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揚州点心の冶春と深圳人才公園

 揚州点心の冶春と深圳人才公園

 揚州点心の老舗、冶春茶社

 揚州点心の老舗、冶春茶社(江蘇省揚州市)
揚州点心の老舗、冶春茶社(江蘇省揚州市)
 
  准揚料理という中華料理の種類を聞いたことがあるでしょうか。気候や素材が地域により異なる中国では地域ごとにその地に適した料理が発達していたのですが、准揚料理は広東料理や四川料理などと並んで、准揚地区で発達した料理法で、中国人ならたいていは知っている料理法です。ここで言う准揚地域の中心地が揚州です。
 日本ではあまり知られていない揚州、そして准揚料理ですが、その揚州では、宮廷料理系とは別に小吃(軽食)も長い歴史を持っていて、なかでも富春茶社と並んで冶春茶社は、隋の時代から延々とその味を守っている老舗です。

 揚州湯包(蟹粉湯包)は揚州点心の王様
揚州湯包(蟹粉湯包)は揚州点心の王様
 
 揚州点心で最も有名なのが湯包です。湯包は、読んで字の如く、スープ饅頭です。(「包」は饅頭の意味です。)上海や台湾で食べる蟹粉小籠包の10倍くらいの大きさがあります。
 湯包の食べ方ですが、ストローでチュッチュッと吸っていきます。湯包の中には蟹粉がたっぷり入った熱々のスープが入っています。これが旨いのなんのって、上海や台北で食べる小籠包のスープがおいしいなどと言っている人にはぜひ食べさせたい料理です。実は私も上海の南翔小籠包が大好きなのですが、それとは比較にならない旨さ、そして大きさです。
 揚州点心盛合せ(深圳冶春)
揚州点心盛合せ

 その他の点心では包子(饅頭)が有名で肉や野菜を色々入れた五丁包や三丁包などが有名です。包子は中国各地にありますが、揚州の包子はその美味しさや人気で他の包子とは一線を画しています。
 そんな揚州点心の名店の支店が深圳にオープンしたのです。深圳初、広東省初の支店です。香港にもありません。そんな名店の揚州点心を深圳で味わいましょう。



揚州点心の冶春が深圳にオープン

 冶春深圳店
冶春深圳店
 
 場所は深圳の春筍ビル(華潤グループ本社ビル)の近くです。このビルの下には深圳湾万象城という深圳でも有数のショッピングモールが入居しています。ただ近いとは言っても、深圳湾万象城から歩いて5-6分離れていて、目立たない場所にあるせいか、いつ行っても店内はガラガラです。
 ここは揚州の本店とは異なり、高級感漂う店で、軽く早茶を食べさせるというよりも、高級な准揚料理を食べさせるというコンセプトの店だと思います。

 揚州の緑茶は緑楊春
揚州の緑茶は緑楊春

 とは言え、私は揚州の飲茶風情を楽しむために来店しているので、いつも点心中心の注文をしています。いつも一人で来ていますから、本格的な准揚料理は食べきれなくて注文できないというのが実情です。
 揚州での飲茶の時は緑茶を飲むのが一般的です。揚州特産の高級緑茶、緑楊春も置いてあるので、私はいつも緑楊春を注文しています。

 
冶春の揚州湯包(蟹粉湯包)
揚州湯包(蟹粉湯包)
 
 そして、まず、揚州湯包(蟹粉湯包)です。先ほど紹介したようにストローで飲みます。スタッフがストローを持ってきてくれて、飲み方はご存じですかとか聞いてきます。そうでしょうね。広東省や湖南省、江西省などの人には揚州に行ったことがある人など少ないですから、揚州湯包の名前は知っていても飲み方を知らない人はいっぱいいるのです。私は揚州には何度も行っているから分かりますよと伝えたら、それじゃ私より詳しいですね、とスタッフの女性に言われてしまいました。恐らく揚州に行ったことがないのだと思います。
 味については揚州で食べる湯包と寸分違いません。美味しいです。これは注文必須です。

 冶春の揚州点心盛合せ
揚州点心盛合せ

 その他の点心を三つ注文しました。お饅頭は三丁包、エビ蒸し餃子と千層油糕という揚州では有名な点心です。他に、あずき饅頭とか野菜饅頭とかもありましたが、焼売の最低ロットが3個でしたから、これ以上は多すぎるということでこの日は3個で我慢しました。

 
冶春の三丁包
冶春の三丁包

 三丁包です。揚州の有名な饅頭の一つで、豚肉、タケノコとシイタケが入った饅頭です。これら三つの具材を濃いめの醤油でよく味付けてあって、普通の肉まんと比べて、タケノコのコリコリした食感やシイタケの香りが効いていて、美味しく感じられます。
 深圳冶春、千層油糕も揚州らしい点心
千層油糕も揚州らしい点心

 千層油糕も揚州生まれの点心です。薄い皮が何枚も重なっている点心で、見た目にはパリパリした皮に見えるかもしれませんが、食べてみると意外にふんわりとした皮です。勿論、中には何も入っていないのですが、この皮自体がほのかな甘みを持っていて、甘めの点心(甜品)です。恐らく、この千層油糕で使われる皮は、包子の皮と同じ素材・同じ味付けだと思います。皮を幾重にも重ねていて、なかなか手の込んだ一品です。

