますから、最近は食べかすや包装紙などをゴミ箱に捨てる人が増えてきました。

潮州小吃(広東省潮州市)
潮州小吃の店
 
 ここも小吃の店ですが、土産にもできるような自家製お菓子をいろいろ取り揃えてくれているので、いつも重宝しています。、もちろん、この店で買ったお菓子を食べ歩きしても問題ありません。
 
  



 潮州古城にある潮州打冷の店

 潮州打冷の店(広東省潮州市)
潮州古城にある潮州打冷のお店

 そんなわけで、潮州古城をつまみ食いしながら歩くのは大変楽しいのですが、ご飯屋さん、打冷屋さんを探しましょう。最も簡単な方法は地図ソフトで、「打冷」または「粥」と入れて検索してみることです。沢山出てきますから、近い店とか評価が高い店を選ぶのが良いでしょう。
 上の写真の肥姐白粥もそうして検索して評価が高かった店です。ホテルから近いところが良いですよね。

潮州打冷の店(広東省潮州市)
潮州古城にある潮州打冷のお店

 潮州の打冷店、肥姐白粥のおかずです。カフェテリア方式ですから、指差しでこれ食べたいと言えば良いだけです。私の場合、ランチで4品くらい、夕食だと6品くらい指差しすれば豪華な食事になりますよ、

潮州打冷の店(広東省潮州市)
潮州古城にある潮州打冷のお店

 その際も、肉、魚、野菜をいろいろ組み合わせて、味付けなんかもあまりダブらないように選んでいくと良いと思います。
 ドリンクは店の中にもありますが、なかったら近くのコンビニの場所を聞いてコンビニでビール等を買って持ち込むのもOKです。また、酒屋さんから茅台酒を持ち込んだ時は茅台酒のグラス等も用意してくれます。持ち込み料は普通はかかりません。

潮州打冷で魚
潮州打冷で魚

 おかずの種類が多くて迷ってしまいますが、まずお魚を選びましょう。大きめの焼魚です。醤油をかけて食べたくなるような、日本の魚のような魚です。
 うっかりして写真を撮り忘れてしまいましたが、このページの上の方で紹介した魚の写真に出ている調味料を付けて食べます。醤油をかけて食べても、絶対に美味しいとは思いますが。

 
 潮州打冷でシャコ
潮州打冷でシャコ

 そしてシャコです。店の人が強力に推奨したのがこのシャコです。一匹丸ごとなのですが細かく切られていて、そこに酸っぱ辛いたれがかかっています。酒のつまみに良い一品です。これぞ、潮州打冷の味ですね。

 
酸菜がお新香替わり(潮州打冷)
酸菜がお新香替わり

 お新香替わりに酸菜ももらいました、

 お粥に酸菜を入れた潮州粥
潮州粥に酸菜を入れて

  このお店の屋号は肥姐白粥です。そうです、お粥屋さんなのです。ご飯ではなくてお粥を取らないといけません。そしてお粥に酸菜を入れて美味しくいただきます。
 潮州粥は広東省では有名な粥の一つです。あまりトロトロに煮込んでいません。蟹とかエビとかを入れて食べるのが人気です。

 潮州古城で潮州打冷
潮州古城で潮州打冷

 はい、この日の肥姐白粥での潮州打冷体験の写真です。どうですか、中華料理に見えますか。どっちに似ているかと言われれば、中華料理よりも日本の家庭料理に似ているように見えませんか。
 私が中華料理の中で潮州料理が最も好きだと言うのは、まさにこれなのです。もちろん、湖南料理や四川料理のような辛い中華料理も好きですし、広東料理も好きです。でも、時々潮州料理を食べるとほっとするのです。この気持ち,分かっていただけますか。

 

 

潮州粿条(うどん)も美味い 

 潮州粿条の店(広東省潮州市)
潮州古城にある潮州粿条(うどん)のお店

 そんな風に打冷店で食べるのは最も潮州らしいのですが、次に潮州らしいのが粿条(うどん)屋さんです。粿条は中国普通語で「グオティァオ」と発音します。潮州特産のうどんです。粿条を食べさせる店は深圳や広州にもたくさんありますが、香港では見かけたことがないです。
 私は美味しいうどんだと思います。このページの下の方で紹介しますが、タイに渡った潮州人が粿条をタイで流行らせて、今ではタイを代表する麺である「クイッティァオ」として有名です。粿条を潮州語読みすると、タイ語の「クイッティァオ」とほぼ同じなのです。

潮州粿条の店(広東省潮州市)
ガチョウのロースト入り潮州粿条(うどん)
 
 この日食べた粿条(うどん)はガチョウのロースト入り粿条です。ガチョウのローストを乗せた麺は広東省の東莞などで特に見かけますが、私はどちらかというと、ローストを別皿にして、粿条は粿条だけで食べた方が美味しいかなと思っています。一つは、スープに入れることでローストのパリパリ感が薄れてしまうこと、もう一つは、粿条のスープが脂っこくなってしまうからです。
 ガチョウの肉は柔らかくて良いのだけど、やっぱり粿条には合わないですね。ローストを中心に食べて、もう一品注文です。

潮州粿条の店(広東省潮州市)
魚ボールとワンタン、ワカメ入り潮州粿条(うどん)
 
 魚ボールとワンタン、ワカメ入り潮州粿条(うどん)を追加注文しました。今度は美味い。潮州粿条はこういうシンプルな味付けの方が合いますね。美味しかったです。



蠔烙(牡蠣入り玉子焼き)

潮州家庭料理の店(広東省潮州市)
蠔烙(牡蠣入り玉子焼き)

