諸葛孔明も大好物? 激辛の襄陽ラーメン |
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襄陽ラーメン(襄陽牛肉麺)とは |
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![]() 襄陽市にある鄧家牛腩 |
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襄陽は中国湖南省の都市で、三国志の時代に諸葛孔明が庵を構えていた隆中がある街です。その襄陽で最も有名なグルメが襄陽牛肉麺という激辛のラーメンです。 深圳市は襄陽市から遠く離れていますが、深圳という人口1700万人都市は中国内での移民都市みたいなもので、人口の95%以上は他の都市からの移住者で、広東省以外の省からの移住者も恐らく80%もしくは85%以上だろうと推測されます。ですから、中国各地から集まる移住者のために、中国各地のグルメの店が深圳にはあります。 そんなわけで。襄陽出身の人が深圳にそれほど多いとは思えませんが、襄陽牛肉麺の店は深圳市内にいくつも点在しています。 |
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![]() 襄陽市にある王府麺館の襄陽牛肉麺 |
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襄陽牛肉麺はとにかく激辛です。私のように激辛グルメ大好き人間からすると、とりこになってしまう味です。私にとって中国の三大ラーメンは蘭州牛肉麺、重慶小麺とこの襄陽牛肉麺です。西安のビャンビャン麺や四川の担担麺、香港のエビワンタンメン、蘇州麺といった中国各地の有名なラーメンよりも口に合うので、食べる回数も格段に多くなります。 |
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![]() 諸葛孔明の庵があった隆中への入り口 |
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写真は襄陽市にある隆中という村の入り口です。かつて諸葛孔明はこの村で晴耕雨読の暮らしをしていた時、後に蜀の国を起ち上げた劉備玄徳に請われて彼の軍師として、三国時代の一角である蜀の建国に力を尽くしたのです。 |
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![]() 隆中にある諸葛孔明像 |
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隆中にある歴史記念館の諸葛孔明像です。 諸葛孔明が襄陽牛肉麺が大好物だったか否かは知りませんが、襄陽に暮らしていれば日常的に食べるラーメンですから、少なくとも諸葛孔明も食べていたラーメンだと言っても間違いではないでしょう。 このページでは、襄陽で食べた本場の襄陽牛肉麺について紹介したうえで、深圳で食べられる襄陽牛肉麺についても紹介していきます。 |
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襄陽で食べた襄陽牛肉麺 |
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![]() 襄陽市にある王府麺館 |
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襄陽市は人口600万人の大都市です。そんな襄陽の街で夕暮れが近づくと人気の王府麺館には襄陽牛肉麺を待つ行列ができます。ここは襄陽市に数あるラーメン屋の中で最も評価の高い店の一つです。 襄陽ラーメンの店では写真にあるようなカウンターに並んで、麺の種類や茹で加減、スープの辛さ、スープに入れる具などを伝え、その場でラーメンの出来上がりを待って路上のテーブルを確保して食べるスタイルです。 |
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![]() 王府麺館では調理人に口頭で注文(襄陽牛肉麺) |
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このおじさんが注文を受け、手際よく次々とオーダーを裁いていきます。好みを口頭で伝えないといけないので、最低限の中国語語学力がないと注文できません。具も沢山あるし、辛そうな調味料もいろいろ置いてあって、私もよく分かりません。 とにかく、麺は太麺(粗麺)で辛さは普通で牛肉麺を注文してみました。出来上がりが楽しみです。 |
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![]() 本場襄陽の襄陽牛肉麺 |
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これが太麺(粗麺)で辛さは普通の襄陽牛肉麺です。 レンゲはありませんので、みんな丼から直接スープを飲んでいます。私も真似して、まずスープをゴクンと飲んでみました。おーっ、想像していた以上に激辛です。事前に深圳で襄陽牛肉麺は食べていて、本場の辛さで出してくれと注文した日もありました、でも、その時の辛さよりも辛い。襄陽では辛さをアップしないで良かったです。私にはこの辛さで十分です。美味いです。 |
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![]() 本場襄陽の襄陽牛肉麺(王府麺館) |
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それから改めてスープを見ると、スープは黒くてよく分からないけど、麺には沢山の唐辛子が絡みついているのが分かります。辣椒と花椒の辛さですね。合わせると麻辣味です。それが大量に入っているスープで、好きな人には中毒性があります。 麺は普通の太麺でスープが絡みやすい麺ですね。麺自体は店で麺打ちをする蘭州や西安の麺の方が美味いと思いますが、このスープに入れる麺としては、スープや香辛料がが絡みやすいこの太麺が合うような気がします。 これは私の好みど真ん中の味です。襄陽には二泊三日の旅行でしたが、この店には二回来てしまいました。 |
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![]() 襄陽市の鄧家牛腩(邓家牛腩) |