 
 深圳冶春の松子焼売
松子焼売も江南地方らしい焼売

 揚州点心における焼売は糯米を焼売状に包んだ小吃で、これは松子焼売と言って松の実が入った焼売です。写真でも松の実が見えますよね。広東省や香港の焼売とはかなり違います。私にとってはご飯の代わりみたいな位置づけで、饅頭と同じような位置づけの点心です。
 先ほども書いたように、焼売の最小ロットが3個なので、饅頭を一個減らそうかなという風に、考えるわけです。

 
 深圳冶春の松子焼売
翡翠焼売は糯米入り

 1個ではお腹にたまらないけど、これを3個食べるとそれなりにお腹にたまります。小さなちまきみたいに考えても良いかも知れません。

  
深圳冶春の干し豆腐の細切り(湯干丝)
揚州名物、干し豆腐の細切り(湯干丝)
 
 揚州名物の一つ、干し豆腐の細切り(湯干丝)です。干し豆腐を細切りにしてごま油や塩などで和えた冷菜です。さっぱりした爽やかな味で、夕食時にも食べられますし、朝の早茶の時間にこれを注文する人も少なくありません。准揚料理は比較的脂っこくない中華料理ですけど、湯干丝のように日本人にとって食べやすいメニューが入っていると、食欲が出るはずです。



 麺類、デザート類

深圳冶春のエビワンタンメン
エビワンタンメン

 もっとお腹にたまる料理ということで言えば、当然ながら揚州チャーハンという中国を代表するチャーハンが揚州にはあります。ただ、日本人から見ると三人前くらいありますので、一人飯の時はお勧めできません。
 そのほかに、焼きそばもいくつか種類があります。
 一人で来た時にはエビワンタンメンが良いと思います。揚州では、共和春という店のエビワンタンメンが人気です。揚州の冶春では意識したことがありませんでした。共和春ではエビワンタンが9個も入っていて豪華版ですが、深圳の冶春ではに海老ワンタンはおとなしめに4個です、でもこれが予想を裏切って、意外に旨いのです。日本で食べる海老ワンタンメンよりずっと海老のうまみが生かされています。そして、この海老の香りがだんだんスープに馴染んできて、食べ終わる頃には海老の出汁の効いたスープになるのです。
 おすすめです
深圳冶春の陳皮あずき丸子
陳皮あずき丸子

 陳皮味の効いたあずきに湯圓を入れたデザートです。私はあずきのデザートが好きなので、この店では専らこのデザートをいただいています。デザートメニューはほかにもいくつかあります。

准揚料理、揚州点心の冶春深圳店
准揚料理、揚州点心の冶春

 揚州点心の冶春を紹介してきました。今回紹介した揚州点心以外にも本格的な准揚料理メニューを提供するレストランのようです。こういう本格的な准揚料理レストランは深圳には少ないので、利用価値があると思います。
 機会があれば一度利用されることをお勧めします。

広東省地方都市の飲茶も素晴らしい

 



 深圳人才公園(冶春からすぐの場所)

 深圳人才公園と中国華潤ビル(春筍ビル)
深圳人才公園と中国華潤ビル(春筍ビル)

 家まで来たら、5分くらいで深圳人才公園まで歩けます。天気が良ければ、深圳人才公園から深圳の超高層ビル群を眺めてみましょう。タケノコのようなビルが中国華潤ビルで68階建て392mの高さがあります。

深圳人才公園と中国華潤ビル(春筍ビル)
深圳人才公園と中国華潤ビル(春筍ビル)

 深圳人才公園は77万haという途方もない広さの都市公園で深圳湾を囲むように公園が広がっています。深圳湾の海辺に沿って歩いて行くと、海越しに中国華潤ビルがきれいに見えます。

深圳人才公園から見る中国華潤ビルなどの摩天楼
深圳人才公園から見る中国華潤ビルなどの摩天楼
 
 深圳湾の海辺に沿ってさらに歩くと、深圳湾の狭い部分を渡る橋があります。その橋の上から見る深圳湾の高層ビル群は圧巻です。

深圳人才公園から見る中国華潤ビルなどの摩天楼
深圳人才公園から見る中国華潤ビルなどの摩天楼

 その日が晴れて海面にビルの影が映る日であれば、上の写真のような素晴らしい風景を見ることができます。

深圳人才公園
深圳人才公園

 深圳人才公園には深圳で歴史に名を遺した優秀な人材を紹介し、若い世代に対して、自分も同じように才能を磨き社会に貢献する意欲を持つように促しています。科学関係で貢献した人が殆どです。

深圳人才公園内の流花山公園
深圳人才公園内の流花山公園から深圳湾方向

  深圳湾の狭い部分を渡る橋を通って対岸を左に折れていくと、流花山公園に入ります。流花山公園は夏になると、一面が赤、白、オレンジ色の花で埋まります。
 奥に見える山は香港の山です。山の手前に海が見えますが、それが深圳湾です。

 深圳人才公園内の流花山公園
深圳人才公園内の流花山公園

 よくよく見ると、赤、白、オレンジ色の花と思われていたものは花ではなく葉であり、花は小さい黄色い部分であることが分かりました。で、今のところ、この樹がアフリカ原産の木だということは分かりましたが、日本語名は分かりません。
 とにかく夏はこの樹が流花山公園を埋めつくす絶景になるのです。

深圳人才公園内の流花山公園
深圳人才公園内の流花山公園から中国華潤ビルを見る

  流花山公園は人才公園の奥の方に位置していますが、それでもタケノコのような中国華潤ビルの威容が目に入ります。この場所からも絶景です。

 

 

 
 


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