 せっかく潮州古城、潮州の街中を歩いているのですから、潮州の味をもっと楽しみましょうということで入った店は、潮州名物の蠔烙(牡蠣入り玉子焼き)の有名店。台湾では蚵仔煎(牡蠣入り玉子焼き)屋台での人気料理になっていますが、それに似た料理です。
 蠔烙(牡蠣入り玉子焼き)は広東省では潮州料理レストランでよく食べられているメニューの一つですが、潮州では打冷の店でも作ってくれることがあります。打冷の店ですと、蠔烙(牡蠣入り玉子焼き)に加えて、指差しでおかずを追加できますから、まるで台湾の屋台をはしごしてしているかのような気になります。台湾だと何店も見て回らないといけないけど、潮州だと打冷1店で買い揃えることができます。潮州は便利です。

潮州家庭料理の店(広東省潮州市)
蠔烙(牡蠣入り玉子焼き)

 蠔烙(牡蠣入り玉子焼き)です。軽く焼きあがっていて、焼き加減が良いですね。牡蠣入り玉子焼きが名物として有名ですが、潮州ではエビ入りとか大根入りとか、いろいろな玉子焼きがあって、焼き方も日本に近いです。

 
潮州家庭料理の店(広東省潮州市)
酸甜芙蓉餃

 指差しコーナーで選んだのは酸甜芙蓉餃。指さして、これ、なーにと聞いたらエビの餃子みたいなもんだよと言われてもらったもの。甘酸っぱい味付けで、飲茶で食べる点心とは一線を画しています。
 よく言えば家庭の味、普通に言うと味付けは少し大雑把。ですが、それが潮州打冷です。

潮州家庭料理の店(広東省潮州市)
石榴球(ザクロボール)
 
 これも指差しコーナーで指さして、これ、なーにと聞いたら、石榴球(ザクロボール)という小吃だと言われました。ザクロ味というわけではなくて、ザクロに形が似ているので、昔の潮州人が石榴球(ザクロボール)と名付けたようです。どっちかというと小籠包に似た食感で、中には小エビ、タケノコやハムなどが包まれています。
 初めての味です、点心みたいで美味しいですね。

潮州家庭料理の店(広東省潮州市)
紅桃粿

 そして、これは紅桃粿と呼ばれる潮州の小吃。普通はもっと小さい餃子状のお菓子だと思うのですが、この店ではかなり大きなお菓子になっています。紅桃粿というのは、ピンクっぽい色を付けることから名づけられた名前のようです。
 主として包まれているのは、餅米、芋と落花生です。潮州でしか食べられない伝統的な小吃です。程よい甘さで美味しかったです。

 というわけで、潮州でしか食べられない点心をいろいろ賞味しました。



潮州開元寺泰佛殿(タイ仏教の寺院)

潮州市の開元寺泰佛殿
潮州市の開元寺泰佛殿

 潮州古城の昼間の散策はこのくらいにして、今度は開元寺泰佛殿へ。
 タイ経済は潮州華僑に握られているという話を聞いたことがあると思いますが、昔から沢山の潮州人が華僑としてタイに渡っています。
 この開元寺が建立されたのは西暦738年で、唐の時代です。恐らく唐の時代から潮州人は華僑として海外に渡り、タイにも多くの潮州人が住み着いたのだと思います。

潮州市の開元寺泰佛殿(タイ仏教の寺院)
潮州市の開元寺泰佛殿
 
 この本堂は2020年に改修されたそうで、まぶしいくらいの壁の白さは、まるでタイのお寺に来ているかと様な錯覚を受けてしまいます。
 タイに住み着いた人たちがたまに潮州に帰ってきた時に、タイ仏教(小乗仏教)の寺がないのは良くないので、潮州市内に建立したお寺なのだと思います。立派な見ごたえのあるタイ寺院です。

潮州市の開元寺泰佛殿
潮州市の開元寺泰佛殿
 
 もう、まるでタイにいるかのような感覚になります。

潮州市の開元寺泰佛殿
潮州市の開元寺泰佛殿
 
 本堂の中も全くタイのお寺そのものです。観光客がいない瞬間を撮影すると、これが中国潮州市の写真とは思えない、まさにタイのお寺の写真になっていました。

バンコクで食べたクイッティアオ(粿条)
バンコクで食べたクイッティアオ(粿条)
 
 上で、タイ経済は潮州華僑に握られているということを書きましたが、実際にタイで中華料理を食べても、潮州料理に近い味付けです。経済だけでなくグルメも潮州の影響を強く受けているのです。
 例えば、麺類のクイッティアオ。これは、粿条を潮州語読みした発音にそっくりです。もちろん味は粿条そのものです。私も既に30回近くタイを旅行しているタイの大ファンですが、ある時、深圳にいる潮州出身の社員と粿条を食べに行った時、潮州人の店主との潮州語での会話を聞いて、クイッティアオと粿条の発音がほぼ同じで、クイッティアオが潮州華僑が持ち込んだ粿条の発展形だと気が付いたわけです。

タイ料理のオースワン(牡蠣の玉子焼き)
タイ料理のオースワン(牡蠣の玉子焼き)
 
 それから私が大好きなタイ料理のオースワン(牡蠣の玉子焼き)。これも原型は蠔烙(牡蠣入り玉子焼き)ですね。この写真は日本にいた天才タムさんが調理したオースワンなので少し見た目が違うけど、普通に見かけるタイのオースワンの中には、潮州の蠔烙(牡蠣入り玉子焼き)に似た外観・味付けのものが少なくないのです。

 



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