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前日夜に王府麺館で一食目の襄陽牛肉麺を食べた翌日のランチは、ここもグルメアプリでは超人気店となっている鄧家牛腩(邓家牛腩)の襄陽牛肉麺です。牛腩というのは牛バラ肉のことです。 店の大きさはこちらの方が広いです、また食べるスペースも店の間に広がっているし、建物内のテーブルもかなりあります。でも、昨晩と同じようにカウンターで好みを伝えて注文するスタイルですから、待ち時間が結構長いです。 このようにカウンターで好みを伝えて注文するのは蘭州も同じスタイルのようで、最近深圳の蘭州牛肉麺の店でもスマホ注文ではなくこの形式で注文する本格的な店が現れてきました。ラーメン一杯でも自分のこだわりを伝えられるこの方式が中国人には好評なようです。 |
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![]() 鄧家牛腩での注文はここで口頭で伝える |
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| 鄧家ではこのおじさんが注文を受けてオーダーを裁いていきます。ここはスープに入れるものがいろいろあって、しかもそれが何だか分からないものだし、前の人の注文を聞いていても何を言って言っているか分かりません。きっとマシマシみたいなその店独自の注文用語でやりとりしているのでしょう。 自分の注文の時は結構緊張しましたが、迷っているとおじさんがこれこれとこれを入れておきますね、みたいな感じで適当に作ってくれました。昨日より注文の難易度は高いです。 |
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![]() 鄧家牛腩の襄陽牛肉麺 |
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| で、出来上がったラーメンはこちらです。玉子入れたりキノコ入れたりして、辛さは普通です。自分で言ったのはこれくらいでした。 見た目はそれほどでもないけど、辛さは昨日の王府麺館とほぼ同じですね。でもこの辛さに慣れてきたから、スープを完食しました、襄陽ラーメン美味いです。 |
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![]() ホテルで食べた襄陽牛肉麺 |
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| 結局、二泊三日の襄陽旅行で、1日目夕食(王府麺館)、二日目昼食(鄧家牛腩)、夕食(また王府麺館)と食べてきて、三日目の朝食もホテルでラーメン作ってくれるコーナーを見つけて、また襄陽牛肉麺を食べてしまいました。さすがにホテルの襄陽牛肉麺は深圳で食べるレベルの辛さでした。 |
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![]() 襄陽市の旧市街 |
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写真は襄陽の市街地です。皆さんが襄陽牛肉麺をわざわざ襄陽まで行って食べることはないと思いますが、念のため注意事項です。 街の中の危険というのは特にありません。海外旅行者が常識的に安全に気を付けるレベルで十分です。市内の移動は店や隆中への移動も含めて、滴適(DIDI)などのネット予約車を使えば楽ですし、高徳地図のアプリを入れておけばバス路線も正確です。2026年1月現在、高徳以外の地図ですとバス路線や店舗情報に更新遅れが多い可能性ありますから気を付けてください。 また、襄陽牛肉麺店での注文は上で書いた通り口頭ベースですからかなり難しいと思います。その点は覚悟して行ってください。どうしても襄陽牛肉麺を食べたいのであれば、スマホで注文できる深圳で食べたほうが良いと思います。 |
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深圳でのおすすめの襄陽牛肉麺 |
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![]() 陳家襄陽牛雑麺蛇口店 |
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数えたことはありませんが、深圳市内に襄陽牛肉麺の専門店は50店以上はあると思います。100店まではないと思いますが、全体的に増加傾向にあると思います。 そのなかで私が最も気に入っている店、グルメサイトで見ても評価が高い店は上の写真の陳家襄陽牛雑麺です。店は地下鉄2号線水湾駅から徒歩3-4分の場所です。南山区の蛇口地区になります。香港から来られる場合は深圳湾のイミグレが近いです。 |
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![]() 襄陽牛肉麺の種類 |
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店名にある「牛雑」というのは牛の内臓を意味します。襄陽のラーメンというのは牛肉を入れた牛肉麺と牛の内臓を入れた牛雑麺というのが主力のラーメンで、牛肉も牛の内臓も入れないラーメンとしては海帯豆腐(わかめ豆腐)麺というのがあります。 |
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![]() 陳家襄陽牛雑麺蛇口店価格表 |
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襄陽牛肉麺の店内です。写っている男性はこの店のオーナーです。ちょっと怖い顔にも見えますが、優しく親切な人です。 上の方にメニューが見えます。ちょっと文字が小さいので、下で拡大します。 |
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![]() 陳家襄陽牛雑麺蛇口店メニュー |
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| これでよく分かりますね。牛肉麺、牛雑麺、海帯豆腐麺までが襄陽のラーメンで、次の熱干麺は襄陽と同じ湖北省武漢の甘い混ぜそばで、炸酱麺というのは北京など北の方で食べられているこれも甘い混ぜそばです。ですから、このうち襄陽で食べられているラーメンというのは左三つです。 右の方に追加オーダーメニューが出ています。例えば、牛肉麺や牛雑麺を食べる時も海帯豆腐を追加して、海帯豆腐牛肉麺で食べることも多いですし、これに玉子を入れることも多いです。また、襄陽のラーメンを食べる時に黄酒(紹興酒)を飲む習慣(朝でも飲みます)があるので、黄酒も重要なメニューになっています。 |
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![]() 陳家襄陽牛雑麺蛇口店の襄陽牛肉麺 |
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そしてこれが陳家襄陽牛雑麺で食べる牛肉麺です。襄陽で食べる時と違って、スマホ注文で、辛さも指定できます。デフォルトが深圳人向けの中辛ですから、私の場合は辛さをプラスして注文します。この時は玉子を加えて、香菜を大盛りにしています。香菜は嫌いな人もいますから、香菜なしという選択もできます。 本場と比べると、辛さが落ちるのと、牛肉の質が悪いという点で見劣りしますが、まずまず満足できる襄陽牛肉麺です。 |
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その他の深圳の襄陽牛肉麺 |
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![]() 諸葛道襄陽牛肉麺(閉店済) |
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| 実は私が深圳で最も気に入っていた襄陽牛肉麺の店は諸葛道襄陽牛肉麺という店でした。会社への通勤経路にあったので行きやすいこともありましたが、本場の味に忠実で気に入っていたのです。ところが、コロナが終わる頃、とうとう閉店してしまいました。また復活することを期待して、記録を残すことにします。。 |
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![]() 襄陽牛肉麺は諸葛孔明の大好物? |
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諸葛道という店名からも分かる通り、襄陽イコール諸葛孔明という中国人ならだれでも分かる安直なネーミング、そして店内一杯に大きく描かれた諸葛孔明のイラストも、三国志ファンの私には好評でした。 |
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![]() 諸葛道で食べた襄陽牛肉麺 |
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| 諸葛道で食べた襄陽牛肉麺に、この日のトッピングは豆腐大盛りだけにしました。牛肉も蛇口の店より質が良いです。麺は五十歩百歩だけど、こっちの店の方が私好みでしたね。 |
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![]() 諸葛道で食べた襄陽海帯豆腐麺 |
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ランチが重かった日の夕食時は、海帯豆腐麺のネギ大盛りにしたりします。先ほどの蛇口の店と同じようなメニューですから、トッピングを自在に調整できるのです。 写真からは激しい辛さは分かりづらいかもしれませんが、襄陽牛肉麺はどの店で食べても見た目以上に辛いです。蘭州牛肉麺や重慶小麺、四川担担麺といった激辛で知られる中国ラーメンと比較すると、襄陽、重慶、蘭州、大きく水をあけられて四川の順ですね。先ほども書いたように深圳は移民の街みたいなものですから、本場の味に近い味に近い料理が出てきます。全体的に少しマイルドになっています(この辛さは深圳辣と呼ばれています)が、この順番が現地で食べた辛さの順に合っている気がします。 |
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![]() 深圳の襄陽牛肉麺のお店 |
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| 今は自宅から最も近襄陽牛肉麺店がここです。時々来ます。襄陽スタイルで建物内では食べられません。店の前の路上で食べる店です。この女性一人で回している店なので私も覚えられていて、辛さなんかは私の好みを完全に覚えてくれています。 こういう店は。一応スマホで注文できるのですが、口頭で何食べるか質問されてしまうので口頭で注文し好みを伝えるのですが、いつものトッピングでいい?とか聞かれてさっさと作り始めてしまいます。 |
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![]() 海帯豆腐牛肉麺(襄陽ラーメン) |
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| この店の海帯豆腐牛肉麺です。ちょっと丼が小さいのですが、これでもかと麺が詰まっていていつも満腹になってしまいます。襄陽スタイルだからレンゲなしでスープもガンガン飲んでしまいます。 蘭州ラーメンよりは辣油が少ないからまあいいかという感じです。 |
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![]() 海帯豆腐牛雑麺(襄陽激辛牛内蔵麺) |
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| これはまた別の店の襄陽ラーメンですが、海帯豆腐牛雑麺です。牛の内臓麺です。牛雑麺も美味しくないわけではないですが、私は牛肉麺が多くて次が海帯豆腐麺かも知れません。 |
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![]() 隆中で対面する劉備と諸葛亮の像 |
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深圳で襄陽牛肉麺を食べたい人は、グルメアプリの大衆点評などで「襄阳牛肉面」と入力して検索すれば襄陽牛肉麺の店を探せます。冒頭で書いた通り、襄陽牛肉麺の店は深圳にはたくさんあります。小さい店が多く、店の移転・閉店などが頻繁にあります。ですから場所や営業時間はアプリで最新情報を確認した方が良いのです。 また、混んでない店は概して美味くないです。ですから、お客さんが入っている店に行くことが大事ですね。初めて行く場合は、陳家襄陽牛雑麺や幸福里、孔隆記といった襄陽牛肉麺のチェーン店に行った方が無難だと思います。 まあ、襄陽牛肉麺はやっぱり襄陽まで行って食べるのが一番だと思うのですが、なかなか襄陽には行けないから、深圳の襄陽牛肉麺で暫くは我慢だなあと私も思うのです。 |
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![]() 山深い隆中にある諸葛亮の庵入り口 |
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